しっかり歩きたい人必見!1泊2日の登山コース【東北エリア】

2021/07/21 更新

日帰り登山で歩いていると、小屋やテント場でくつろぐ登山者を見かけることも多々ありますよね。非日常の空間で、その日の出来事を思い出しながら、余韻に浸ってのんびり過ごすのは、とても贅沢な時間。そんな貴重なひと時を過ごしたい方に、しっかり歩いて1泊できる東北の山を、トータルコースタイム順にご紹介します。

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ライター

ane46

今は年間通して岩場へ繰り出すリードクライマー。 2013年両股関節の手術から、2014年にスポーツ復帰。同年に登山を始めて8年経ち、2015年よりフリークライミングも始めました。冬はアイス、夏は沢登り、山菜や木の実摘みなど、季節感あふれる山行も楽しんでいます。子供も自立した今、自分らしい暮らしをする日々を送っています。 好きな山域:北アルプス、南八ヶ岳、地元の低山なども。

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アイキャッチ画像提供:ヤマレコ/kawaken1

山を存分に堪能!1泊登山の魅力

山小屋でくつろぐ男女
出典:PIXTA
登山のスタイルは様々ですが、週末の休みを利用して山に出かけるとなると、どうしても「日帰り登山」が多くなってしまいますよね。

そんな方に是非おすすめしたいのが「1泊2日山行」。山の中で過ごす時間を長く取ることで、新しい発見が見つかるかもしれませんよ!

山で一晩過ごす楽しさ!

飯豊山
出典:PIXTA(飯豊本山から見る夜明けの雲海と本山小屋)
黄金色に輝く夕焼け、月に照らされる山、月のない星空、山が赤く染まる朝焼けなど、泊まりだからこそ見られる景色をたっぷりと味わえます。

小屋の食事を仲間たちと囲んだり、自炊のおつまみでお酒をたしなんだり。きれいな自然の空気を吸いながら一晩を過ごす時間は、至福のひとときになりますよ。

小屋?テント泊?宿泊方法を決めよう

テント泊のイメージ
出典:PIXTA
1泊登山は、”衣・食・住”の装備も考慮しなくてはいけません。また小屋泊かテント泊かにより、装備も変わります。
「あれも!これも!」ではザックが重くなるだけ。装備の選択は入念に行いましょう!

▼装備について詳しく調べる

レベルに合った登山計画を

登山計画のイメージ
出典:PIXTA
重い荷物を背負って長時間歩くのは体力も必要です。標高が高くなるほど酸素も薄くなり、呼吸が苦しくなります。

小屋泊に挑戦したあとテント泊にステップアップするのがベスト。本記事はテント泊と小屋泊のコースどちらも紹介しています。自分の体力に合った無理のない計画を立てましょう!

安達太良山|月のクレーターを辿る!?縦走コース

安達太良山
出典:PIXTA
標高所在地体力レベル難易度レベル
1,728m福島県二本松市★★〜★★★★★〜★★★
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
安達太良山は詩人・高村光太郎の”妙子集”にも登場し、智恵子の「ほんとうの空」を見に多くの登山者が訪れています。ご紹介するのは稜線や岩場歩きのあるアスレチック要素満載のコース。※1997年に沼ノ平火口から火山性ガスの発生したため、くろがね小屋から鉄山への登山道が立入禁止になっています。

コース情報

コースマップ
提供:YAMAP
行程距離コースタイム
全行程約14km約8時間
1日目約6.5km約4時間
2日目約7.5km約4時間
参考:ヤマプラ
1日目|沼尻登山口→船明神山(20分)→安達太良山→くろがね小屋(宿泊地)
2日目|くろがね小屋→鉄山→箕輪山→鬼面山→安達太良山登山口

見どころ

船大明神付近から見た沼ノ平 「ほんとうの空」とセットで見ておきたいのが”沼ノ平”です。吸い込まれるような火口は、まるで異世界にいるような景色。大地の鼓動を間近で感じられます。

宿泊情報|くろがね小屋

くろがね小屋
出典:PIXTA
くろがね小屋は2020年春以降に建て替え予定(営業期間:令和5年3月31日まで)。レトロで暖かい雰囲気の室内には、冬に活躍するダルマストーブが。源泉かけ流しのくろがね温泉が引いてあり、湯の花浮かぶ温泉でホッと一息!

