「ネオULスタイル」に最適な靴を探して。それは登山靴?トレランシューズ?それとも…

登山を始めて早数年。 徐々に酸いも甘いもわかってきて、登山の教科書から離れ、少し冒険もしてみたい。 そんな中級レベルのハイカーが思うこと。 「登山のスタイルってひとつじゃないよね?」 基本に忠実な安全最優先の登山スタイルはもちろん重要だけど、自分にとって要るもの要らないものが見えてきて、自分のスタイルに向けた一歩を踏み出してみたい。 そんな方々に、新しい『ネオUL』なハイクスタイルはいかがでしょう?


    アイキャッチ画像撮影:ⒸM. Ueba 2019

    ULに興味はある、けれど踏み出せない。その理由は…

    撮影:三宅 雅也(筆者の山泊装備は総重量で3kg)
    筆者が登山を始めて早十数年。 初期は25kgほどのザックを担ぐテント泊メインだったのが、いつの間にか山泊装備で3kg。 現在はウルトラライトでの日帰りロングのスピードハイクへと変化していきました。
    長く登山を続けていると、自分のハイクスタイルが変化していくことは誰にでも起こります。

    中級レベルのハイカーになると…こんなお悩みも

    友人に誘われて始めた登山も、気付けばどっぷりハマって、アルプスのような難易度の高い山にも当たり前に登るようになり、 ショップスタッフのアドバイスや登山雑誌を参考に買い揃えたギアも、徐々に買い替えの時期。これはあって良かったなと思うものから、自分には要らないかもなど、ある程度自己判断もできるようになってくるのではないでしょうか。
    そんな中、巷ではULハイクが流行中。 でも快適性や利便性、安全性を削るスタイルには、どうしても不安が…。
    撮影:筆者友人
    それもそのはず、ULハイクというスタイルに「不安」を感じるアナタは、「ホンモノのハイカー」であると言えます。ある装備を削ることによるリスクが想像できる、もしくは直感的に感じられるほど、「登山力」と「経験値」を積んでいる証拠だからです。
    「リスクを増やすくらいなら、その分体力を付けて楽に担げるようにする」これもひとつの答えでありハイクスタイルです。
    撮影:三宅 雅也 (幕体はすべて1kg以下)
    本来、ULスタイルは「軽量化」だけで成立するものではなく、その背景には多くの「経験」が必要です。削った重量で増えるリスクを事前に予想し「どう対処するか」を自己完結で「乗り切る実力」が必要なのです。

    軽いことは正義?でもやっぱり必要なものは削りたくない!

    撮影:ⒸM. Ueba 2019
    ULを進めると、グラム単位で軽量化を追及し、快適性は二の次三の次になっていきますよね。それは、安全性を削らないために正しい方向性です。ですが、無理なグラムカットは窮屈と感じる人も少なくありません。
    撮影:三宅 雅也 (快適性向上のための広々テントをパッキング)
    そんなアナタにオススメしたいのが【ネオUL】というハイクスタイル。重量カテゴリだけで言えば「ライトウェイト」に準じますが、筆者はネオULを「自分にとって必要な快適性」はしっかりと確保したうえで軽量化を進める、言わば「ストイック過ぎない快適な軽量化」と定義します。 その「快適」は「歩くとき」も「寝るとき」もであることが最善です。自分が許容できる範疇で快適性を削り、加えて「余分な着替え・タオル」「過剰な快適性向上ギア」、ベースウェイトからは外れますが「考え抜かれていない食料過多」を見直してみましょう。この辺りだけでも相当な軽量化が可能になるのです。またあったら便利系のギアなど、ザックの肥やしになっているものもしっかり見直します。

    例えば…靴だとこんな悩みありませんか?



    撮影:三宅 雅也
    今回、軽量化を検討している「ネオUL 1年生」の編集部Fさんとこんな会話をしました。
    編集部F
    軽量化はテントとスリーピングギアが第一と聞いたことがあります!
    それに加え、登山靴も対象になるんでしょうか?

