そこで、以下のフィールド図を見てみましょう。
一言で「雪山」といっても、条件はいろいろです。そこでわかりやすく3つに分類しました。
まず「ゲレンデゾーン」。ここはスキー場の管理区域のため、雪崩に関しても安全管理がなされています。ただし、基本はスキーやスノーボードの「滑走エリア」になるため、うろこで登るのはNGです。
次に「高山BCゾーン」。ゲレンデが管理された区域であるのに対して、管理区域外になります。除雪や圧雪などもされておらず、雪崩の危険があります。またルートファインディングの必要性もあります。特に標高が高い高山では猛烈な吹雪に見舞われる危険など、夏山との違いが非常に大きくあるゾーンです。
そして最後の「低山BCゾーン」。里山と呼ばれる低山エリアです。車道からもアクセスがしやすく、樹木が生えており、比較的斜面も緩やかな場所を選びやすいのが特徴です。
よくニュースに出ている「バックカントリー(BC)スキー」。うろこスキーも低山とは言え、バックカントリーエリアでの遊びになります。となると、雪崩が怖いし、ビーコンなどの装備も持ってないし……
ハイシーズンに行けなくもないけど、板が太くないから新雪だと沈むし、ラッセルは大変だし、寒かったり……楽しくないです(笑)。
雪崩条件に当てはまらない緩やかな斜面の里山、かつ安定した春の雪を滑るから、初級〜中級者も安心。イメージとしてはスノーシューでハイキングするような場所がうろこ好適地だそう。
やってみたい!でも道具はどうすればいい?
「うろこスキー、何だか面白そう!」と思っても、スキー場のようにフィールドが決まっていないなら、現地レンタルというわけにもいかなさそう。道具をどうやって用意すればいいのかもよくわからない。これが実はいちばんの難関かもしれません。
あとは志賀高原にショップがあるのでそちらでも。でも大体翌年にみなさん自前のものを揃えちゃいますけどね。
いわゆるゲレンデのスキーレンタルが1日5,000円程度なのを考えると、良心的プライス。「普段スキーをしないから、どれくらい違うかわからない!」という人のために、簡単に表にまとめました。
スキーギアを除けば、基本は登山ウェアで代用することができます。「転びそうだなぁ。お尻濡れちゃうな」と心配な人はあらかじめレインパンツを履いておくと安心かもしれません。
次回は「うろこスキーやってみた!」編です
今回の記事はここまで。「周りにやっている人もいないし、ギアだけレンタルしてもできるか心配……」というのが、大半の感想だと思います。
なので、雪が積もったころに実際にうろこスキーをどこでどうやって始めるかの「実践編」、誰もがうろこファンになってしまうというイベント「うろこざんまい」の紹介など続報をお送りしたいと思います!
▼取材協力
NORD|公式サイト