なんかすごそう、「クライマー向け」ハンドクリーム
木枯らしが吹き、白い季節がやってきました。……と、同時に気になるのが手足の乾燥。
それが、クライマー向けハンドクリーム。


そこで今回は、クライマー向けのハンドクリームとはいったいどんなものなのか、一般人視点でレビューします。
試したのは、国内外を代表する3ブランドのハンドクリーム

……クライミング素人の筆者にはまったく未知の領域です。
【A】KLETTER RETTER(クレッターレッター)
ハンドクリーム 75mlドイツ製
定価:1,650円(税別)
【B】CLIMB SKIN(クライム スキン)
ハンドクリーム 40gスペイン製
定価:2,000円 (税別)
【C】SKYHolic(スカイホリック)
ハンドクリーム 30g日本製
定価:2,870円(税別)
6つの観点からじっくり考察したよ

①パッケージ
これが、どれもかわいいんですよ! おどろくほど素敵〜!【A】クレッターレッター|山好きにはたまらない山モチーフ

サイズが大小あり、小さいタイプはカラビナを通してバッグに付けられるので、持ち運びにも便利。山好きにはたまらない山のイラストに、ネイビーとベージュの配色が印象的です。
【B】クライムスキン|シンプルでクリーンな大人顔

【C】スカイホリック|スタイリッシュなロゴがポイント

②テクスチャ

3種類を手の甲に塗り、比較してみました。
【A】クレッターレッター|みずみずしい

【B】クライムスキン|ずっしり


【C】スカイホリック|ふわふわ


③伸び

【A】クレッターレッター|伸び度★★★★☆
一番「伸びる」印象が強く、水のようにするする伸びていきます。<クライムスキン>と<スカイホリック>は伸びるというよりも「すり込む」印象。【B】クライムスキン|伸び度★☆☆☆☆
3つの中で最も固形に近く、体温で徐々に溶かしながらゆっくりと浸透させていくイメージです。【C】スカイホリック|伸び度★★☆☆☆
ふんわりとしたクリームなので、軽い力で優しく擦り込めました。④つけ心地

【A】クレッターレッター|さらさら
3つの中で一番すっきりしている。伸ばしていくと、スッとさらさらになり優しく保護してくれる。【B】クライムスキン|とってもしっとり
とてもしっとりしている。塗ったあともがっちり肌にホールドしているような印象。【C】スカイホリック|しっとり
しっとり保護しながらもベタベタしない。まるでもう一枚皮膚が増えたかのよう。冬場での快適性は抜群!⑤香り

【A】クレッターレッター|一般的な良い香り
若い木々を彷彿させる香りで、男女ともに使用できそう。一般受けも良いような、爽やかな芳香です。【B】クライムスキン|ハマる人はハマる、中毒的な香り
なかなかのキャラの濃さ。シナモンのようなスパイシーで甘い香りが濃厚に漂います。これが情熱の国のスペインのクリームか。他にも「ニッキアメみたい」や「チョコバナナ?」と表現する人も。独特の香りのため、好きな人は好き!という印象でした。【C】スカイホリック|無香料
正真正銘の無香料。香りが好きな人には物足りないかもしれませんが、料理をする人や男性にとってはぴったりです。また長期間、毎日使うことを考えると無香料はかなりの武器だと感じました。⑥成分
それぞれの配合成分を見てみましょう。【A】クレッターレッター|抗炎症薬&創傷治癒剤入り

クライミング後の熱を持った皮膚を優しく鎮静し、再生を促す成分を配合。ビーガンにも対応しているそう。
【B】クライムスキン|植物由来で角質層へ浸透
植物由来の成分を贅沢に配合。高品質のシアバターをはじめ、シーバックソーンやローズヒップといった脂溶性オイルと、アロエベラやリュウケツジュといった水溶性オイル、セキセツソウとセイヨウシソウのエキスが効果的な形で溶け込んでいるのだとか。【C】スカイホリック|しっかり保湿して健やかな肌に
皮膚にうるおいを与え、肌を整えるヒトガタナノセラミドやオーガニックのアルガンオイルなどの配合成分を最大限に生かせるよう、独自に配合。そして気になるのが、“腐植土抽出物”という成分。思わず腐葉土を想像してしまいますが……。<スカイホリック>の開発販売主である山下さんに詳しくお聞きしてみたところ、腐植土抽出物は、数千万年前の限られた場所の地層から長期間かけて抽出した非常に希少な成分で、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、酵素、フルボ酸を優れたバランスで含んでいるそう。

「とにかく使ってみよう!」ということで、これら3つのハンドクリームを数日間、実際に使用してみましたよ。
【総評】使ってみてわかった、○○なときにはコレ!
筆者の肌質は普通肌で、デスクワークがメイン。ですが、しっかりと自炊をするため水場での家事も多く、ささくれやぱっくり割れに頭を悩ませています。それを踏まえて、それぞれの製品について所感を述べるならば……
【A】クレッターレッター|「オイリー肌」に

<クレッターレッター> ハンドクリーム
【B】クライムスキン|「乾燥肌・ささくれ・割れ」に

<クライムスキン> ハンドクリーム
【C】スカイホリック|「普通肌〜乾燥肌」に

<スカイホリック> ハンドクリーム
このクリームたち……快適に、そして本気で手を保護してくれる!

薬局で販売している一般的なハンドクリームは、保湿力が高まると比例してべたついてしまうような印象が強くありました。しかしさすがはクライマー向けのハンドクリーム。効能はもちろん付けたあとの快適性もクライミングのパフォーマンスに深く関わることを考慮し、各社突き詰めて製品開発をしているのだと感じました。
つまりクライマー向けハンドクリームは、日常生活でもかなり有用で最強なのでは?というのが、筆者の結論です。
よーし、この冬は「クライマー向け」ハンドクリームでさよなら乾燥!
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