半永久的に続く“悪魔的”な撥水性!『アウトドライエクストリーム』の実力を検証

2020/04/21 更新

使い続けていくうちに、撥水性が落ちてしまうレインウェア。「前よりも雨を弾かなくなった」「水が中まで染み込んできた」という経験はありませんか? しかし、そんな悩みは無用。なにやら”撥水性が半永久的に続く”と噂のレインウェアがあるんです。そこで今回、真相を確かめるべく、実際に雨の山で実力を試してみることに。すると、今までのレインウェアにないような驚きの機能が! 新感覚のレインウェアに注目です。


アイキャッチ画像撮影:ぶん

ずっと水を弾くレインウェアなんてないよね・・・?

出典:PIXTA
天候が変わりやすい登山では、必須装備のレインウェア。雨から身を守ってくれるアイテムではありますが、使い込むほどに撥水性能の低下に悩まされるもの。

「長時間着ていると少しずつ雨が染み込んでくる」「以前よりも水を弾かなくなってきた」と感じたことはありませんか?

そんな悩みを解決する、驚きのレインウェアを発見!

幅広いアウトドアウェアを展開する<コロンビア>に、とんでもない撥水性を持ったレインウェアがあるとの情報をキャッチ。

アウトドライエクストリーム
撮影:ぶん
それがこちらの 『アウトドライエクストリーム レインジャケット(以下、アウトドライエクストリーム)』

なんとこのレインウェア、 「半永久的に撥水が継続する」 と<コロンビア>が公式に唱っているんです!

しかし、そんなとんでもない機能を持ったレインウェアが本当に存在し得るのでしょうか。まずはそのメカニズムを探ってみました。

逆転発想が“脅威の撥水性”を実現!

編集:ぶん(一般的なレインウェアの構造)
一般的な2層構造のレインウェアは、外側に撥水加工(DWR加工)された生地、内側に防水透湿機能を持つ膜(メンブレン)の2種類の素材を重ねた構造になっています。

編集:ぶん
一方、アウトドライエクストリームは、従来のレインウェアとは正反対の組み合わせになっています。

耐久性が低いとされていた防水透湿性メンブレンに、耐摩耗加工を施すことに成功。今まで不可能とされていた防水透湿性メンブレンを外側にすることを可能にしたのです。

アウトドライの生地構造2
編集:ぶん
そして、もともと防水性を持つメンブレンを表地にすることで 「半永久的に撥水性が継続する」というメカニズムが完成したようです。

…なるほど、理論はよくわかりました。

本当にずっと撥水し続けるのかどうか、これは実際に試してみるしかないですね! さっそく山へ出発です。

雨の山で『アウトドライエクストリーム』を試してみた

検証イメージ
撮影:ぶん(春の雨はかなりに身に染みました・・・)
3月初旬、あえて悪天候の日を狙って、長野県の守屋山(標高約1,650m・往復4時間)で検証を実施。当日の天候は下記の通り、実力を知るにはうってつけの条件です。
山頂の気温:3℃
降水量:3〜5mm
風速:時折5m程度

まずは、細かい作りをじっくり観察

アウトドライ全体2
撮影:ぶん(身長169cm、体重60kg、Sサイズ着用でタイトフィット)
生地がかなりしっかりしている!」というのが初見の感想。表地は今までの登山用レインウェアにはないような、ツルツルした光沢のある質感です。この表地の素材が“防水透湿メンブレン”ということですね。

袖口はゆとりのある作りで、ベルクロ式のバンドで調整可能。裾の左右にはドローコードが備わっており、締め付けることで雨風の侵入を防ぎます。

アウトドライフードまわり
撮影:ぶん
フードはこめかみ部分のドローコード(左右1箇所ずつ)と後頭部のベルクロバンドで調整。ヘルメットの上からでもフードは被れましたが、ややツバが浅くなってしまう印象です。

公式では、ヘルメット対応のレインウェアではないので注意してください。

アウトドライのポケット
撮影:ぶん
ポケットは左右に2箇所。内側はメッシュ生地になっていて、簡易的なベンチレーターの役割も。

左右の脇下にもベンチレーターが搭載されています。ファスナーはシームシール加工されているので、水が侵入する心配もありません。

アウトドライ背面
撮影:ぶん
アウトドライエクストリームは防水透湿性メンブレンが外側に配置されているため、シームシール加工も外面に施されています。これにより外側からの水の侵入を遮断。縫い目からの染み込みもばっちり防ぎます。

シンプルなデザインでありながらも、細部までしっかり作り込まれている印象です。それでは、レビューに移っていきましょう!

