激安の山岳テント

【ULギア検証】 なんと1万円!「激安」軽量テントは果たして山岳で使えるのか?!

世界中に存在する軽量テントのガレージメーカー。 ファストフライだったりフロアレスだったり、はたまたポンチョになったりするアイデアテントも。 それら魅力的なUL(ウルトラライト)テントは、やはりそれなりにお値段もお高い…。 そんな中、Amazonにて約1万円の激安テントを発見! しかも重量=950g。はたして、これは山岳でも使用可能なのか? 気になったら即検証。 激安テントを担いで、いざ北アルプスのテント場へ! 結果はいかに!?

アイキャッチ画像撮影:三宅 雅也

「激安」な軽量テントを発見!

テントと三宅さん
撮影:三宅 雅也 (山泊装備はULスタイルでベースウェイト=3kg)

皆さまはテントをいくつお持ちでしょうか。

テント好きな私は、厳冬期対応テントやULシェルターなど7張の天幕を保有しており、うち3張は1kg以下のULテントです。

世界中のガレージブランド各社が工夫を凝らした個性溢れる軽量テントは、見ているだけでも楽しく、さらに使い勝手を想像するとワクワクしてしまいます。

いまだに定期的にチェックしていますが、今回、「激安」なうえ、とても「使い勝手が良さそう」な軽量テントをAmazonで発見!

3シーズン対応で950g、なんと約1万円!

激安テント

出典: Amazon (※2022/4/28現在では¥12,199)

それがこの非自立式モノポールテント「GeerTop Pyramid Ⅱ」。

激安軽量テントの多くは、軽量と謳いながらも 2kg前後のものが多いなか、このテントは950gで確かに軽量です。

GeerTop製 Pyramid Ⅱ はどんなテント?

テントの商品写真

出典: Amazon

GeerTop社にコンタクトしてみたところ、香港に本社を置く2012年設立のまだ若いガレージブランドとのこと。

中国を生産拠点とし、LAやロンドン、バンクーバー、ハンブルグ、中国に倉庫を持ち、グローバルな製品供給網を構築。 創業者の実経験を通した製品開発と生産を行なっている会社のようです。

そして、このテントのスペックはというと…

 

収容人数1人
重量900g
収納サイズφ11x40cm
生地フライ=15D耐水シリコーンコートナイロン
ボトム=20Dダブルシリコンコートナイロン
耐水圧フライ=PU3,000mm
ボトム=PU5,000mm
ベンチレーション2箇所
前室1箇所 (210L×Max: 90W)
インナーテント寸法210L×Min:60/Max:120×115H
幕営マストアイテムトレッキングポール(目安:125~130L)
ペグ×8(または×6+石×2)
その他大型メッシュサイドポケット×2
吊下げランタンフック×1

 

表記上では、山岳使用を前提としてみても、スペック的に充分。 また、過去にオリジナルテント作製にあたり作図したデザインにそっくりだったため、発見から1分後にはクリック・注文完了していました。

軽量テントはいろいろ引き算されている、気になる実力やいかに!?

他メーカーと並ぶ

撮影:三宅 雅也

前述のとおり多くのテントを所有していますが、やはりいずれも一長一短。

例えば、居住性の悪さ (狭さ)、前室がない不便さ、オールメッシュで寒々しいインナーテント、フロアレスでは降雨時の心許なさや林間での虫の侵入などなど、軽量化と快適性の高水準な両立は困難なため、何かを犠牲にすることになります。

が、このテントはスペック的に、それら不便さの多くをクリアできそうだと思えたことが購入に至る決定打でした。はたして、実際はどうなのでしょうか?

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