Q2:いままでの登山装備に新たに付け加えるものはなに?
三浦さんからは代表的な以下のアイテムを挙げてもらいました。
また「登山者はゴミを持ち帰る」のが基本ですが、ポケットに入れたマスクや鼻をかんだティッシュなどをうっかり落としてしまうことがないように気をつけたいです。
街でも道端にマスクが落ちていたら、このご時世、拾うのは嫌だな……となりますよね。些細なことですが、密閉袋にゴミはすぐに入れるなど、行動の習慣づけで防ぐようにしたいものです。
Q3:登山中にマスクをしないとマナー違反?
これは登山に限らず、街なかでもひとによって感じ方のグラデーションがある問題。難問ですね。
熱中症リスクもありますし、行動時には必ずしも常時着用しなくても大丈夫。お互い息を吹きかけないような配慮をするだけでも十分。
一方、休憩場所や山小屋の中などひととの距離が保てない場所では口と鼻を覆うために着用するなど、場面ごとにきちんと判断することが大事です。
どうしてもひとの目が気になってしまうのは、誰もが心当たりのあること。でも「万一感染させない」ことがマスク着用の目的であって、安全だと判断できる状況でマスクしていないひとに対して「何をやってるんだ!」と糾弾するのは、マナー以前に感染症対策としてはあまり意味がないようです。
万が一、山小屋を利用したひとから感染者が出たとしても、利用者がきっちり飛沫感染と接触感染の防止対策をしていれば「山小屋内での濃厚接触者」が出ないため、山小屋閉鎖など最悪の事態を防げるというのが、その理由です。
・手で触れることのできる距離(目安として1メートル)で、必要な感染予防策無しで、患者(確定例)と15分以上の接触があった者
これも「何のためにマスクを着用するか」を考える上で、重要なヒントとなります。
Q4:SNSなどで情報発信するのはOK?
これはYAMA HACK読者らしい質問!
楽しい登山の写真をSNSでアップして、ネガティブなコメントがつくと落ち込んでしまいそうです……。
混み具合であるとか、何本かルートがある山ではこの道は空いてたよとか。山小屋独自に要請されるものがあれば「絶対忘れないでね」と伝えるか。
もちろん判断をする上でいちばん大切なのは、山小屋や地元自治体や山岳会などが直接出している信頼性の高い一次情報を入手することです。でもそこだけでは得られない「生の情報」もSNSが普及し、すべてのひとが発信できるいまの情報ツールとして有益です。
ただし、それが「いつ発信された」「どういうひとが発信した」情報かなど、見る側にも正確性の高いものかを自分で判断するリテラシーが求められることも忘れずに!
「#ステイコネクティッド」というハッシュタグに加え、「#〇〇岳」「#登山道状況」「#山小屋状況」などを加えて発信してもらうことで、受信者も情報を見つけやすくなります。