テントに穴が・・・諦めないで!直す方法を考えよう
岩場で使った時に擦り切れたり、バーナーやランタンを倒して燃やしてしまったりとお気に入りのテントにいつの間にか穴が・・・という経験ありますよね。
穴が開いてしまうと防水性が失われたり、すきまから風や虫が入ってきてしまう原因になったりと致命的。ただ高価なため、たかが小さな穴のために買い換えるなんでできない!と悩む人も多いはず。そんな時は簡単きれいに自宅で補修を行いましょう。
あなたのテント穴にぴったりの補修グッズはどれ?
「テント 穴の補修」と検索すると、たくさんの補修グッズが出てきて迷ってしまいますよね。実は穴のあいた「場所」や「大きさ」によって、おすすめの補修方法が異なります。
自分の補修したい穴のタイプに合わせて、最適なグッズを手に入れましょう。
縦穴や1cm以下の小さな穴には《補修剤》がおすすめ
・補修場所が目立たない
・半永久的に完全防水
・テントの縫い目に塗布することで雨漏り防止にも使える
・固まっても柔軟性があるため、収納時も気にならない
1cm以上の大きな穴には《リペアシート》が楽ちん
・切って貼るだけ楽ちん作業
・貼り替えができる
・ウェアやリュック、靴などあらゆるギアに貼り付け可能
・補修剤と比べて耐久性が低い
・テントと同色のもの出ないと補修部分が目立つ
メッシュ部分の穴は同じ素材の《メッシュリペアシート》を使おう
・シールになっているのでそのまま貼るだけ簡単作業
・メッシュになっているので、貼っても通気性が損なわれない
・補修部分が目立つ
・補修剤と比べて耐久性が低い
テントにあいた穴を補修するのに、ぴったりのグッズは見つかりましたか?それでは実際に、各グッズの補修手順を確認していきましょう。
《補修剤》縦穴や1cm以下の穴の補修方法
補修剤を使っての補修方法は、たったの3ステップ。
各手順の細かいポイントや実際の仕上がりを見ていきましょう。
①穴の周りの汚れを拭き取ろう
②表面にセロハンテープを貼り、裏面から薄く補修剤を塗りつける
③12時間以上、何も触れさせずに乾かして完成

補修剤は接着剤としても利用OK!ポールケースやペグケースが「破れたテントと同じ生地」でケースになっていることもあるので、生地を切り取り裏に補修剤でのり付けして穴に貼り付ければ、目立たさせずに修理することも可能です。
《リペアシート》1cm以上の大きい穴の補修方法
指が通せるくらいの大きな穴が開いた場合はリペアシートを使いましょう。切ってすぐに貼れるシールタイプなので手軽にできるのが魅力。こちらも手順はたったの3つ。
こちらも簡単手順と補修方法を確認していきましょう。
①穴の周りの汚れを拭き取ろう
②穴よりも大きめに、角を落として丸くカット
穴の部分よりも少し大きめにリペアシートをカット。さらに剥がれにくくするため、角を丸くしたものを貼り付けましょう。
③出来上がり!
シートを貼り付けて完成。そのまま収納してもOKですが、24時間乾燥させることで粘着力が高まります。また表と裏の両面にシートを貼り付ければ強度もUP。これで雨漏りの心配もありません。
↓詳しいリペアシート の使い方はこちら
↓使用したアイテムはこちら
《メッシュリペアシート》テントの網戸部分の補修方法
シールになっているので、穴があいている部分に貼り付けるだけの簡単作業。手順を追いながら出来上がりを見てみましょう。
①穴の周りの汚れを拭き取り、シールを貼り付ける
②手でしっかりとシールを圧着して完成!
メッシュ部分の穴が開いた場所にシールを貼り付けるだけで完成!シールを半分ずつ貼り付け、しわを作らず手で圧着させるのがポイントです。
↓使用したアイテムはこちら
自力では直せない!そんな時はメーカーへ相談を
テント穴が大きかったり数が多かったり…自力で補修するのが大変な場合は、修理に出すのもおすすめ!メーカーや店舗など、登山ギアの修理屋さんなどで依頼することができます。
混みあっていることも多く、時間とお金は少しかかってしまいますが、プロが補修してくれるのでその仕上がりは抜群!
ここでは主要なテントメーカーの修理問合せ情報をまとめました。
メーカー別・テント修理問合せ
ブランド名 | 依頼方法 | 価格 | 期間 |
アライテント (RIPEN) | 直接販売店へ ※または本社修理係へ電話連絡後、配送 | 実物を見て判断 | 実物を見て判断 |
モンベル | 直接販売店へ ※またはカスタマーサービスへ | 実物を見て判断 | 実物を見て判断 |
MSR | 電話orネット | フライ・本体の破れ:3240円(1ヵ所)〜 | 1ヶ月〜1ヶ月半程度 |
Nemo | 直接販売店へ | 実物を見て判断 | 実物を見て判断 |
ファイントラック | 電話orネット | 1,500円〜 | 1〜3週間程度 実物を見て判断 |
テントの総合病院!プロへ補修依頼もおすすめ
メーカーによっては修理サービスを行っていない場合もあるので、そんな時はアウトドア用品の修理やメンテナンスを専門とする工房に依頼するのがおすすめ。専門技術を駆使しながら大切なテントの補修を施し、より長く使えるようにとサービスを提供しています。ここで紹介するのは、テントの総合病院と呼ばれるテント・タープの修理専門工房「きたじょう工房」です。
きたじょう工房
テントやタープの修理専門店。代表の小暮さんは、「壊れたテントに困っている人を1人でも救いたい」という熱い思いから本業とは別に工房を立ち上げ、平日の夜や土日の空いた時間に修理を行っています。穴あきはもちろん、防水加工やメンテナンスも対応。まさにテントの総合病院です!
修理の受付はメールまたはFacebookのメッセージから。人気店のため、現在も依頼が殺到しているとのことです。待ち時間は覚悟でも大切なテントのため!1度テントの破損状態や希望の納期時期など相談してみてはいかがですか。
登山の相棒テントを長く大切に使おう
登山やキャンプで愛用しているテント。アウトドアライフを共にする相棒だからこそ、こまめに補修やメンテナンスを繰り返しながら長く大切に使っていきたいですよね。使い込めば使い込んだだけ愛着が湧いてきます!相棒のテントと一緒に、たくさんの思い出を作っていきましょう。