ハイカットの歩き方|特有の硬さに注意!
ハイカットシューズは長時間山行を想定して作られているので、本当に「硬い」です。靴全体が硬いので、スニーカーなどと同じ歩き方はできません。
石や木の根っこなど、不安定な場所に乗った時でも、ねじれや突き上げが少なく、一番負荷のかかる足首を保護してくれます。
歩幅を狭く、常にフラットフッティングの意識を
そのため、普段の歩幅で踵から着地すると、足首が曲がりません。無理に歩いてしまうと、靴の中で足が固定されているため、踵が擦れて靴擦れを起しやすいんです。
可動域が少ない分、歩幅を狭くするフラットフッティングをより意識してください。目安は普段の1/2程度。歩幅を小さくし、ゆっくり歩くことで踵への負担も軽減されます。
ローカットの歩き方|こっちは柔らかさに注意!
ハイカットモデルと対照的なのがローカットモデル。非常に柔らかい作りなので、スニーカーなどに非常に近い感覚です。
裏を返せば「フラットフッティングを意識しなくても歩ける」ということ。ある程度は踵からついても大丈夫ですが、足裏全体を使う意識を持ってソールのグリップをしっかり使いましょう。
蛇行してでも平らな場所を選ぼう
足首への拘束がない分“歩きやすさ”はありますが、不安定な場所に乗ってしまった際には、足首に負担をかける可能性が高いです。
なので、山道ではなるべく平らな道を選ぶことを意識しましょう。蛇行してもいいので、段差の低い所を選ぶのがコツ。
ミドルカットの歩き方|扱いやすさに油断しては駄目!
ミドルカットは「ローカットの柔らかさ」と「ハイカットの保護性」を有するハイブリッドモデル。
靴全体が柔らかく作られているので、ローカットに近い歩き方ができことが大きな特徴です。
歩きやすいからこそ
無意識に普段と同じ歩き方になってしまいがちですが、くるぶしまで覆われているとはいえ、ハイカットほど足首を固定するわけではありません。
踵から着地するような動きができるからこそ、油断をせずフラットフッティングを意識してください。
買うならどれがいい?
登山靴は登る山によっても変わってくるので、「これ一足でOK!」とはなかなか言えないものです。山域や日数などで選び方が変わってきます。
一番大事なのは、自分が登りたい山のイメージを持つこと。どんな山に登りたいのかを考え、登山用品店のスタッフに相談しましょう。
▼初めての登山靴選びの詳細はこちらの記事へ
靴のタイプに合わせて意識を変えよう!
多数ある登山靴の中でも代表的な3つ種類の違いについて教えていただきました。基本的な歩き方は同じですが、それぞれの特性に応じて注意するべき点は異なります。
自分の山行スタイルに合った最適な登山靴を見つけ、使いこなせるように以下を意識して練習してみてください!
【ローカット】
より平らな所、緩やかな所を選ぶ意識【ミドルカット】
歩きやすさに油断せず、フラットフッティングを意識【ハイカット】
歩幅を狭く、とにかくフラットフッティングを意識