くろがね小屋


月山|開放的な空中散歩を満喫!過去と未来2座コース



牛首手前からの月山
提供:ヤマレコ/netanishikun(牛首手前からの月山)
標高所在地体力レベル難易度レベル
1,984m山形県鶴岡市羽黒町川代★★〜★★★★★
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
山形県の中央に位置する月山は日本百名山や花の百名山に選ばれている山で、湯殿山や羽黒山とともに出羽三山の1座。”月山は過去、羽黒山は現在、湯殿山は未来”とされ、3座を訪れることで”生きたまま新しい魂を授かる”と言われています。登山コースは、リフトを乗り継いで山頂往復4時間弱のコースから、片道10時間を越えるコースまで様々。

コース情報

コースマップ
提供:YAMAP
行程距離コースタイム
全行程約14km約8時間
1日目約6km約4時間
2日目約8km約4時間
参考:ヤマプラ
1日目|湯殿山口→湯殿山神社→装束場→金姥→牛首→月山頂上小屋(宿泊地)
2日目|頂上小屋→牛首→牛首下分岐→玄海広場→志津野営場前

見どころ

提供:ヤマレコ/match719(月山神社と奥に鳥海山)
遮るものがない広々とした山頂には月山神社”が祀られ、鳥海山や朝日飯豊連峰、八幡平や岩木山を望むことができます!およそ130種類の高山植物が咲き乱れ、秋には草紅葉が見事です。

宿泊情報|月山頂上小屋

月山頂上小屋
出典:PIXTA
管理人ご家族を中心に1945年から営まれている小屋で、ご利用の際は予約が必要です。軽く汗を流せるお風呂まであり、至れり尽くせり。

月山頂上小屋


    八幡平|壮大な湿原と池塘や硫黄泉、湖沼めぐり縦走コース

    八幡平の八幡沼と陵雲荘
    出典:PIXTA
    標高所在地体力レベル難易度レベル
    1,614m岩手県八幡平市★〜★★★★〜★★
    凡例はこちらをクリック:グレーディング表
    八幡平はなだらかで広大な山頂。いくつもの沼や湿原には高山植物や湿原植物が咲き、心が洗われるような空間を提供してくれます。その美しい景観から、1956年に十和田八幡平国立公園に指定されました。全行程距離が長めですが、湿原やブナなどの広葉樹の中を歩くので、爽やかで清々しい山旅になります!

    コース情報

    コースマップ
    コースマップ
    提供:YAMAP
    行程距離コースタイム
    全行程約22km約12時間
    1日目約13km約7時間
    2日目約9km約5時間
    参考:ヤマプラ
    1日目|茶臼口→茶臼山荘→黒谷地湿原→八幡平→長沼(→大谷地→大沼温泉(宿泊地)
    2日目|大沼温泉→毛せん峠→焼山山荘→名残峠→焼山→玉川温泉

    見どころ

    鏡沼のドラゴンアイ
    出典:PIXTA(開眼前のドラゴンアイ)
    5月下旬から6月上旬の限られた時期に鏡沼でしか見られない”ドラゴンアイ”。雪解け水や雪、気温など、あらゆる気象条件がそろって神秘的な景観を作り上げます。

    宿泊情報|八幡平大沼茶屋湖

    八幡平大沼温泉茶屋湖 秋田の郷土料理のきりたんぽ鍋が味わえる通年営業の宿泊温泉施設。豊かな自然に囲まれ散策できる遊歩道もあり、秋は紅葉、冬はスノーシューハイクなどが楽しめます。

