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登山で使うならどれがいい? <ビッグアグネス>の軽量テント3モデルをレビュー(2ページ目)

②タイガーウォール UL2 EX|広々しかも2ドアで居住性アップ

タイガーウォール

撮影:筆者

タイガーウォールは、フライクリークの骨格を継承しつつ、テントを横方向に広げるためのポールがトップにあるので、テント内、特に上部が広々としています。

長辺側の両側に出入口があり、広い前室を2か所とれるので、荷物を置くスペースが充実。居住性は格段にアップしています。「タイガーウォール UL2 EX」も日本仕様ということで、メッシュ部分が少なくなっている3シーズン対応テントです。

携行性をチェック

タイガーウォール

撮影:筆者

収納サイズはフライクリークとほとんど変わりません。こちらもポールは別袋なので、バックパックに縦に収納します。

タイガーウォール

撮影:筆者

フライクリークと同じようにやわらかいので、横向きにしてもバックパックの底部にすんなりと収まりました。

設営手順をチェック

撮影:筆者
設営手順は以下の通り。
1.インナーテントを広げてペグで仮止め

2.ポールを組み立てる
3.ポールをインナーテントのベルトへ差し込み立てる(3か所)
4.インナーテントをポールに吊り下げて、横方向ポールを取り付ける
5.フライをかけてフロアのバックルを接続
6.フライ各コーナーや、ガイラインをペグダウンしテンションを掛ける
フライクリークとほとんど同じですが、4の部分で、下画像のように横方向のテンションを掛けるポールを取り付ける作業があります。

 

タイガーウォール
撮影:筆者

ここがフライクリークと大きく違うところですが、特に手間もなく設営できました。

居住性は?

■フロアの広さはフライクリークと同じ
タイガーウォール

撮影:筆者

フライクリークと同じフロア面積で、こちらも1人なら余裕の広さ。

■頭上は広々
タイガーウォール

撮影:筆者

中央部分の横にポールが入っているのでサイドが立ち上がり、2人で使っても向かい合って座ることができるぐらいのスペースがあります。

■広い2か所の前室
タイガーウォール

撮影:筆者

出入り口がテントの長辺側なので、かなり広い前室を作ることができ、靴以外の荷物を置くことも可能な広さです。しかも2か所なので、2人での使用時はそれぞれの荷物を置いておくこともでき、室内をもっと広く使えます。

■大きめのメッシュポケット
タイガーウォール

撮影:筆者

天井には、小物を片付けるのに便利な大きめのメッシュポケット付き。

■風通りがいい両側メッシュドア
タイガーウォール

撮影:筆者

両サイドのドアは開閉式のメッシュパネル。開けると室内を風が通り抜け、暑い時も快適に過ごせます。

ちょっと気になったところ

■フライクリークよりも、さらに薄いフロア
タイガーウォール

撮影:筆者

フライクリークのフロア素材は20デニール(※)、タイガーウォールは15デニールのリップストップシルナイロン。フライクリークでもかなり薄いと感じましたが、タイガーウォールはもっと薄くなっています。フットプリントは必須ですね。

※デニール…生地を編んでいる糸の太さを表します。一般的に、同じ素材・加工であれば数字が大きいほど丈夫になります。

 

■フライクリークと同じ細いコード

ガイライン

撮影:筆者

コーナーやガイラインなど、テント固定のためのコードはフライクリークと同じ細さ。不安感は拭えません。

■鮮やかな黄色の室内
タイガーウォール

撮影:筆者

フロアも含め全面が黄色の室内なので、ちょっと落ち着かないという人もいるかもしれませんね。

どんなシーンや人に最適か

タイガーウォール

撮影:筆者
フライクリークと同じく、軽量性重視で耐久性はちょっと低め。しかし、室内の広さ、左右が開く2ドア仕様などの快適性は◎。以下のようなシーンや人に向いています。

 

◎林間や森などの穏やかな幕営地の3シーズンのキャンプ

◎軽量性も大切だけど、テントでの時間を楽しみたい人

 

※現行モデルは「タイガーウォールUL2 ソリューションダイ

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