ツキヨタケ(月夜茸)とは
ツキヨタケの見た目の特徴は?
カサは8cm~25cmと幅広い大きさで、半円の形、まれに円形をしています。色の濃い小鱗片を持つことも。ヒダは白色で、発光性があるため、真っ暗な場所ではうっすら光っているのを見ることができるでしょう。表面は老成するにつれ紫褐色・黄褐色になります。ツキヨタケの分布は?
晩夏から秋にかけて発生します。日本では北海道南部以南を中心に九州まで、極東ロシアや中国東北部にも分布。ブナの倒木や切り株などの上に重なり合うように発生します。
食べたらどんな症状が起こるの?

ひどい場合は痙攣や脱水、アシドーシス、ショックを引き起こします。過去には死亡例もあるため注意が必要。
ツキヨタケとヒラタケの見分け方
1.裂いて見える黒いシミ
ツキヨタケを縦に裂いてカサと柄の間を見ると、肉に黒っぽいシミがあります。ただ、ツキヨタケでもこのシミがほとんどない場合もありますので注意してください。2.夜に光るか・リングがあるか

また柄とヒダとの境にリングのような隆起帯があるので確認しましょう。
3.発生時期を確認
ツキヨタケは夏の終わりから秋にかけて。ヒラタケは秋の終わりから春に発生します。ただ、秋の終わりにもツキヨタケが生えている場合があるので時期だけで判断しないように!正しい知識を持って

見た目だけですぐ判断するのではなく、今回ご紹介したような「見分け方の違い」などの知識をしっかり持って慎重に判断してくださいね。
見分けるのも難しいため、少しの知識だけでは絶対に食べないことをおすすめします。
【記事監修】
国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所フェロー 根田氏
東京農業大学 教授 橋本氏