脳みそみたいなシワシワ毒きのこ「シャグマアミガサタケ」とは

2020/07/16 更新

シャグマアミガサタケに関する情報です。毒性を持つが毒抜きをすれば食べられるシャグマアミガサタケについてまとめました。日本では馴染みはありませんが、フィンランドなどの北欧では缶詰も売られています。味は美味しいと評判ですが注意しましょう。


アイキャッチ画像出典:flickr/Jason Hollinger

シャグマアミガサタケ 3つの基本情報

1.脳みそみたいなシャグマアミガサタケ

脳みそみたいなシャグマアミガサタケ
出典:PIXTA
頭部の見た目がシワシワ、脳みそのような形状をしているシャグマアミガサタケは、黄褐色・赤褐色の毒キノコです。子実体は高さ5~8cm以上で、柄は太く円柱状であり浅い縦じわを持ち合わせ、クリーム色をしています。触ると少しざらざらしているのも特徴です。

2.日本での生息地は北海道・本州

出典:PIXTA
発生は早春から初夏にかけて、モミなどの針葉樹の林床に発生するキノコです。日本では、スギやヒノキの林内でも発見されたことがあります。基本的に高山地帯に多く、過去には山梨県の富士山、長野県の浅間山、福島県の七ヶ岳、千葉県の清澄山、栃木県の白根山周辺などで発生しています。

3.シャグマアミガサタケの毒成分“ジロミトリン”

シャグマアミガサタケ
出典:PIXTA
シャグマアミガサタケの毒成分はジロミトリン。このまま食べても吐き気や下痢、痙攣などが発生します。
しかし、シャグマアミガサタケの恐ろしさはこれだけではありません。

煮沸することで発生する猛毒と毒抜き法

煮沸水中で猛毒に変身

沸騰
出典:pixabay
毒抜き処理をすると食べられることで有名な毒キノコ“シャグマアミガサタケ”ですが、毒抜きのためにキノコを茹でると、毒成分(ジロミトリン)が加水分解されて、モノメチルヒドラジンに変化します。
モノメチルヒドラジンは揮発性物質であるため、煮沸中の水蒸気を吸うだけでモノメチルヒドラジンをも吸い込んでしまい、中毒がおきる危険があります。

モノメチルヒドラジンの症状

死に至る
出典:PIXTA
最初は胃腸系の中毒症状(嘔吐・下痢・腸痛)が現れ、のちに肝臓・腎臓に障害が現れ(黄疸・乏尿)、重症の場合は死に至ります。
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え…毒キノコなのに高級食材…?

猛毒なのに・・・フィンランドでは高級食材

出典:PIXTA(写真はイメージ)
猛毒を持つシャグマアミガサタケですが、正しい毒抜きをすると食べられるキノコになります。フィンランドなどでは高級食材として扱われており、色々な調理に使われています。

シャグマアミガサタケの毒抜き法

煮沸して毒だし
出典:PIXTA
1. たっぷりの水を用意(キノコ1:水3の割合)
2. 少なくとも5分以上煮沸する
3. お湯を捨て、大量の水で煮汁を洗い落とす
4.1~3をもう一度繰り返す
5.水に取ってしばらく流水にさらす。
6.水気を切る
※煮る最中は湯気と共に有毒ガスが発生します。風通しのよい屋外などで行いましょう。
(注意:どんな毒キノコもこの方法で毒抜きできるわけではありません。)

シャグマアミガサタケはどんな味?

シャグマアミガサタケ2つ 食べられるとは言え、調理には十分な注意が必要なシャグマアミガサタケ。どんな味かとても気になりますが、毒のないアミガサタケを探すのをおすすめします。

【記事監修】
国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所フェロー 根田氏
東京農業大学 教授 橋本氏

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nao
nao

両親の影響で子供の頃から山に登り、大きなザックを背負う人を見て自分には無理だなあと思っていたらいつの間にかそうなっていました。歩き続ける縦走が好き。下山後の温泉とビールも大好きです。どうぞよろしくお願いします。

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