試してわかった『アウトドライエクストリーム』のここがスゴイ!

当初、検証では“撥水性”に着目していましたが、アウトドライエクストリームには他にも 「おっ!!」 となるようなスゴイ機能がめじろ押しでした。そんな驚きの機能を6つ紹介したいと思います。


【1】本当に撥水力が落ちない! 強い雨でも濡れる不安なし

アウトドライの撥水性検証
撮影・編集:ぶん
まずは気になる“撥水性”から。

今回の往復4時間の登山では、撥水性が落ちたり水が染み込んでくるようなことはありませんでした。

でも「新品のレインウェアなら、どれもこんなもんだよ」って思いますよね。ということで、検証続行です。

登山終了後、メンテナンスをせずそのまましばらく外出時のアウターとして使用。1週間後、トータル20時間ほど着用したアウトドライエクストリームに、自宅のシャワーを浴びせてみました。

アウトドライの撥水テスト
撮影:ぶん
ゲリラ豪雨を超える激しいシャワーをしばらく当て続けても、山でのテストと同じように水をツルツル弾いていました。もちろん裏地への侵入もありません。

アウトドライの撥水性
撮影:ぶん
この通り、水が粒になって流れ落ちていきます。

今回は短期間のテストなので、この撥水が「半永久的に続く」と断言することはできませんが、従来のレインウェアの撥水力をはるかに超える持続性を備えていることは明らか。

登山だけでなく、バックパッカー、自転車遠征など、長期間にわたる旅にもおすすめできそうです。

【2】めちゃくちゃ早く乾く

アウトドライの速乾性
撮影:ぶん
ベチャベチャになったレインウェアってなかなか乾かないんですよね…。テント泊山行で雨に当たり、翌日濡れたレインウェアを着ると思うと、考えただけで気が重くなってしまいます。

しかし、アウトドライエクストリームは表面に水分を含まない防水性メンブレンを、裏面には素早く乾燥するポリエステル素材を採用しているため、速乾性に非常に優れているんです!

天気の良い日に風通しの良い場所に干しておけば、半日もすればしっかり乾燥。長期縦走などでも、とても重宝する機能ですね。

【3】なんと“撥水処理”をする必要なし

撥水剤
撮影:ぶん
これには驚きましたが、アウトドライエクストリームは外層が防水透湿性メンブレンのため、撥水スプレーや撥水剤の漬けこみ、洗濯後の熱処理も不要なんです。

撥水処理は大事な作業ですが、「洗濯機を何度も回したり、アイロン掛けたり」でかなり億劫なんですよね。その手間を省けるなんて、面倒くさがり屋の筆者にもピッタリです。
※)ウェアを長持ちさせるためにも、定期的な洗濯(撥水処理をしなくてOK)は必要です。

【4】必要な熱だけを残し、蒸れを放出してくれる

アウトドライ裏地拡大
撮影:ぶん(裏地はわずかに起毛しているようなソフトで温かみを感じる生地)
とにかく温かい!

アウトドライエクストリームは、2層構造とは思えないしっかりとした外面の厚みと、ソフトで温かみのある内面が特徴。今回のような春の冷たい雨風でも、必要な熱を逃がさず体温を維持してくれている印象でした。

アウトドライのベンチレーター
撮影:ぶん
「温かいなら蒸れやすいんじゃないの?」と思いますよね。

アウトドライエクストリームには“通気性”は備わっていないものの“透湿性”が高く、不要な熱や蒸れは自然に外へと流れていきます。

また、暑さを感じた場合は、両脇下にあるベンチレーターを解放することで、さらに効率よく熱を処理。今回の登山で、衣類内の蒸れを感じることはありませんでした。

【5】タフでありながらも、ストレスのない着心地で動きやすい

アウトドライのストレッチ性
撮影:ぶん
アウトドライエクストリームは伸縮性のある素材ではありませんが、肩まわりの立体裁断によりストレスフリーな腕の曲げ伸ばしが可能。岩場のシーンでもジャケットがつっぱるような感覚はありません。

