目次
「実は、コレ愛用してます」な自社ブランド以外の山道具を教えてください!
ブランドを背負って自社製品の広報活動に日々励んでいる各メーカーの担当者たち。しかし、プライベートな山行では、ライバルでもある他のアウトドアメーカーの製品を使うこともあるのではないでしょうか?
早速、実際に使っている“自社以外”の山道具を紹介してもらうべく、担当者を直撃しました!
▼前回の記事はこちら
第八弾は、『ユニバーサルトレーディング』営業部の小久保 裕介さんがぶっちゃけ!

ズバリ、愛用している他社製品は?

小久保さん
私が愛用しているのは、<アライテント>のザック「グランクロワール」です。
編集部 荻原
アライテントといえば、「エアライズ」をはじめとしたテントを愛用している人が多いですよね。
ザックを選ぶときに、アライテントにしたのはどうしてですか?
ザックを選ぶときに、アライテントにしたのはどうしてですか?
小久保さん
山岳部に入っていた学生のときに、ずっとアライテントのザックを使っていたんです。卒業を機に新しいザックを買おうと思ったんですけど、またアライテントにしてしまいました。
やはり愛着がありましたし、何より使い勝手がいいんですよね。
やはり愛着がありましたし、何より使い勝手がいいんですよね。
【ベタ褒めポイント①】雪山で重宝するシンプルさ

小久保さん
長期で雪山に行くことが多いんですが、そうするとザックの表面に雪がついてしまうことがあるんです。テント内に持ち込むと中が濡れて生活が不便になり、体力も消耗するので、かなりしっかり雪を落としてからテントに入るんですね。
グランクロワールは見ての通り、布一枚が筒になったような非常にシンプルなつくりになっています。だからこそ、素早く雪を落とせるところがいいですね。
グランクロワールは見ての通り、布一枚が筒になったような非常にシンプルなつくりになっています。だからこそ、素早く雪を落とせるところがいいですね。
編集部 荻原
たしかに余計な装飾が一切ないですね。
小久保さん
おととしの冬に、別のメーカーさんのザックで行ったんですけど、結構装飾があるデザインだったので、隙間に雪が入ってしまって落とすのに相当苦労しました…
編集部 荻原
ガチガチに固まってしまうとなかなか取れないですもんね。厳しい雪山では、シンプルさは重要なポイントですね。

小久保さん
サイドポケットにも雪が入ってしまうので、自分で縫って留めてしまったりするくらいです。
編集部 荻原
普段なら便利なサイドポケットも、雪山だとデメリットに…
小久保さん
やはりシンプルなのが日本の長期の雪山には最適だと感じています。その点、グランクロワールは完璧ですね。
【ベタ褒めポイント②】じっくり山に入るのに適した背負い心地

編集部 荻原
ショルダーハーネスやウエストベルト、背面パッドもシンプルな印象ですが、背負い心地はどうですか?
小久保さん
最近のザックは、ウエストベルトがかなりしっかりしていて、腰荷重で荷物を背負う感じだと思いますが、「グランクロワール」はそれと逆行しています。
でも重い荷物を持つ場合、腰のバンドだけじゃ結局まかなえないんですよね。
だから、背中全体で背負って歩くような使い方をするにはベストだと思います。シンプルですがバンドに厚みがあって、十分サポートしてくれますよ。
でも重い荷物を持つ場合、腰のバンドだけじゃ結局まかなえないんですよね。
だから、背中全体で背負って歩くような使い方をするにはベストだと思います。シンプルですがバンドに厚みがあって、十分サポートしてくれますよ。
編集部 荻原
「アライテントのザックを背負っている人は、妙に玄人感があるな」って思っていたんですが、その理由が分かった気がします。
小久保さん
軽い荷物で1泊とかだと、他にも背負いやすいモデルはたくさんあると思うんですけど、長期間じっくり山に入るにはベストなザック。
一般受けするかといったらそうじゃないかもしれないけれど、私にとっては背負い心地も最高ですね!
一般受けするかといったらそうじゃないかもしれないけれど、私にとっては背負い心地も最高ですね!
【ベタ褒めポイント③】丈夫で高品質、抜群の信頼感

