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自分だけの”専用シューズ”の実力は?テクニカ「熱成型シューズ」を山で履いてみた!(2ページ目)

あれ!? 下山直前には少しだけ違和感も

下り道でもフォージGTXは、なかなか快調!
湿気が抜けにくいオールレザーのシューズとあって、内部が少し蒸れるのは仕方ありませんが、気になるほどではありません。歩行はスムーズで、どんどん標高を下げていくことができました。

しかし……。あと少しで登山口に戻れるというころに、足首部分に少し違和感が。左足の足首が曲がる部分、金属のフックが取り付けられているあたりが圧迫され、わずかに痛みを感じてきたのです。

フォージGTX シューズの左足外側

違和感を覚えたのは、シューズの左足の外側、指先で示した部分。右足のほうはまったく問題ありませんでした。

長い下り道に備えて靴紐を強めに結んでおいたからでしょう。僕は他のシューズでもときどき同じ部分が痛くなることがあるので、ここは僕の足のウィークポイントなのかもしれません。
また、この部分はタンに使われているクッション素材が、他の箇所に比べて薄い部分でもあり、サーモプラスチック越しに圧力が足首へかかりやすかったのだとも思われます。

フォージGTX 痛みを感じた部分

タンの箇所で言えば青い丸の部分に痛みを感じました。靴紐をしっかりと結べば、最下部のフックの真下になる部分です。

ともあれ、このときはもう少し歩けば下山できる地点にいたので、そのまま歩き切ってしまいましたが、あと数時間歩かねばならなかったら、もっと痛くなってしまったかもしれません。

なんでも相談!小さな問題も、きっと解消できる

こんな風に一度痛さを感じてしまうと、他のシューズだったら今後履くのはかなり心配になった気もします。
しかし! フォージGTXがすばらしいのは、熱成型をもう一度やり直せば、フィット感がより向上して、違和感がなくなる可能性が高いということ。アフターケアとして、「焼き直し」は基本的には無料で行なえるのです。(※靴の状況によっては、買い替えをお勧めする場合もあります。また手数料が発生する場合もあるため、店舗にご確認ください。)

だけど、もう少し履き続ければ、この違和感はなくなるかもしれません。焼き直しに行くのはちょっと面倒ですしね。
そこで僕は焼き直しをする前に、他の山でもフォージGTXを何度か試して、様子を見ることにしました。

フォージGTX 高川山の岩場
高川山での1カット。この山の岩場でもフォージGTXのソールのグリップ力は充分に発揮されていました。
フォージGTX 妙義山
妙義山の石門巡りでも使用。この山の稜線は急な岩場が続く危険地帯ですが、山腹を歩く石門巡りにはちょうどよい感じでした。

山梨百名山の高川山、日本200名山の妙義山などでは、伯母子山のときほどの痛みは出てきません。しかし長時間歩いていると、やはり左足の足首部分に違和感を覚えます。気のせいなのかもしれないとも思う、わずかなものですが……。

フォージGTX 着用例
う~ん、せっかくだから、近々焼き直ししてもらおうかな。無料でますます履き心地がよくなる可能性があるのならば、やってもらわない手はありません。
再び熱成型用のマシンの前に座り、エアーサックに足を入れるのが、今から楽しみです。

写真撮影:高橋庄太郎

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