COCOHELI 山岳遭難対策制度(ココヘリ) 550万円までの捜索救助を実施 入会金1,100円OFFで申込む

『2時間飛ぶと120万円!?』遭難のお金の話を聞いてわかった、登山者がやるべきコト(2ページ目)

事例②:比較的早く発見された場合…

遭難事例

作成:Takamasa

編集部 大迫
この事例の捜索費用は、いくらだったんですか?

若村さん
28万9700円です。内訳は、
・日当24万円(3万円×8名)
・救助隊保険料39,700円(7,940円×5名)
・補助隊員活動費用1万円(1万円×1名)となります。

編集部 大迫
場所がわかっていたので、すぐに発見されたんですね。

若村さん
場所が絞れると捜索がスムーズになるので、自分の居場所を伝えられる手段があるといいですね。

編集部 大迫
でも、最初の公的組織による捜索は無料では?

若村さん
一次捜索でも規模や難易度によって、警察や消防などが家族の同意を待たずに民間の救助隊に要請することがあります。

編集部 大迫
命を救うことが最優先なんですね。

事例③:捜索に○○を使った場合

遭難捜索事例

作成:Takamasa

編集部 大迫
これは冬山での遭難事例ですね。

若村さん
そうです。このケースでは175万7920円の捜索費用がかかりました。このうちの130万3080円はある費用だったんです。

編集部 大迫
全体の約4分の3を占めていますね。

若村さん
これは民間ヘリの出動費なんです。しかも1回分。

編集部 大迫
ええ、そんなに!

若村さん
捜索のためのヘリコプターのチャーター費は、1分1万円(状況により変動)ともいわれます。それで考えると、2時間飛べば120万ですから。

編集部 大迫
1日3時間捜索を2日行ったら、180分×2日×1万円=360万円ですが・・・。これはかなりの金額ですね。

若村さん
ほかの案件で公的機関のヘリが出動しているときなど、民間ヘリが要請されることもあり得ます。

編集部 大迫
1次捜索でも民間ヘリでの捜索が十分考えられるんですね。

早期発見のためにできることとは…?

遭難 悲しみ

出典:PIXTA

これだけの請求がくるとなると自分が困るのはもちろん、忘れてはならないのが残された家族の負担。

令和2年度の遭難死亡・行方不明者数は278人(警視庁『令和2年における山岳遭難の概況)。遭難者の約10人に1人が行方不明もしくは、亡くなっています。万が一、保険や山岳遭難対策制度に入っていないと、捜索費用の負担は家族がすべて負うことに。

そして、経済的負担だけでなく精神的負担を負わせることになります。考えてみてください。もし愛する人がどこにいるのか、そしていつ帰ってくるかわからない状況を、生きているのかすらわからないでひたすら待ち続けることを……。


遭難

出典:PIXTA

遭難しないように、事前の入念な計画や装備の準備はもちろん大切です。しかし、予想外に天候が急変したり植物の生育状況で目印が隠れていたり……相手は自然である以上、100%危険がないということはありません。

自分を守るためにも、遭難した時の想定をしておくことは大事なこと。では、どのようなことができるのが、具体的にみてみましょう。

①家族や知人などに「いつ、どこの山に行くか」を知らせる

遭難 登山届

出典:PIXTA

登山届けの提出はもちろん、それだけでなく自分がいなくなったことに気づいてくれる家族や友人などに「自分が、いつどこの山に行くのか」を伝えておきましょう。

登山の途中でSNSに投稿するのも、自分がどこにいるのか(いたのか)を残すために有効な方法です。

作成:YAMA HACK編集部

また最近では、インターネットで登山計画書を作成&提出し、下山通知機能により家族や友人、警察等が登山者の安否確認できるシステムもあります。
全国の山域の登山計画書が提出できて、1度の登録で家族や友人、警察等にも情報が共有できるので手軽ですよ。

さらに、登山アプリでGPSログを残せるものも。現在地などの情報を共有できるので、事前にインストールして使えるようにしておくのがオススメです。

▼インターネットで提出&作成できる登山計画書については、こちらをチェック
コンパス〜山と自然ネットワーク

▼登山計画書の書き方について、詳しく知りたい人はこちらをチェック

▼登山アプリについてはこちらをチェック

②いつでもスマホや携帯電話が使えるようにしておく

遭難 モバイルバッテリー スマホ 携帯

出典:PIXTA

遭難した場所が電波の届くところだったら、スマホや携帯電話は強力な助っ人になります。バッテリーが切れないように、モバイルバッテリーは必須

濡れて使えなくならないように、防水対策も忘れずに。

③山のお守り「ココヘリ」に加入しておく!

撮影:YAMA HACK編集部
ココヘリは会員制の捜索ヘリサービス。携帯電波の届かない場所でも、会員証代わりの発信機を使えば位置を知らせることが可能。自分の居場所を伝えられる最強の手段ともいえます。
しかも、発信機はフル充電で約3か月もつので、全ての登山者だけでなく待っている人にも「安心」をもたらす心強い味方です!

▼ココヘリについて詳しく知りたい人はこちらをチェック

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④もしものために保険やjROに入ろう

保険
出典:PIXTA

そして忘れてはいけないのが、保険やjROに入って捜索費用や最悪の場合の補償を備えておくことです。

▼どんな山岳保険があるのか知りたい人は、こちらをチェック


jRO(日本山岳救助機構合同会社)

自分と大切な家族のために、リスクに備えた安全登山を

遭難 救助 ヘリ

出典:PIXTA

「自分は大丈夫」と思っていませんか?しかし、現実に遭難事故は起きています。それがあなたに起こらない保証はありません。

そんな「もしも」の時、自分だけでなく家族や知人に心配や負担をかけないためにやれることをやっておく。登山にはそんな気遣いも必要ではないでしょうか。

協力

jRO(日本山岳救助機構合同会社)

遭難実録を読みたい人はこちらをチェック

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