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「凍る・曇る・息苦しい」を解決!ファイントラック“最強バラクラバ”に惚れ込む理由とは

「凍る・曇る・息苦しい」を解決!ファイントラック“最強バラクラバ”に惚れ込む理由とは

「バラクラバ」は頭部や顔面を寒さから守るための必須アイテムです。

しかし、従来のバラクラバには「呼吸がしづらい」「アイウェアが曇る」「口まわりが凍る」といった課題がありました。

こうした課題を解決してくれるのが、ファイントラックの「レイヤリングできるバラクラバ」

本製品を長年愛用する筆者が、これまでの体験談を交えながらその魅力を紹介!雪山登山が安心&快適になること間違いなしのアイテムです。

 

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目次

出典表記のない画像はすべて筆者撮影

安全快適な雪山は「バラクラバ」が欠かせない!

厳冬期の北岳

雪山登山はその美しい景色とは裏腹に、厳しい環境下での活動となります。保温性や防風性に優れたウェアで体温の低下を防ぐことは必須ですが、忘れてはいけないのが、肌の露出を避けること。

中でも肌がむき出しになりやすい部分のひとつが「顔」。風が吹き荒れる極寒の雪山で、顔面や頭部を寒さから守るための必需品が「バラクラバ」です。

なにかと悩ましいバラクラバ事情……

雪山を歩く人

バラクラバは頭から顔、首までを覆う防寒着。目出し帽とも呼ばれるように、目の周囲だけが露出しているスタイルが特徴です。

そんなバラクラバですが、「顔が覆われる」という構造上、次のような課題を抱えていました。

・呼吸がしにくい
・サングラスやゴーグルが曇る
・口の周りが結露、または凍る
・行動中など暑くなって蒸れる

これまで筆者自身もいくつかのバラクラバを試すも、しっくりくる相棒には巡り合えず、半ば妥協していた装備でもありました。

そんなときに出合ったのが今回紹介する「レイヤリングできるバラクラバ」。かれこれ5シーズンほど愛用してきましたが、これなしの雪山登山は考えられないほど信頼しています!

ライター橋爪

冗談抜きで、これに出合ってからバラクラバで悩むことはなくなってしまいました!

もう悩まない!重ねて使える2種類のバラクラバ

ファイントラックのレイヤリングできるバラクラバ

それがファイントラックの「ドライレイヤーウォームバラクラバ」「メリノスピンバラクラバ」です。

面白いのは、単体着用が一般的なバラクラバにレイヤリングの概念が取り入れられていること。同ブランドらしい、徹底したドライの追求とレイヤリングによる相乗効果を考えた設計になっています。

薄いのに温かい!ドライレイヤーウォームバラクラバ

ドライウォームバラクラバを装着した人

まず肌面に着用するのがドライレイヤーウォームバラクラバです。ファイントラックでお馴染みのドライレイヤーシリーズの中でも、最も保温性を備えた「ドライレイヤーウォーム」を採用。撥水加工が施されたメッシュ生地が、汗による濡れ冷えや口元の凍りつきを抑えます。

そして重量はたったの22g。重さを感じさせないしなやかさで、首口からスッと頭を入れるだけであっという間に装着できます。

単体でも使いやすい!

ドライウォームバラクラバを装着して歩く人

着用感はピタッとしていますが、ほどよいストレッチと柔らかい肌触りでストレスのない着心地です。

口まわりの開閉部は大きく開くようになっており、顎下までのプルダウンも簡単。下げていても喉が締め付けられるような苦しさはありません。樹林帯歩きなど、暑いときは頭部分を首に通してネックゲイターとして使うのもおすすめです。

ライター橋爪

天候が安定している日はこれ1枚で使うことも多いです。

薄手ですが、これだけでも素肌とは段違いのあたたかさがあります!

快適機能を搭載したメリノスピンバラクラバ

ファイントラックのメリノスピンバラクラバを装着する人

ベースレイヤーとして、その上に重ねるのがメリノスピンバラクラバ。メリノウールの温かさと、高機能ポリエステルの優れた吸汗拡散性を兼ね備えたメリノスピンサーモを採用し、寒く厳しい環境下でも顔面や頭部をしっかり保護します。

独自のダクトが快適な行動をサポート

ブレスルーターの概念図

提供:finetrack

特徴的なのが、鼻や口部分にダクトが設置された「ブレスルーター」と呼ばれる独自システム。ダクトの上下にはフレームが取り入れられており、これにより呼吸しやすい立体空間と、呼気を排出する通気口が確保されています。

メリノスピンバラクラバの裏地

裏地をみると、鼻や口があたる呼吸口は肌触りのよいメッシュ生地に。その上下にあるフレームが立体的なダクトを生み出し、そこを通じて空気が流れていく構造になっているのがわかります。

ライター橋爪

稜線のような厳しい環境で防御の要になるのがこちら。

温かさはもちろん、行動中の快適性がよく考えられたバラクラバです!