    ライター三宅
    鋭いですね!担ぐものには意識がいきますが、意外に身に付けるものは盲点だったりします。

    編集部F
    軽量のシューズといえばトレランシューズが思い浮かびますが、足をくじいてしまわないか不安で。

    ライター三宅
    そうですね、軽量ザックにも最高荷重の目安があるように、担ぐ重量によりシューズも選択されるべきなんです。 以下はテント泊時のおおよその目安です。

    ハイクスタイル目安重量フットウェア
    UL~5kgトレランシューズ
    ネオUL~10kgトレランシューズ or 登山靴
    スタンダード10kg~登山靴
    軽量化を考えるとき、まず意識するのは基本的に「ザック内の重量」ですが、身につけるすべてのものが自分の両脚に負荷として掛かってきます。 つまり、重い登山靴も充分その対象になるのです。
    撮影:三宅 雅也
    靴の軽量化と聞けば、まず思い浮かべるのはトレランシューズですが、足首は保護されず剛性もなく、且つ、防水性がないものがほとんどのため(これには理由があります)、アルプスなどの大きい山を縦走する場合、一般的には安全面から充分とは言えません。
    やはり背負う荷物の重量によってシューズは選定されるべきであり、衣食住を担ぐテント泊山行の際はハイカットタイプの靴が好ましいですね。

    軽くて安全、登山にも使える!良いとこ取りの靴の条件

    撮影:三宅 雅也
    ライター三宅
    では、ネオULに適したフットウェアはどんなものになるのでしょう。 以下にポイントを挙げてみましょう。

    ①トレランシューズより剛性があり足を守ってくれる
    ②ミドルカット~ハイカットで足首を保護したい
    ③防水性を有し、濡れから守りたい
    ④足疲労軽減のため、軽量なもの

    編集部F
    上記ポイントは、ネオULを目指したい私にとってどれも欲しい条件です! けど、この条件に合うシューズってあるんですか?

    ライター三宅
    基本的に登山靴に近い条件ですが、ポイントはやはり④の軽量であること。 これら条件にあったシューズとしてオススメしたいのがこちらです。

    快適性と安全性、どっちも削りたくない人におすすめな靴



    撮影:ⒸM. Ueba 2019
    編集部F
    普通の登山靴に見えますが、こちらが先の条件を満たしているシューズなんですか??

    ライター三宅
    そうなんです。 世界の山岳アスリート達に支持される「HOKA ONE ONE (ホカ オネオネ)」というトレランシューズブランドがリリースしたハイキングシューズ「SKY KAHA」です。 パッと見は一般的な登山靴と何が違うんだろうと感じると思いますが、実はこれ、重量わずか約500gとものすごく軽いんです。

    編集部F
    通常の登山靴なら 800g前後はありますよね。 すごく軽いんですね!

    ライター三宅
    しかもハイカットで防水仕様、トレランシューズよりも剛性があるため、ネオULにぴったりの1足だと思います。


    撮影:ⒸM. Ueba 2019
    実際に手にとってみると、まず驚かされるのがその軽さ。 見た目とのギャップに、これは本当に驚きます。 このシューズなら「走れるんじゃないか?」と感じるほどです。
    また、履いた感覚は足首をしっかりホールドしてくれる登山靴と同様のものでありながら、適度な柔軟性を有する素材のため、優しく包み込まれるフィット感があり履き心地もストレスフリーで良好です。
    撮影:ⒸM. Ueba 2019
    ソールはもちろんほとんどの登山靴で採用されているVibram®のため、不整地をしっかりグリップしてくれます。 特にアルプスの縦走では、ガレ場やザレ場、岩場などさまざまな路面コンディションを歩くことになるため、グリップ力の高いソールであることは安全性向上につながりますよね
    編集部F
    なるほど~、なんだか登山靴とトレランシューズの中間みたいな感じなんですね!
    ライター三宅
    そのとおりです、両方の良さを取り込んでいる印象で適用シーンは幅広いと思いますよ!


    SKY KAHAについて詳しく見る

    自分の登山スタイルが見えてきたときこそ「ステップアップ」のとき

    撮影:ⒸM. Ueba 2019
    登山のスタイルは、経験値が上がれば上がるほど自分のオリジナリティが現れてきて、さまざまなスタイルから自分に適しているものを部分的に上手に取り込みながら変化を続け、成長していきます。
    今回紹介した「ネオUL」もあくまでひとつのハイクスタイルにしか過ぎませんが、この靴が登山靴とトレランシューズの双方の良いところを取り込んでいるように、標準的なテント泊装備とUL装備の双方の良いところを取り込み、ネオULスタイルを楽しんでみてはいかがでしょうか。
    それでは皆さま、どうぞ良いハイクを!
    写真:ⓒ M. Ueba
    文:三宅 雅也(山岳ライター/長野県自然保護レンジャー)

    Sponsored by HOKA ONE ONE(デッカーズジャパン合同会社)

    YAMAHACK 編集部
    YAMAHACK 編集部

    YAMA HACK運営&記事編集担当。登山をきっかけに自然の力に魅了される。山で飲むコーヒーが大好き。何かあれば必ず山に行き、心身共に整える。山について新しい視点を与えられるような記事作りを心がけて日々執筆活動を行う。

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