猿投山|自然、眺望、巨石、文化財…変化に富んだ景色が楽しい愛知の名山

2019/08/13 更新

「えっ!猿を投げる山?」と、なんとなくその由来も気になるユニークな山名ですが、地元の愛知県豊田市や近隣では、気軽に日帰り登山ができる山、初心者・ファミリーの登山にも適した山として大人気です。東海自然歩道にも含まれるコースは、頂上付近からの抜群の眺望に、春夏の新緑、秋の紅葉など、見所も満載!古くは霊山としても崇められ、歴史的な遺物や巨石も残る山、愛知が誇る名峰・猿投山(さなげやま)をご紹介します。


アイキャッチ画像出典:PIXTA

猿投山(さなげやま)ってどんな山?

猿投山
出典:PIXTA
標高所在地体力レベル難易度レベル
629m愛知県豊田市・瀬戸市★★★★★★
古くは歴史書・日本書紀にもその名が出てくる猿投神社に由来する信仰の山『猿投山』。気軽に登れるハイキングの山としても親しまれています。
樹木の種類が豊富な原生林の森があることや展望台付近からの眺めのよさなど、県外のハイカーも魅了する魅力がたくさんあります。

初心者やファミリーでもOK!地元で愛される人気の山

低山に位置づけられる猿投山は、初心者でもチャレンジしやすい勾配レベル。コースはルート標識や木道などもしっかり整備され、往復でも3〜5時間程度と日帰りハイキングに最適です。トイレや水場もあり、子供連れでも安心して山登りを楽しめますよ。

展望も抜群!東海自然歩道を楽しむ登山ルート

山頂は東海自然歩道のルートに含まれているため、本格的なハイカーにも親しまれています。特に展望台や頂上からの眺望がオススメで、晴れていてば名古屋市街や三河湾などもバッチリ。気軽に登れて、多彩な景色を楽しめることが、猿投山の人気が高い理由でもあります。

紅葉も必見!猿投山の登山適期

出典:PIXTA
ハイキングに適しているのは、新緑が美しい春夏シーズンから紅葉が鮮やかな秋シーズン。特に晩秋の11月頃は、麓にある猿投神社の見事な紅葉に始まり、山中、山頂まで紅葉、黄葉など、多彩に色づいた自然林の美しい景色を堪能できます。山頂からの、赤、黄、緑の色彩の海が眼下に広がる様子は圧巻です。

天気も必ずチェック

GPSアプリやココヘリも忘れずに!

登山時には必ずGPSアプリなど地図の準備はしておきましょう。また、もしもの遭難時に、登山者を早く見つけ出すことに特化したサービス「ココヘリ」も登山の新常識となりつつありますよ。


定番はこれ!猿投神社往復コース

コースマップ
提供:YAMAP
【体力レベル】★★☆☆☆
日帰り
コース距離:約10km
コースタイム:約3時間
提供:YAMAP
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
猿投神社→トロミル水車→御門杉→東の宮→カエル石→猿投山山頂

猿投神社をスタートし、東の宮を経て山頂に至る最もベーシックなコースです。歩きやすく整備された道に、数々の巨石などの見所もたくさんあり、常に新鮮な気持ちで歩けるのがうれしいところ。ハイキング初心者も子どもも無理なく歩けるコースと言えるでしょう。

コース詳細

十分なスペースが確保された猿投神社横の駐車場から、今回のコースはスタート。まずはウォーミングアップ気分で、舗装された道を歩いて登山口をめざします。
しばらく歩くと見えてくるのが赤い車輪が色鮮やかなトロミル水車。昔の人が猿投山に流れる沢の水を生活に使っていたことに思いを馳せながら、山道に向かって歩を進めていきます。
花崗岩の多い猿投山ならでは、一つ目の巨岩に遭遇。「お倉岩」と名付けられた三角形型にとがった岩を見ながら、いよいよ登山道へと入っていきます。ここからが本格的な山登り。
木の階段もしっかり整備されています。森林浴を楽しみながら進みましょう。
登山道に入って30分ほどのところが東海自然歩道のコースとの合流ポイント。
途中にある、猿投神社の西の宮は絶好の休憩スポット。鎮守の森にふさわしく、ゆっくりとくつろぐには最高です。
コースの終盤には、またまた巨石・御船石が鎮座。猿投神社の御祭神である大碓命が乗ってきた船が石に変化したと伝わる由緒ある石に関心しながら山頂へ。
顔がカエルの顔のように見えるカエル岩まできたら、山頂はもうすぐです!
標高629mの山頂は開けていてゆっくりできます。木々の合間からは角度によって平野や街など、多彩な風景を見ることができますよ。

しっかり歩きたい人におすすめ!雲興寺往復コース

コースマップ
提供:YAMAP
【体力レベル】★★☆☆☆
日帰り
コース距離:約8km
コースタイム:約3時間30分
提供:YAMAP
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表
雲興寺駐車場→猿投山歩道分岐→陽だまりの休憩所→猿投山頂上

沢沿いのルートあり、手応えある登りあり、展望もありと、非常にバランスの取れたコースです。道や標識はもちろん、トイレもあるなども整備されているので、安心して快適な山登りができるでしょう。

