達成感が得られる日帰り縦走は、どのコース?
縦走登山はしたいけれども日程的に宿泊は難しい、そんな時にチャレンジしたいのが日帰り縦走。往復コースや周回コースに比べ、複数の峰をつないで歩く達成感は抜群です。
では、中京圏で日帰り縦走が楽しめるコースはどこでしょう。メジャーな縦走コースからは、なかなか適当な対象が見つからないのでは?
岐阜県・各務原アルプスは10の峰が連なる縦走コースですが各山の標高は200〜300m台、少し歩きごたえに欠けてしまいます。
三重県・鈴鹿セブンマウンテンは中京圏の登山者に憧れの縦走路ですが全長は50km以上、よほどのスピードハイカーでない限り日帰りは不可能。
今回はそんな方のヒントになる名古屋近郊から日帰り可能なで、歩きごたえ抜群の縦走コースをご紹介します。
【1】曽爾村|鎧岳〜兜岳〜屏風岩
- 【体力レベル】★★★☆☆
- 日帰り
- コース全長:約15.1km
- コースタイム:約7時間35分
- 【技術的難易度】★★★☆☆
- ・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要
- *交通アクセス*
- ・往路:近鉄名古屋駅〜名張駅・近鉄特急アーバンライナーで約86分/名張駅前〜新宅本店前・三重交通バスで約36分
・復路:小長尾橋〜名張駅・三重交通バスで約45分/名張駅〜近鉄名古屋駅・近鉄線で約140分
コースのポイント
柱状節理の岩壁が連なる名勝・香落渓の中でもひときわ目立つ、鎧岳・兜岳の2つの尖峰をめぐるコース。山容を見れば想像できるようにルート上にはロープなども設けられた激しいアップダウンも続きますが、険しい断崖の向こうにはススキの名所・曽爾高原などの眺望も楽しむことができます。
目無橋から奥香落渓に下山するのが一般的ですが、さらに登り返して国見山・住塚山をめざしましょう。住塚山はその名の通り屏風のような柱状節理の断崖が連なる名所・屏風岩公苑の上部に位置し、山麓が美しく彩られる春の桜や秋の紅葉の時期は特にオススメです。