2)大小4つのポケットでサコッシュいらず
「あ、ちょっとバタバタしてジャマだな……」と感じ始めていた、山歩きでのサコッシュ。
便利だから何でもかんでも入れていたのですが、実は行動中に必要なものってあまりないんですよね。かといって、ザックに入れると取り出すのに不便なもの、例えばスマホや日焼け止め、手ぬぐいなどだけポケットに収まれば事足りてしまいます。
そんなとき、大小4つのポケットが活躍します。小は写真を見てもらうとわかりますが、ちょうどいいスマホサイズ。大ポケットの内側にあるのも安心です、大は500mlのペットボトルが入るサイズ。行動中はちょっと足さばきに干渉してしまいますが、深さもあるので便利。
実はモンペズボンは前後の区別がないので、右利き左利きどちらでもポケットを使い勝手いい方にすることができます。これは地味に小さなストレス解消かもしれませんね。
3)サイズ選びに悩まない「ワンサイズ展開」
これは周りでもどちらがいいか意見が分かれていますが、ワンサイズなので購入時にサイズで悩む必要がありません。写真のように約20cmの身長差があっても、性別に関わらずワンサイズで対応できています。
その秘密は「腰回りのゴム」。丈が長ければ腰回りをぎゅっと上げたり、裾をロールアップすればいいですし、逆に短ければ腰を少し低めにすればいい。
「美脚シンデレラパンツを見つけるのだ!」というひとには不向きかもしれませんが、オンラインで購入する際に「細かいサイズを考えるのは面倒だし、楽チンであればいい!」というズボラなひとにはおすすめできます。
4)自然素材風なのに、濡れても乾きが早い!
ナチュラルカラーのパンツは天然素材に見えますが、実はナイロン100%(コットン85%×リネン15%のタイプもあり)。植物由来の染料染めをしているため、いかにも「アウトドア」という質感ではなく、街で着やすいのもポイント。
またナイロン素材ゆえに、乾きも早い。8月の登山で日中歩いて腰回りはさすがに汗だくで濡れましたが、夕方にはすっかり乾いていました。
なぜモンペが人気?<一二の用品店>に質問
<一二の用品店>の工房があるのは、高知県香美市。メンバーは高橋康太さん・京子さん夫妻と、犬の九丸。
作っているのは、こんな2人(+1匹)です
康太さんは、大学生の頃より本格的に登山を始め、卒業後に就職したものの、憧れであった山での生活を求めて長野県に移住。そこで山の生活を満喫しながら木工を学んだのち、高知へ帰郷し、木工家具製造工房で働いていました。
一方、京子さんは独身時代より古い軍モノ生地などを解体し、バッグやエプロンなどの生活道具を作ってイベントで販売したり、暇を見つけては海外一人旅にでる日々を送っていました。結婚後に高知県の山間部に移住したことで、登山やキャンプを始めるようになったといいます。
日常生活と野あそび・野良仕事にほとんど境がない、山での暮らしはシーンごとに服を着替える必要がありません。ならば、色々なシーンに対応できる、サイズも夫婦共有の服がほしいと思い作り始めたのがブランド立ち上げのきっかけ。