コース詳細

トイレもしっかり完備した雲興寺駐車場のすぐ側の車道横にある橋を渡って、猿投山の参道へと入っていきます。
しばらくすると涼しげな沢が横を流れる道が。濡れた岩場の道に配慮して、木の階段が整備されているので安心して歩けます。
展望が開けた場所にはそこから見える山の図が。分かりやすく表示されていて、配慮がうれしいですね。
ダイナミックな鉄塔の近くにはベンチがあり、休憩ポイントとしても最適な場所です。ここでしっかりと給水&休憩して次の登りへGO!
キレイなトイレも設置されています。こうした細かいところまで配慮が行き届いていることも人気の秘密です。
終始歩きやく整備された道のため、周りの自然を楽しみながら気持ちよく歩けます。
少し勾配のきつい坂を登ると、真四角に切り出されたかのような巨石に遭遇。一体どうやってこの形になったのか、、不思議です。
休憩所を過ぎて、5分ほどで猿投山山頂へ。絶好のロケーションでいただくランチは最高ですよ!

立ち寄りたい周辺施設情報

ハイキングの後は、猿投山の麓にある温泉でサッパリ、公園でホッコリ、道の駅で名物のB級グルメをパクパク・・・色々楽しめるお立ち寄りスポットを紹介します。

お花見、紅葉、川遊びも楽しめる観光名所|岩屋堂公園

出典:PIXTA
名僧・行基が開いたとされる岩の祠・岩屋堂に由来する観光名所。春の桜や秋の紅葉といった自然の他、天然プール、バーベキューも楽しめるなど、家族連れで楽しめるスポットです。

所在地:〒480-1215 愛知県瀬戸市岩屋町
電話番号:0561-85-2730(瀬戸市まるっとミュージアム・観光協会)
営業時間:公園以外の施設店舗の営業時間は、上記電話にて確認をしてください。

岩屋堂公園

瀬戸の名産品、名物グルメが盛りだくさん!|道の駅 瀬戸しなの

道の駅 瀬戸しなの 陶磁器の街として全国的に有名な瀬戸市にある道の駅。瀬戸の取れたて農産物が買える他、瀬戸のB級グルメとして、人気上昇中の「瀬戸やきそば」など、おいしいものもいっぱい!

所在地:〒480-1207 愛知県瀬戸市品野町1丁目126番地の1
電話番号:0561-41-3900(道の駅瀬戸しなの株式会社)
営業時間:名産品販売9:00〜18:00 /食事=モーニング8:30〜11:00・平日11:00〜15:30・土日祝11:00〜16:30
定休日:年末年始

道の駅 瀬戸しなの

疲れた身体をホッコリ癒やす名湯に浸かる|猿投温泉 金泉の湯

猿投温泉 愛知高原国定公園内にある猿投温泉。中でも金泉の湯は、長寿にも良いと昔から信じられ、多くの人から親しまれてきました。全国的にも希少な天然ラドン泉のお湯は、山登りの疲れを取るには最高です。

所在地:〒470-0364愛知県豊田市加納町馬道通り21番地
電話番号:0565-45-6111(猿投温泉 ホテル金泉閣)
営業時間:日帰り入浴11:00〜14:30(午前)・15:00〜21:00(午後)
定休日:シーズン・繁忙期により変化。詳しくは電話にてご確認ください。

猿投温泉 ホテル金泉閣・金泉の湯

アクセス・駐車場情報

猿投山駐車場


【公共機関の場合】
豊田市駅(西口)から、とよたおいでんバスで約25分。「猿投神社前バス停」下車、徒歩すぐ。

時刻表

【車の場合】
参拝者駐車場ではなく登山者用駐車場
猿投グリーンロード「猿投IC」より約30分
トイレあり
料金:無料
駐車台数:50台

雲興寺駐車場


【公共機関の場合】
尾張瀬戸駅から、名鉄バスで約15分。「赤津バス停」下車、徒歩で約10分

時刻表

【車の場合】
「せと赤津IC」より約10分
トイレあり
料金:無料

自然+歴史も楽しもう! 多彩な表情を持つ猿投山へ

小川
出典:PIXTA
季節の移ろいはもちろん、コースごとに異なる景色が見られる猿投山。加えて楽しみたいのは、歴史ある寺社仏閣やカエル岩など、長い年月にわたって人と山の深い関わりを感じさせる名所・名跡。猿投山で、ダイナミック&豊かな自然はもちろん、そこに残る歴史もぜひ味わってみてください!

【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山してください。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに! ・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんでください。

関連記事


関連する記事

関連する山行記録 byヤマレコ

この記事が気に入ったら
「いいね!」をしよう
mana
mana

奈良県生まれ。低山トレッキングと猫と歴史歩きを愛するフリーライター。過去には、1000m前後の低山トレッキング本で、コース紹介記事も担当。現在はビジネス系ライターとして活躍しながら、趣味でアウトドア、トレッキングを楽しんでいます。

登山専用コミュニティサイト「ヤマレコ」

OFFICIAL SNS

アウトドアのすべてを、ひとつのアプリで。

150以上のアウトドアメディアの記事や動画、3万枚以上のみんなの写真も見られる!
アウトドアの「知りたい!」「行きたい!」がきっと見つかる!
お気に入りの記事や写真を集めて、スキマ時間に素早くチェック!