2枚のレイヤリングで最強バラクラバが完成!

ファイントラックのレイヤリングできるバラクラバを着けて調整する登山者

この2枚をレイヤリングすることで、従来の課題を解消する最強バラクラバが完成。より保温性を向上させつつ、濡れ冷えや凍りつきのリスクを限りなく軽減。気温や気象の変化に応じた細かな露出部位の調整ができるメリットもあります。

ライター橋爪

それぞれ単体で着用することも可能ですが、ぜひセットで考えて欲しいアイテムです!

手放せない理由は「絶対的な安心感」です

さまざまな雪山の写真

これまで数々の雪山で、このバラクラバレイヤリングを使ってきました。その魅力を一言で表すなら「安心感」に尽きるでしょう。

一瞬の油断が重大な事故につながりかねない環境でも、顔をしっかりと保護してくれる保温性、そして蒸れやレンズの曇りを最小限に抑える快適性。これらは行動中の安全を大きく支えてくれる、何よりも心強いポイントだと感じています。

印象的だった山行を例に、その特徴を深掘りしていきましょう。

極寒の暴風にも負けない保温性

雪の御嶽山

本製品の恩恵を強烈に実感したのが、2023年2月に行った御嶽山でのこと。この日は天気が良かったものの風が冷たく、稜線上では体が吹き飛ばされそうになるほどの暴風でした。

もはや立っていることも難しく、山頂の手前で撤退しましたが、そんな状況でも、顔はしっかりと保護され、冷たさを感じることなく行動に集中できました。

暴風の御嶽山を登る人

他のバラクラバとの大きな違いは、やはり二層構造であること。どれだけ厚手のバラクラバでも、一枚ではどうしても隙間ができてしまいますが、本製品は一層目が肌にしっかり密着してくれるので、隙間からの風の侵入を最大限に防いでくれると感じました。

またレイヤリングの分、保温性が向上しているのも特徴。この時は、少しの油断が凍傷などにつながる可能性も十分考えられましたが、そういった場面でも安心して使えることが、何よりのリピートポイントだと感じます。

これで無理なら撤退した方がいいかも?

雪の富士山

唯一、冷たさを感じたのが厳冬期の富士山でのこと。体が吹き飛ぶほどの風が常に吹き付け、バラクラバの上にシェルのフードをしていても、顔面に氷が当たるような冷たさがありました。

「これは無理」というのは明らかで、8号目手前で撤退しましたが、間違いない判断だったかと思います。あくまでも持論ではありますが、バラクラバレイヤリングをしていても冷たさを感じる場合は、危ない環境に置かれているという判断基準で考えています。

ライター橋爪

やはり山では風の影響が大きいですね。

風で顔が痛くなると、それだけで行動の大きな支障になります。しっかりした保温性は安全登山に欠かせません!

ブレスルーターが快適な空間を確保

ファイントラックのバラクラバの呼吸口

そして気に入っているポイントが、呼吸がとてもしやすいこと。

ここで活躍するのが、やはりブレスルーターです。登攀などの激しい動きや強い向かい風が吹き付ける場面でも、この空間によって快適な呼吸ができました。

さすがにわずかな息苦しさはありますが、従来のバラクラバと比べるとその呼吸のしやすさは段違いでしょう。

アイウェアへの呼気の流入を防ぐ!

バラクラバとゴーグルを着けた登山者

またゴーグルやサングラスといったアイウェアの曇りにくさも大きな利点です。メリノスピンバラクラバに備わっている上部フレームが鼻筋からの呼気の漏れをガード。吐いた息はダクトを通って下へと流れていくため、レンズに呼気が流れ込むことをしっかり防いでくれました。

ライター橋爪

さまざまなバラクラバを使いましたが、ここまで曇りを防いでくれるバラクラバは初めてでした。

とはいえ、絶対に曇らないわけではないので、ゴーグルやサングラスに防曇処理をするなどの対策は大切です!

