【1】本当に撥水力が落ちない! 強い雨でも濡れる不安なし
まずは気になる“撥水性”から。
今回の往復4時間の登山では、撥水性が落ちたり水が染み込んでくるようなことはありませんでした。
でも「新品のレインウェアなら、どれもこんなもんだよ」って思いますよね。ということで、検証続行です。
登山終了後、メンテナンスをせずそのまましばらく外出時のアウターとして使用。1週間後、トータル20時間ほど着用したアウトドライエクストリームに、自宅のシャワーを浴びせてみました。
ゲリラ豪雨を超える激しいシャワーをしばらく当て続けても、山でのテストと同じように水をツルツル弾いていました。もちろん裏地への侵入もありません。
この通り、水が粒になって流れ落ちていきます。
今回は短期間のテストなので、この撥水が「半永久的に続く」と断言することはできませんが、従来のレインウェアの撥水力をはるかに超える持続性を備えていることは明らか。
登山だけでなく、バックパッカー、自転車遠征など、長期間にわたる旅にもおすすめできそうです。
【2】めちゃくちゃ早く乾く
ベチャベチャになったレインウェアってなかなか乾かないんですよね…。テント泊山行で雨に当たり、翌日濡れたレインウェアを着ると思うと、考えただけで気が重くなってしまいます。
しかし、アウトドライエクストリームは表面に水分を含まない防水性メンブレンを、裏面には素早く乾燥するポリエステル素材を採用しているため、速乾性に非常に優れているんです!
天気の良い日に風通しの良い場所に干しておけば、半日もすればしっかり乾燥。長期縦走などでも、とても重宝する機能ですね。
【3】なんと“撥水処理”をする必要なし
これには驚きましたが、アウトドライエクストリームは外層が防水透湿性メンブレンのため、撥水スプレーや撥水剤の漬けこみ、洗濯後の熱処理も不要なんです。
撥水処理は大事な作業ですが、「洗濯機を何度も回したり、アイロン掛けたり」でかなり億劫なんですよね。その手間を省けるなんて、面倒くさがり屋の筆者にもピッタリです。
【4】必要な熱だけを残し、蒸れを放出してくれる
とにかく温かい!
アウトドライエクストリームは、2層構造とは思えないしっかりとした外面の厚みと、ソフトで温かみのある内面が特徴。今回のような春の冷たい雨風でも、必要な熱を逃がさず体温を維持してくれている印象でした。
「温かいなら蒸れやすいんじゃないの?」と思いますよね。
アウトドライエクストリームには“通気性”は備わっていないものの“透湿性”が高く、不要な熱や蒸れは自然に外へと流れていきます。
また、暑さを感じた場合は、両脇下にあるベンチレーターを解放することで、さらに効率よく熱を処理。今回の登山で、衣類内の蒸れを感じることはありませんでした。
【5】タフでありながらも、ストレスのない着心地で動きやすい
アウトドライエクストリームは伸縮性のある素材ではありませんが、肩まわりの立体裁断によりストレスフリーな腕の曲げ伸ばしが可能。岩場のシーンでもジャケットがつっぱるような感覚はありません。
また、頑丈な表地は岩との擦れや木の枝への引っかけなどに対しても耐久性が非常に高く、破れる不安を一切感じることなく登山に集中できました。
【6】街でも違和感なく着られる
街に馴染み、タウンユースしやすいデザインもポイント。雨の日のレインウェアや普段着のアウターなど、活躍の幅は広いでしょう。アウトドライエクストリームは「山でも街でも使えるレインウェア」だと感じます。
『アウトドライエクストリーム』のここがちょっと気になった
現時点ではパンツが日本展開されていない・・・
2020年春現在、アウトドライエクストリームは下記4モデルを展開。
※2022年現在、「アウトドライエクストリーム」の製品は生産終了
[メンズモデル]
しかし、アウトドライエクストリームのパンツはまだ国内展開されていません。これだけの高機能を持った素材なので、ぜひともパンツも揃えたいところ!海外ではパンツも販売されているようなので、今後の伸展に期待ですね。
まさに“悪魔的”! 超オールラウンドレインウェア
検証を経て、アウトドライエクストリームはこんな方におすすめだと考えます。
ひとたび雨が降れば、しばらく止まないことも少なくありません。
「撥水性が驚くほど持続する」「速乾性がスゴイ」「撥水処理をしなくていい」 という三拍子が揃ったアウトドライエクストリームは、“雨の長期活動”であればあるほどその真価を発揮していくでしょう。
それに加え 「高い防風保温性」「動きやすさ」「耐久性」が備わっているアウトドライエクストリームは、『最強クラスのオールラウンダー』といっても過言ではありません。
逆転構造が可能にした新感覚のレインウェア『アウトドライエクストリーム』で、雨の日をもっと快適に楽しんでみませんか?