収納袋は、なんとランタンシェードに!

樹脂製ヘッドバンドは、ソフトな素材とはいえどうやって収納するのだろう?と思っていたら、独特の収納方法と、専用の収納袋が備わっていました。このギミックが、また秀逸!

まず収納の際には、ライト下部のスリットに、バッテリーパック下部のツメを入れます。するとコンパクトな形状に折り畳める上に、誤点灯防止のロックが掛かります。
ちなみに誤点灯防止のロックは、他にライト下部の電源ボタンを4秒長押しでも可能。ロック解除は3秒長押し、または短押し連続4回です。

収納袋は巾着タイプで、開口部のストラップを引くことで、折り畳んだヘッドライトがちょうどよく収まる仕様に。
しかし収まると同時に、スリットからツメが外れることが何度もありました。
取り出した際にすぐに使用状態にできるメリットか…とも思いましたが、誤点灯防止のロックが外れたことになるので、袋の上から電源ボタンを長押ししてロックする必要がありそうです。誤点灯防止のロック方法は、そのために2通り用意されているのでしょう。

収納袋は、点灯したライト部だけに被せればランタンシェードとしても使えるので、ヘッドライトとランタンの2つを持つ必要がなくなります。

ランタン時には、テーブルや床の上に立てて置くことも、また吊して周囲を明るく照らすことも可能。
ヘッドライトは、頭に装着して使うだけの道具ではなく、実際の登山シーンではランタンとしても使うこともあります。そんなハイカーの現実に則した、機能だと思いました。
最近は聞かなくなった言葉ですが、ユーザーの効率がアップする機能を多く搭載した「ユーザビリティ」の高いヘッドライトです。
『コア』にするか『アイココア』にするか・・・

さて、冒頭でもお知らせした通り、『アイココア』と『アイコ』の違いは、同社のリチャージャブルバッテリー『コア』を標準装備しているか否か。
標準装備する『アイココア』で定価¥9,800、コアが別売りとなっているモデルが『アイコ』で定価¥7,300。どちらのモデルも電源に『コア』(定価\3,200)と単4電池×3本が使用できます。
電池込みの重量は、コア使用時は79g、乾電池だと90g。

このグラフは、乾電池とコアの照射能力を比較したもの。
乾電池の方が照射時間は長いですが、電池の消耗によって明るさが早めに失われます。一方、コアは乾電池よりも明るさを一定に保って照射する特性があります。
『アイココア』を手に入れて、コアバッテリーをメイン・乾電池をサブとして使い、長期山行では就寝時にコアモバイルバッテリーからUSB充電して使うのがベストでしょう。
コアの特徴:低温に強く、USB充電が可能、乾電池よりも照射力が強く明るい
山小屋&テント泊の強い味方

『アイココア』は、他にもバッテリーの残量を色で示すインジケーターや、ペツルのヘルメットに装着可能等々、山で使う際に役立つ機能を装備しています。
山小屋&テント泊のハイキング、装着感の軽さを活かしてファストパッキングやクライミングで使用するのが最適です。
なにより、この『アイココア』の登場によって、今後ハイキングで使用するヘッドライトに、明るさや照射時間、軽さに加えて、装着性のよさが基準に加わり、ヘッドライトのバンドはゴム製という常識が覆されたことを、道具好きとしては多いに喜びたい!
それでは皆さん、よい山旅を!

ペツル
アイココア ¥12,100(税込)
アイコ ¥9,020(税込)『コア』を電源に使用時のスペック
・最大照射力:500lm
・最長照射距離:100m
・最長照射時間:100時間
・重量:79g単4電池使用時のスペック
・最大照射力:350lm
・最長照射距離:80m
・最長照射時間:100時間
・重量:90g



