わずかな工夫で劇的に剥がれにくくなる!?絆創膏の貼り方テクニック【動画付き】

2020/04/21 更新

擦り傷や切り傷などのちょっとしたケガで活躍する『絆創膏(ばんそうこう)』。登山でもファーストエイドキットとして携帯している方も多いのではないでしょうか。でも、貼る部位によっては簡単に剥がれてしまうんですよね…。そんな絆創膏にひと工夫加えるだけで、劇的に剥がれにくく動かしやすくなる方法があるのはご存知ですか?今回は、登山でもケガをしがちな「指先」「指関節」「ひじ・ひざ」「かかと」に最適な貼り方テクニックをご紹介!貼り方の手順や実際に試しての感想などを記載しています。


うぅ・・・絆創膏がすぐ剥がれてしまう・・・

出典:PIXTA
ちょっとしたケガをした時に活躍する衛生用品『絆創膏(ばんそうこう)』。持ち運びも容易で、登山でも重宝する存在です。
しかし・・・

「貼ったものの、すぐに剥がれてしまった」
「絆創膏がフィットしなくて気になる」
「貼った部分が曲げ伸ばしにくい」

という経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか?

たったの一工夫で、剥がれにくく快適に!

撮影:筆者
そんな悩みを解決してくれる、絆創膏の貼り方テクニックがあるんです。
しかも、必要なのは絆創膏とハサミだけ!
登山だけでなく、普段の生活や災害時にも役立つ知識なので「このような処置の方法がある」と知っておくだけでも何かと便利ですよ。

登山で使える!絆創膏の貼り方テクニック4選

編集:筆者
ご紹介するのは、登山でも絆創膏を使うシーンが多い、以下の4箇所。関節付近は“動きが多い”ため、特に剥がれやすい場所です。
今回は【実際に貼ってみての感想】と【貼り方の手順】を紹介していきます。

①指先
②指関節
③ひじ・ひざ
④かかと

【指先】の貼り方テクニック

撮影:筆者
剥がれにくさ動かしやすさおすすめ度
★★★★★★★★★☆★★★★★
すり傷や切り傷など、「指先」は何かと絆創膏を貼ることが多い箇所。
しかし、「いつの間にか剥がれてしまっていた…」ということも多いですよね。
この方法は、絆創膏が指にしっかりフィットされ、剥がれにくさを格段に上げてくれます。

実際に試してみた

撮影:筆者(左:工夫あり、右:工夫なし)
高い固定力がこの貼り方の特徴。「工夫あり」の絆創膏は1日中貼り続けた状態でも、形状が崩れることはありませんでした。
また、「工夫なし」の貼り方よりも指先の圧迫感がなく、指も動かしやすいです。登山だけでなく日常などの様々なシーンで利便性が高いでしょう。

貼り方の手順

【使用する絆創膏のタイプ】細長いスタンダードサイズ


包装から出した絆創膏を、ガーゼを中心に両サイドにカットします。ガーゼのフチまで切れ目を入れておきましょう。


絆創膏のカバーを剥がします。


ガーゼ部分に傷口を当て、カットした左下部分(赤線)を右斜め上へ、右下部分(青線)を左斜め上に貼りつけます。
絆創膏の中心部にクロスを作るようなイメージです。※このとき強く締めがちになりますが、指先が鬱血してしまうので優しく貼りましょう。


③でできたクロスをなぞるように、左上部分(黄線)を右斜め下へ、右上部分(緑線)左斜め下へ貼りつけます。
クロスを二重にするイメージです。


しっかり貼りつけて完成!

【指関節】の貼り方テクニック

関節
撮影:筆者

剥がれにくさ動かしやすさおすすめ度
★★★☆☆★★★★★★★★★☆
「指関節」はよく動かす部分なので、絆創膏を貼ってもすぐに剥がれてしまいがち。また、関節部を固定するので関節が動かしにくくなってしまうデメリットも。

この貼り方は、関節部に空間を作ることで関節の可動力が上がるので、握ったり掴んだりすることの多い登山シーンでも役立ちます。

実際に試してみた

撮影:筆者(左:工夫あり、右:工夫なし)
とにかく指の関節が動かしやすいのがこの貼り方の特徴。フィット感も高いですが、粘着面積が拡散しているためか摩擦に弱いようです。

擦れるような横からの力が加わると剥がれてしまいました。そのため登山で使う場合は、上からグローブを装着した方が良いでしょう。また、足の指に貼るのは難しく、あまり適していないようです。