    八幡平大沼茶屋湖


    北八甲田連峰|様々な眺望を楽しめる連峰7座縦走コース



    毛無岱から見る北八甲田
    出典:PIXTA(毛無岱から見る北八甲田)
    標高(大岳)所在地体力レベル難易度レベル
    1,585m青森県青森市、十和田市★★★★
    凡例はこちらをクリック:グレーディング表
    青森県の中央に位置する火山群の八甲田山は、映画”八甲田山”の舞台となったことでも有名。北の10峰と南の6峰で成り立ち、北八甲田連峰は南八甲田連峰より登山道が整備されているコースが多く、10峰のうち7峰を縦走することが可能。主峰大岳を中心とした日帰り周回コースが人気ですが、その7峰を巡るコースをご紹介します。

    コース情報

    コースマップ
    提供:YAMAP
    行程距離コースタイム
    全行程約19km約12時間
    1日目約10km約7時間
    2日目約9km約5時間
    参考:ヤマプラ
    1日目|田代高原→雛岳→高田大岳→小岳→仙人岱避難小屋(宿泊地)
    2日目|仙人岱避難小屋→大岳→赤倉岳(40分)→宮様コース分岐→上毛無岱展望所→城ヶ倉温泉

    見どころ

    広々とした大岳山頂から井戸岳と赤倉岳への噴火口そばの稜線は、若干の勾配はあるものの、気持のよい稜線歩きを堪能できます!風が強いこともあるので、足元に気を付けてあるきましょう。

    宿泊情報|仙人岱避難小屋

    仙人岱避難小屋 板場の3段ベッドや衣類用ハンガー、石油ストーブ(非常用燃料あり)やトイレなどの設備が充実し、小屋から100mほど歩くと水場もあります。石油ストーブをご利用の際は、燃料は持参してくださいね。

    青森市 観光企画課


    飯豊山|憧れの東北アルプス!精神力・体力勝負のロングコース

    飯豊本山
    出典:PIXTA
    標高所在地体力レベル難易度レベル
    2,105m山形県西置賜郡小国町
    新潟県東蒲原郡阿賀町
    福島県喜多方市
    ★★★★〜★★★★★★★★〜★★★★
    凡例はこちらをクリック:グレーディング表
    飯豊山は飯豊連峰の主峰で、約20kmにも広がる飯豊山地一帯は”東北アルプス”とも呼ばれています。登山コースは1~2泊以上の計画が推奨とされ、ロングコースでキツイ山として有名。しかし「一度山頂を踏みたい!」と飯豊山に憧れる登山者が多いのも現状です。今回は一般コースの中でも、トータルコースタイムが一番短いコースをご紹介します。

    飯豊朝日連峰の登山者情報(飯豊朝日山岳遭難対策委員会)

    コース情報

    コースマップ
    提供:YAMAP
    行程距離コースタイム
    全行程約22km約16時間
    1日目約10km約9時間
    2日目約12km約7時間
    参考:ヤマプラ
    1日目|弥平四郎登山口→祓川山荘→三国岳→切合小屋→本山小屋(宿泊地)
    2日目|本山小屋→飯豊山→本山小屋→三国岳→上ノ越→弥平四郎登山口

    見どころ

    飯豊山 出典:PIXTA(飯豊本山から見る朝の北股岳方面)
    長い長い道のりを越えて得る大きな感動の景色!精神的・肉体的な疲労も一気に吹き飛びます。8月でも山肌に残る万年雪が緑と相対的で、清々しいですね。はるか彼方へ続く稜線をつなげて歩きたくなる思いが、また新しい憧れに変わる瞬間です。

    宿泊情報|本山小屋

    飯豊連峰 本山小屋 飯豊山山頂から20分のところにある本山小屋で、収容は50人。小屋前のテント場はとても広く、テント泊で迎える日の入りや日の出は格別です!

    やまがた山


    1泊登山が“やみつき”になるかも!?

     飯豊本山から見る未明の磐梯山
    出典:PIXTA( 飯豊本山から見る未明の磐梯山)
    日帰り登山でも行動食や装備などの準備は、遠足前のわくわく感があって楽しいですよね。1泊登山は装備の重量は重くなりますが、そのわくわく感が倍増です!安全で無理のない計画で、ぜひ東北の山に足を運んで贅沢な時間を過ごしてください。

    【登山時の注意点】
    ・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山してください。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。
    ・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
    ・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに! ・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんでください。

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