小久保さん
私が使っているグランクロワールは1つ前のタイプで、ダイナモナスという素材。引き裂きや摩擦に強く、耐熱性に優れています。
どんな山行でも気兼ねなく使える頑丈さがいいですね。
どんな山行でも気兼ねなく使える頑丈さがいいですね。
編集部 荻原
もともとクライミングパックですもんね。
小久保さん
たくさんの荷物を詰めやすいところも気に入っています。シンプルな一気室だからこそ、他のメーカーの同容量のザックよりも大きい気がするんですよね。
しかも、おもしろいギミックがいくつかあって。
しかも、おもしろいギミックがいくつかあって。
編集部 荻原
えっ、なんですか?


小久保さん
雨蓋を外してウエストバンドを取り付けると、ウエストバッグになるんです。まだ使ったことはないんですが(笑)
編集部 荻原
結構大きいので、アタックザックの代わりにすることもできそうですね。

小久保さん
それから、コンプレッションバンドが収納式のピッケルバンドを兼ねていたり、ショルダーハーネスを収納すれば、ザック自体をクライミング時の荷揚げ用のホールバッグとして使えたりもします。
編集部 荻原
シンプルな中にそんな機能があるとは!
小久保さん
型にはまった工場生産とかではなく、日本国内で作っていてる品質の高さは大きな決め手になりました。
修理対応もすぐにお願いできますし、アフターサービスの安心感があるのも、日本のメーカー・アライテントならではの魅力ですね。
修理対応もすぐにお願いできますし、アフターサービスの安心感があるのも、日本のメーカー・アライテントならではの魅力ですね。

小久保さん
泊りがけのときは、だいたいグランクロワールを愛用しています。 今年は、80Lモデルの「マカル―」も購入しました!
アライテント|グランクロワール
<EPIgas>のイチオシも語らせて!
編集部 荻原
EPIgasのおすすめ商品もぜひ教えてください。
小久保さん
私のイチオシは、これです。
分離型ストーブ「APSA-III STOVE」


小久保さん
実はこれ、今EPIgasで販売中の製品で一番古いモデルなんです。
EPIgasはもともとイギリスで生まれたブランドで、94年から日本での生産に変わりました。今はイギリスでの生産はありませんが、「APSA-III STOVE」は88年にイギリスで誕生した製品を改良して生まれたモデルです。
イギリス時代のモデルで今も残っているのはこれだけで、伝統ある形なんです。
EPIgasはもともとイギリスで生まれたブランドで、94年から日本での生産に変わりました。今はイギリスでの生産はありませんが、「APSA-III STOVE」は88年にイギリスで誕生した製品を改良して生まれたモデルです。
イギリス時代のモデルで今も残っているのはこれだけで、伝統ある形なんです。
編集部 荻原
唯一継承されているということは、それだけファンが多いということですね!
抜群の安定感と丈夫さが自慢!

小久保さん
分離型って大きな鍋を乗せたりするときに使うと思うんですが、「APSA-III STOVE」まさに大鍋を乗せたときの安定感が抜群なんです。
しかも、ゴトク部分をスライドすると、ゴトク経が小さくなるように工夫されていて、小さい鍋やシェラカップもばっちり安定しますよ。
しかも、ゴトク部分をスライドすると、ゴトク経が小さくなるように工夫されていて、小さい鍋やシェラカップもばっちり安定しますよ。
編集部 荻原
いろんなサイズの鍋に対応できるのは嬉しいです。
小久保さん
シンプルで故障も少なく、丈夫なところも自慢です。そう簡単にはゴトクが曲がったり折れたりもしない。点火装置付きで、火力調整ももちろんできます。
編集部 荻原
めっちゃ頼もしいじゃないですか!
小久保さん
山岳部やパーティ登山が多い方に特に支持されていますね。
人数が多いときや山ごはんをじっくり楽しみたいとき、そこまでコンパクト性を重視しないキャンプにもおすすめです。
人数が多いときや山ごはんをじっくり楽しみたいとき、そこまでコンパクト性を重視しないキャンプにもおすすめです。