汗や蒸れの不快感なし! 状況による使い分けを

バラクラバを着けて雪山を登る人

汗処理機能も文句なし。汗は適切に処理され、蒸れや汗冷えといった不快感は全くといっていいほどありません。ドライレイヤー+ベースレイヤーのレイヤリングがしっかり機能していることを感じました。

ネックゲイターのように使ったり、口まわりだけプルダウンしたりなど、状況に応じた使い分けができるのもいいですね。

凍りにくい+湿っても保温力のある2つの高機能素材

ファイントラックのレイヤリングできるバラクラバを凍らせた

また鼻や口のまわりが濡れたり凍ったりする不快感もありませんでした。これもドライレイヤーの機能やブレスルーターによる呼気の排出が大きく作用しているかと思われます。

実験として、バラクラバの耐凍性を測るため、霧吹きで湿らせ冷凍庫で半日寝かせてみました。

▼実験結果

ドライレイヤーウォームバラクラバ

パキパキに凍っているかと思いきやビックリ! 通常時とほとんど変わらないしなやかさを保っていました。撥水生地により繊維内まで水分が浸透しないため生地が凍りにくいのだと思われます。

メリノスピンバラクラバ

やや固さはあるものの、冷凍庫から取り出してからすぐに柔らかさが復活。手で触ってみると、湿っているものの、ウールの特性である保温性が保持されていることが感じ取れました。

稜線や危険箇所の通過前にはしっかり整えておこう

ファイントラックのレイヤリングできるバラクラバを着ける登山者

このバラクラバレイヤリングの苦手な部分をあげるとすれば、厚手グローブを装着した状態では細かな調整が難しいところでしょう。

例えばメリノスピンバラクラバだけを顎下までプルダウンをしたり、プルダウン状態からドライレイヤーウォームバラクラバだけを上げたりする場合、厚手グローブでは、一層目と二層目がゴチャゴチャになってしまうことも何度かありました。

もちろん薄手のグローブだと容易ですが、稜線では手の凍傷リスクを減らすためにも厚手グローブは外さないのが原則。稜線へ出る前や危険箇所の通過前には、バラクラバを含めた装備全体を整えておくことも大切ですね。

頭部の温かさがプラス!ビーニーの一体モデルもあり

ファイントラックのバラクラバビーニー

ベースレイヤーには、メリノスピンバラクラバとビーニーが一体になった「バラクラバビーニー」も展開されています。

ビーニーは表にウール100%、肌面にポリエステル75% ・ウール25%を配合した縫い目のないホールガーメント縫製を採用。ウールの快適性とポリエステルの吸汗速乾性を併せ持ち、厚みをもたせることで保温性を高めています。

ファイントラックのバラクラバビーニーを被る人

口まわりはメリノスピンバラクラバと同様のブレスルーターシステムを搭載。スムーズな呼吸を可能にしながら、濡れと凍り付きを軽減します。

ビーニーはやわらかい肌触りで、メリノウールらしいあたたかさが特徴。厚手すぎず薄手すぎず、ちょうどよい厚みで、頭部の蒸れもしっかり逃げていきそうです。

ライター橋爪

頭部の温かさは間違いなし。メリノスピンバラクラバと比べても、確かな保温性の違いが感じ取れました。

ビーニーが一体なので、ヘッドギアを一つ減らせるのも大きなメリットですね。

使って間違いなしの心強い相棒です

ファイントラックのレイヤリングできるバラクラバを並べる

バラクラバは雪山装備の中では地味なアイテムではありますが、その役割は非常に重要です。だからこそ、どんな場面でも安心して使えるバラクラバは、安全&快適な雪山登山に欠かせないアイテムです。

従来にあった「アイウェアが曇りやすい」「吐いた息が湿ったり凍る」「呼吸がしにくい」といった課題を解消してくれるファイントラックのバラクラバ。これまでバラクラバに悩まされてきた方にぜひとも体験してもらいたい一品です。

バラクラバが変わると、雪山の楽しみ方がまたひとつ変わりますよ。

本記事で紹介したアイテムはこちら

    ファイントラック ドライレイヤーウォームバラクラバ(ユニセックス)

    重量22g
    素材ポリエステル90%、ポリウレタン7%、複合繊維(ポリエステル)3%
    サイズS/M、L/XL

      ファイントラック メリノスピンバラクラバ(ユニセックス)

      重量45g
      素材ポリエステル65%、ウール35%
      サイズS/M、L/XL

        ファイントラック バラクラバビーニー(ユニセックス)

        重量72g
        素材頭部:表/ウール100%、裏/ポリエステル75% ・ウール25%
        本体:ポリエステル65%・ウール35%
        サイズS/M、L/XL

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