長辺出口で出入りしやすい&2面の前室で快適性UP
入口はひとつで、インナーテントの長辺側から出入りするデザイン。短辺に入口があるモデルより出入りしやすいです。
前室の奥行きも文句なし。トレッキングシューズを置いても余るほどのスペースがありました。これならバーナーを使った調理も不自由なく行えますね。
さらに入口とは反対側にも荷物を置けるスペースが。フライシートに覆われているので雨を気にすることなく、使わないクッカーやバーナーは外に出しておけます。
十分な高さがあり、センターポールで天井が広い
床から天井までの高さは105cm。約10cm厚のエアマットに座っても、天井に頭がつくことはありませんでした。背中を丸めずに済むので居心地がいいです。
さらにセンターポールのおかげで、頭頂部の空間が広くなっているのも特徴。そのため、標準的なドーム型テントよりも圧倒的に広く感じました。
台形のフロアデザインで荷物の収納性が高い
インナーテントの床は、長方形ではなく台形。頭側はスリーピングマットを敷いても左右にスペースが生まれるほど幅があるので、食料や貴重品などを置いても窮屈に感じません。
対象的に、足側の幅はマットがぴったり収まる長さ。無駄のないデザインで、居住性の高さと軽さを両立しているのが伝わってきます。
③冬だとさむすぎるほど!空気が循環するようすを肌で実感
・インナーテントのメッシュパネルから空気が取り込まれる
・フライシートにベンチレーションがある
インナーテントのメッシュパネルから空気が取り込まれる
使ってみて関心したのが、インナーテントに配置されたメッシュパネルによる空気の循環です。片側のテント下部に三角形のメッシュパネルが2箇所あり、ここから外の空気がガンガン入ってきます。
そして上部にも3箇所メッシュパネルが配置。下から入ってきた空気が、上昇しながら天井から外へ抜けていきます。
通常のテントだと結露が溜まりやすいものの、最小限に抑えられており換気性能の高さを実感。風通りがいいため、気温が高い季節での使用時にも重宝するでしょう。
フライシートにベンチレーションがある
入口とは反対側のフライシート上部にベンチレーションがデザインされています。
外側はもちろん、内側からも開閉可能。雨が降ってきたときに、いちいち外に出る必要がないのはうれしいですね。
風通りが良すぎ!冬の季節には使わない方がいいでしょう…
正直3シーズン用とはいえ、冬に使っても問題ないと思っていました。でも実際に確かめてみると、冬場の使用は避けた方がよさそう。理由は、換気性能が良すぎてインナーテントの中がまったく暖まらないためです。
メッシュパネルで作られているモデルでなければ、人間が中にいるだけで室内は多少暖かくなります。でもこのテントは、冷え切った外の空気がガンガン中に入ってくる。内側と外側でそれぞれ気温を計ったら、ほとんど変わらないマイナス5度を表示したことに驚きました。
このテントが3シーズン用であることに納得です!
携行性や耐久性も本音レビュー
「④携行性」や「⑤耐久性」には、ほかのチェック項目に比べて目立ったポイントを感じませんでした。それぞれのリアルな感想をお届けします。