新井:シンプルといってもなにも付いていないというモノではありません。アウトドアでの合理性を追求したフォルムや快適性、利便性を持ちつつ、シンプルで飽きのこないデザインを目指しました。遠目に見て「Goldwinだ!」とわかるような、記憶に残るウェアでありたいですね。だから定番のブラックを中心にしながらも、オリーブグリーンをブランドカラーにして、育てていければと思っています。
━━━モノトーン系もよいですが、確かにオリーブグリーンは、センスのよさを演出できる色合いです。でも、ここまで洒落ていて、都会的だと、山に着ていくのがもったいないなぁと思ったり・・・。
新井:そんな、勿体無いこと言わないでどんどん着てください(笑)。『Outdoor』コレクションは、キャンプやトレッキングを想定した機能ウェアです。ただし高度でテクニカルな環境に耐える機能を優先するのではなく、都市で暮らしながら週末を自然の中で過ごす方達が、より自由に、快適に楽しむための道具として提案しています。
━━━都会派だけど、週末は自然を楽しみたいオトナのためのウエアという、立ち位置でしょうか?
新井:まさにその通りですね。アウトドアだけでなく、街で過ごす上でも心地よく、ビジネスシーンではスーツの上に防水コートを着たいと購入される方も多いんですよ。
また『Athletic』コレクションは、ランニングやトレイルランニング、ジムワークに使えるスポーツウェアですから、アクティブに、でもスタイリッシュに山を楽しみたい方にオススメです。
山でも街でも機能する
『Outdoor』コレクションの着こなしは?
━━━『Outdoor』コレクションのウェア、よく見るとフツーじゃないギミック、デザインが散りばめられています。特にオススメは、どれですか?
新井:まずは3シーズンのハイキングシーンで機能しながら、クリーンなデザインに仕上げた『アセンドジャケット(\65,000)』という防水シェルジャケット(写真上左)です。大きな胸ポケットに、実はファスナーもフラップもないことが特長なんです。また腰ポケットのフラップまで中が繋がっていて、そこに水抜き穴を設けました。ゴアテックスの承認を受けているので、防水性は当然問題ありません。アクセスしやすい大きなポケットを設けることで、外したグローブや帽子、スマートフォンなどを収納したり、実際のアウトドアシーンでの利便性は上がります。既存のアウトドアウェアの概念にないポケットです。一度着てみたら、その使い勝手のよさを実感できると思います。
新井:この光電子ダウンを封入したインナーダウンの『ヘリオスエアーダウンカーディガン(\36,000)』(写真2つ上左)は、街着としても人気です。クライミングパンツのように太ももゆったり、裾にかけてテーパードして少し丈が短めな『ワンタックテーパードストレッチトラウザーズ(\22,000)』(写真2つ上右)は、カジュアルな日常用として開発したものです。でも、しっかりアウトドア用のボトムスとして使えるほどストレッチ性に優れていて、一本履くと、もう一本買いにくる方が多い、履き心地のよさが自慢なんです。
機能とデザインを融合させた
ウェアは他にもいろいろ!
━━━裏面が起毛されているフリースジャケットも面白いですね!
新井:それは『トラベラージップフーディー(\26,000)』(写真上左)というフード付きのフリースジャケットで、肌面側を起毛させているので、肉厚さも手伝って非常に温かいんです。素材はポーラテックサーマルプロで、高い保温性に加えて、適度なストレッチ性もあるので、街はもちろん山でも機能的です。
『マウントカーゴパンツ(\16,000)』(写真上右)は、その名の通り、収納性にすぐれた山でも街でも重宝するパンツです。太股のカーゴポケットは前から後ろにかけて半周している大きなもの。グローブや帽子等、ちょっと嵩張るものもすっぽり収められます。
このフリースとパンツ上下を組み合わせたブラックのワントーンコーディネートは、『Goldwin』らしいスマートな秋冬の着こなしになると思います。
自分の好きなスタイルを貫く人達に
楽しんで着てもらえるウェアを目指す
━━━最後に、改めて『Goldwin』をどのようなブランドにしていきたいですか?
新井:例えば、おじさんになっても自分の好きなスタイルを貫いているような方に『ゴールドウイン』が選ばれるウェアでありたいと思っています。機能だけではなく、デザインだけでもない。スタイルを持ち、モノにこだわる方々に、山でも、街でも着てもらえるように、ウェアに散りばめた工夫を楽しんでもらえるブランドにしていきたいと思っています。
『ゴールドウイン』のウェアを見たいと思ったら
直営旗艦店『Goldwin Marunouchi』へ行ってみて!
店舗情報
それでは皆さん、よい山旅を!