また、頑丈な表地は岩との擦れや木の枝への引っかけなどに対しても耐久性が非常に高く、破れる不安を一切感じることなく登山に集中できました。

【6】街でも違和感なく着られる

コロンビアアウトドライエクストリームのタウンコーデ 街に馴染み、タウンユースしやすいデザインもポイント。雨の日のレインウェアや普段着のアウターなど、活躍の幅は広いでしょう。アウトドライエクストリームは「山でも街でも使えるレインウェア」だと感じます。

『アウトドライエクストリーム』のここがちょっと気になった

現時点ではパンツが日本展開されていない・・・

2020年春現在、アウトドライエクストリームは下記4モデルを展開。
[メンズモデル]
(左)アウトドライエクストリーム レインジャケット
(中央左)アウトドライエクストリーム ライトウェイトジャケット
[ウィメンズモデル]
(中央右)アウトドライエクストリーム エコシェル
(右)アウトドライエクストリーム マッキントッシュジャケット
しかし、アウトドライエクストリームのパンツはまだ国内展開されていません。これだけの高機能を持った素材なので、ぜひともパンツも揃えたいところ!海外ではパンツも販売されているようなので、今後の伸展に期待ですね。
※『アウトドライエクストリーム ライトウェイトジャケット』『アウトドライエクストリーム エコシェル』『アウトドライエクストリーム マッキントッシュジャケット』ともに、『アウトドライエクストリーム レインジャケット』と同等のテクノロジーが搭載されています。

まさに“悪魔的”! 超オールラウンドレインウェア

アウトドライエクストリーム検証イメージ
撮影:ぶん
検証を経て、アウトドライエクストリームはこんな方におすすめだと考えます。

 
■ロングトレイル、テント泊などの長期山行を楽しむ方
■海外のバックパッカー、自転車遠征などの長期間の旅にでる方
■街着用のレインウェア、アウターとしても活用したい方
 

ひとたび雨が降れば、しばらく止まないことも少なくありません。

「撥水性が驚くほど持続する」「速乾性がスゴイ」「撥水処理をしなくていい」 という三拍子が揃ったアウトドライエクストリームは、“雨の長期活動”であればあるほどその真価を発揮していくでしょう。

それに加え 「高い防風保温性」「動きやすさ」「耐久性」が備わっているアウトドライエクストリームは、『最強クラスのオールラウンダー』といっても過言ではありません。

逆転構造が可能にした新感覚のレインウェア『アウトドライエクストリーム』で、雨の日をもっと快適に楽しんでみませんか?

今回紹介した商品はこちら

ITEM
アウトドライエクストリーム レインジャケット
重量(目安): 395g(Mサイズ)
サイズ:S〜XL
カラー:4色


【公式】アウトドライエクストリーム レインジャケット

ITEM
アウトドライエクストリーム ライトウェイトジャケット
重量:不明
サイズ:S〜XL
カラー:2色


【公式】アウトドライエクストリーム ライトウェイトジャケット
ITEM
アウトドライエクストリーム エコシェル
アウトドライエクストリームの100%リサイクル素材使用モデルです。
重量(目安): 412g(Mサイズ)
サイズ:S〜XL
カラー:1色

【公式】アウトドライエクストリーム エコシェル
ITEM
アウトドライエクストリーム マッキントッシュジャケット
ハイキングや野外フェスにオススメのコートタイプ。
重量(目安): 416g(Mサイズ)
サイズ:S〜XL
カラー:2色


【公式】アウトドライエクストリーム マッキントッシュジャケット


紹介されたアイテム

アウトドライエクストリーム レインジャケ…
サイトを見る
アウトドライエクストリーム ライトウェイ…
サイトを見る
アウトドライエクストリーム エコシェル
サイトを見る
アウトドライエクストリーム マッキントッ…
サイトを見る
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ぶん

日本アルプスに囲まれた、長野県の伊那谷生まれ。登山好きな母親に連れられ、山を駆け巡って育つ。アルパインクライミングや沢登り、冬山縦走など、ちょこっとスパイスの効いた登山が大好き。

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