貼り方の手順

【使用する絆創膏のタイプ】細長いスタンダードサイズ


ここまでの手順は「指先の貼り方」と同様。絆創膏の両サイドに切れ目を入れ、カバーを外します。


関節を避けるように、下側の切れ目を下斜めへ貼り付けます。


関節を避けるように、上側も上斜めに貼りつけます。


関節部分の空間がダイヤ状の形になっていれば完成です。

【ひじ・ひざ】の貼り方テクニック

撮影:筆者
剥がれにくさ動かしやすさおすすめ度
★★★★★★★★★★★★★★★
「ひじ・ひざ」は転倒した場合に擦り傷をつくりやすい箇所。また、傷が広い範囲になることが多いので、山へ行く際には大判サイズの絆創膏を携帯しておくことをおすすめします。
大判の絆創膏に切れ込みを入れることで、「ひじ・ひざ」に貼った際の”ツッパるような動きにくさ”が改善されるテクニックです。

実際に試してみた

撮影:筆者
切れ込みを入れたことで「ひじ・ひざ」の動きに合わせて、絆創膏が追従してくるような感覚。
ツッパるような不快感はなく、関節の曲げ伸ばしを繰り返してもストレスがありません。
これにより耐久性も向上しているようで、1日経っても剥がれる気配を感じさせないほどしっかり貼りついていました。

貼り方の手順

【使用する絆創膏のタイプ】四角い形の大判サイズ


絆創膏の3辺にV字の切れ込みを入れ、一辺(下になる部分)に直線の切れ目を入れます。


裏面のカバーを外します。


直線の切れ目が下にくるように患部にあて、上から下へ伸ばしながら貼りつけていきます。


四隅をしっかり貼りつけて完成です。

【かかと】の貼り方テクニック

撮影:筆者

剥がれにくさ動かしやすさおすすめ度
★★★★☆★★★★★★★★★★
「かかと」は靴擦れが生じやすい箇所。登山中に絆創膏を貼ってもいつの間にか剥がれてしまい、「痛い思いをしながら歩いた」「何度も貼り直した」という経験がある方も多いのではないでしょうか。
そんな悩みに応える、かかとにフィットしてくれる絆創膏の貼り方テクニックです。

【使用する絆創膏】四角い形の大判サイズ

実際に試してみた

撮影:筆者(左:工夫あり、右、工夫なし、ランニング後の画像)
絆創膏に切れ込みを入れることで、絆創膏がかかとの動きに合わせて伸縮してくれるのがポイント。
自宅周辺をランニングした後でも、「工夫あり」は貼った時の状態を維持していたことから、そのフィット感の高さがわかります。
しかし、山では[長時間歩行+汗による蒸れ]が出てくるため、やはり剥がれてしまう可能性も大いに考えられます。絆創膏は数枚の予備を携帯しておくのが良さそうです。

貼り方の手順

【使用する絆創膏のタイプ】四角い形の大判サイズ


四辺全てにV字の切れ込みを入れます。


裏面のカバーを外します。


絆創膏を患部にあて、なぞるように伸ばしながら貼りつけます。


隙間がないようにしっかり貼りつけて完成です。

【重要】山で使う場合はハサミを携帯しよう

撮影:筆者
今回紹介した貼り方テクニックは、絆創膏を貼る直前にカットして使うのを推奨します。
「それって山だとかなり面倒では?」「事前にカットして持っていくのはダメなの?」って思いますよね。
しかし、絆創膏の個包装には滅菌効果があり、開封した場合は滅菌効果が損なわれてしまいます。
また、カバーが剥がれ落ちてテープの粘着力が無くなり絆創膏が使用できなくなることも想定されるので、前もってカット処理をすることはお控えください。

カットする前にはハサミの消毒を

撮影:筆者
また、カットする際にはアルコール消毒などでハサミの雑菌を取り払いましょう。ハサミに付着している雑菌が絆創膏にうつる可能性があります。
ハサミはファーストエイド専用(100均にあるキャップ付き小型タイプでOK)に用意し、調理用や野営用と混在しないように注意が必要です。

【動画でおさらい】ひと手間かけてもやる価値あり!

撮影:筆者
今回紹介した絆創膏の貼り方は、登山だけでなく日常生活や災害時などにも活用できるテクニック。
山では絆創膏をカットするのにひと手間かかりますが、「貼って、剥がれて、また貼って…」を繰り返すよりも、時間をかけてでもしっかりと貼りつけた方がストレスや疲労は少なく済むはずです。ファーストエイドの小ワザとして覚えておけば、いざという時に役立つこと間違いなし!ぜひ、身の回りのシーンで試し、登山でも活用してみてください。

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ぶん

日本アルプスに囲まれた、長野県の伊那谷生まれ。登山好きな母親に連れられ、山を駆け巡って育つ。アルパインクライミングや沢登り、冬山縦走など、ちょこっとスパイスの効いた登山が大好き。

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