テント場の管理者がいない時はどうしたらいい?
山行スタイルの一つ、テント泊登山。快適な山小屋に宿泊するのもいいですが、テントで過ごすのも山の醍醐味を感じる楽しみの一つ。
通常、山小屋などが管理するテント場を利用する場合には「幕営料」を支払うのが一般的。しかし、山小屋の営業期間は通年とは限りません。そんな時は一体どうしたらいいのでしょうか?
テント場利用方法のおさらい
登山地図には、キャンプ指定地が“テントマーク”で記されています。原則、テントマークがある場所を選びましょう。テント場の予約は一般的には不要です(一部例外あり)。まず山小屋で受付を済ませ、料金を支払ってからテントを設営するのがルール。
多くのテント場には水場やトイレがあり、幕営料を支払えば利用できます。それらは管理者あってのもの。整備してくれる人がいるおかげで、快適な幕営が可能になっているのです。
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結論|利用は基本的にOK、幕営料はケースバイケース
管理する小屋が営業期間外であっても、基本的にテント場の利用は問題ありません。
日本の山には数多くの山小屋があり、各運営者によって方針は様々。そのため、営業期間外や管理者が不在の場合、利用料金の対応については各小屋によって異なるのが実情です。
テント場を利用する際には、時期に限らず必ず事前に確認しましょう。
営業期間外の利用方法
ここでは実際の事例を元に、営業期間外のテント場の利用方法をご紹介します。
ケース①別の山小屋に支払う
八ヶ岳にある【行者小屋】の場合、営業期間外の利用料金は、同グループが運営する【赤岳鉱泉】で支払うことになっています。
小屋同士の距離は少し離れていますが、冬季でも水場やトイレが利用できるように整備されていますので、その恩恵を考えればさほど手間だとは感じないことでしょう。
ケース②料金をポストに入れる
南アルプスにある【南御室小屋】の場合は、幕営料を入れるポストが設置されています。利用料金を事前に確認し、きっちり納めましょう。
ケース③料金を支払わなくてもいい
営業期間外の利用料金は取らない方針の小屋も。つまり、無料で利用できます。テントを張りやすい環境を整えてくれていることに変わりはありませんので、感謝の気持ちを忘れずに!
使用の可否や利用料の有無については、テント泊を考えている各山小屋や管理事務所に確認しましょう。
注意してほしいポイント
山小屋の営業期間外ということは、テント場にある設備が使えない場合があるということ。営業期間外にテント場を利用する際に注意するべきポイントもチェックしましょう。