グループ登山 ペース

自分のペースで歩いてる?「みんなに追い付かないと!」その頑張り過ぎに注意

2022/09/06 更新

仲間とワイワイ、グループ登山は楽しいですね。でもちょっと待って、本当に全員楽しく歩いてますか?周りのみんなに必死で追いつこうと必死で登っている人いませんか?「遅れると迷惑を掛けるから・・」「休みたいなんて悪く言えない・・・」そんな気持ちで頑張ると、シャリバテ、脱水など、結局、大きな迷惑を掛けるかもしれませんよ。そして、周りの人、気づいてあげて、「頑張りすぎている人」を。

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アイキャッチ画像出典:PIXTA(編集:YAMAHACK)

「ついていかないと!」…そのペースに無理はない?

疲れた女性

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みんなと仲良く一緒に山登り。ソロ登山も楽しいですが、グループ登山も楽しいですよね。
でも、「遅れると悪いな」「ペースを合わせてもらうのは申し訳ない」と必死で歩いている人、意外と多いんです。足元ばかり見て、必死に歩いて汗だく…。そんなあなたに質問です。

「その登山楽しい…?」

本当に怖い、登山での頑張り過ぎ

疲れ切った登山者

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もちろん目標とする山に登るため、頑張る気持ちは大事。「みんなと一緒のペースで歩きたい」と思う気持ちもわかります。
しかし自分の限界以上に頑張りすぎると、シャリバテ(おなかが減って力が入らなくなる)や、脱水症になったり足に力が入らず転倒したり、最悪の場合歩けなくなってしまう可能性が。

そうなると、グループ全体の行程も狂ってしまい、下山時間が遅くなることで遭難につながってしまうことも…。
特に登山初心者の「頑張り過ぎ」は、本当に怖いんです。

なぜこんなにキツいんだろう?それは…自分に合わない無理なペース

グループ登山

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歩くペースは、体力や筋力はもちろん、体重、体格などで変わります。1歩の長さが10cm違えば、100歩で10m違うことに。また、足を動かすための筋力の差で1歩のスピード違うと、それも大きな差になってきます。

自分に適した歩くペースと他の人の歩くペースは、必ずしも同じではないのです。

自分に合ったペースってどれくらい?事前に目安をチェック

脈拍

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では、「自分のペース」ってどれくらいなのでしょうか?
マラソンやランニングでよく取り入れられている理論に「カルボーネン法」というものがあります。

※目標心拍数を求める式には、他にも「ゼロ・トゥ・ビェトン法」や「マフェトン法」などがありますが、今のところ「カルボーネン法」が一般的です。

(220ー年齢ー安静時心拍数)×75%+安静時心拍数

▼50歳・安静時心拍数60の場合
(220ー50-60)×0.75+60=142

これを使えば、越えてはいけない自分の心拍数がわかります。心拍数142以下で歩く速さが自分に適したペースということになります。

ただし、登山中に1分間図るのは大変なので、簡易的に6秒で測定する方法がおすすめ。人差指と中指で手首の動脈部分をさわり、6秒間の脈拍×10すれば今のだいたいの心拍数がわかるわけです。
(脈拍と心拍数は厳密には違いますが、登山中の現実的な測定方法として脈拍の計測を行っています。)

心拍計付きの時計もありますので、より正確に測りたい方は試してみては?

ペースだけじゃない!配分方法も重要なポイント

登山者

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最適なペースで全行程を歩く必要はありません。むしろシーンに応じてペースを調整したり、歩き方を工夫することも負担を減らすポイント。

・歩きはじめ→意図的に「ゆっくり」歩く
・上り→「呼吸」と「歩幅」を意識して疲労を防止
・下り→「荷重」を意識して膝や足の痛みを防止

それぞれの場面ごとに細かく見ていきましょう。

歩きはじめは意図的に「ゆっくり」歩こう!

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