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【ULギア検証】 なんと1万円!「激安」軽量テントは果たして山岳で使えるのか?!(2ページ目)

さっそく下界で試し張り、これはなかなか…!

設営は至ってカンタン&スピーディー

お試し幕営

撮影:三宅 雅也(左:前方部、右:後方部)

まずはフロア四隅とサイドの計5点をペグダウン。 125cmに伸ばしたトレッキングポール1本をグリップケースに挿入し立ち上げ、テンションを掛けながら前室先端をペグダウン。 その後、頭尾両端の細引きをペグダウンし、足元に付属のショートポールを挿入すれば完成!

完成図

撮影:三宅 雅也

最終的にトレッキングポールを128cmまで伸ばしましたが、結構パリッと張れます。 慣れれば3分ほどで幕営できそうです。

安心感の高い居住空間

ニーモのULテント

撮影:三宅 雅也 (NEMO Blaze 2Pはダブル前室で910g、フライと地面には結構なクリアランスがある)

海外製の軽量テントやシェルターは、インナーテントはオールメッシュ、そして、フライ裾と地面には隙間 (クリアランス) が設けられているのが一般的。山岳事情や設計思想が異なり、ロングトレッキング時の幕営で「涼しさ」「風通しの良さ」「結露のしにくさ」に重きを置いているためです。

そしてこの快適性は、日本の厳しい山岳事情では「包み込まれて守られている安心感」というところから少し離れてしまいます。

メッシュ部分が広い

撮影:三宅 雅也

しかし「GeerTop Pyramid Ⅱ」は海外製ながら、メッシュ部分はドアパネル面の1面のみ。 4面メッシュだといまひとつ守られてる感を得られにくいですが、内壁の大部分がソリッドのため安心感を得られるのが嬉しいポイントです。

フライシート

撮影:三宅 雅也

また、フライが地面とのクリアランスなく幕営できるため、安心感の高い居住空間が確保できるのは高い評価ポイントです。

耐水性・耐風性は未知数

テントの床部分

撮影:三宅 雅也

なんとフロアを継ぎ目が横断しています! ちょっと驚きましたが、見る限りではしっかりシームシーリングが施してあり、またフットプリント (グランドシート) を併用すればそう簡単には浸水しなさそう。 余程水捌けの悪い場所でどしゃ降りにならない限り、おそらく大丈夫でしょう。

ジッパー

撮影:三宅 雅也

各部の縫製はほつれもなくしっかりしており、縫い目部分からの浸水の心配もなさそう。 止水ジッパーも品位的に充分に見え、一般的な降雨であればまず問題ないと思われます。

ポールの角度

撮影:三宅 雅也(ヘッド部の立ち上がり角度が急なので、風を受け流しにくいかも!?)

最後に耐風性。 過去に暴風でテントポールが折れ小屋に避難した経験があるため、もっとも気になる点です。

ヘッド部の立ち上がり角度が急なのが気になりますが、ピラミッド型で基本的には風を受け流しやすい形状。ストック頂点部分を握りかなり強めに全方位に揺さぶってみましたが、強度の高いアルミ製トレッキングポールの場合、安心感がありました。

試し張りをしてみた結果は好感触。「もしかしたら、アルプスでも使えるのでは…」ということで、早速検証へ向かうことに!

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