ガレ場では浮石を踏まないことが鉄則!
続いて、ガレ場の歩き方を見ていきましょう。ガレ場では上りも下りも歩き方のポイントは共通しています。また、ルートを外れると足場が極端に不安定になるので、矢印などの目印がある場所はそれに従いましょう。
上りも下りも集中力をキープ!
❌ NG!
撮影:YAMA HACK編集部
歩幅が大きく、足を踏み込んだ際に、片足に体重がかかりすぎて不安定な状態。上半身がぐらつき、足元がズルッとなってしまった、バランスの悪い歩き方の典型的なパターン。浮石を無理やり踏みつけているので、非常に危険です。
NGポイント
- 歩幅が大きすぎる
- 浮石を無理やり踏みつけている
- 体幹がズレていて、バランスが不安定になっている
⭕️ OK!

撮影:YAMA HACK編集部
身体を前傾気味にして踏みつけた石を上から下へ押さえるように、じわりと体重を乗せましょう。傾斜に対して靴先を真っ直ぐ下に向け、テンポよく小股で歩いていきます。
上田ガイド
ガレ場では上りも下りもとにかく浮石を踏まないということが重要です。
こんな時どうしたらいいの?トラブルQ&A

出典:PIXTA
基本の歩き方以外にも、ザレ場やガレ場でのトラブルにはどう対処したらいいのでしょうか?上田ガイドに相談してみましょう。
ーーー特に下山時に、浮石を踏んでバランスを崩しがちです。原因と対処法を教えてください。
上田ガイド
下山時には、これまでの登山の疲労が蓄積し、集中力が低下していることが考えられます。また下りは視線の位置や角度の関係上、浮石を視野に捉えにくくなります。
最後まで集中力を切らさずにしっかりとルートを捉えて下りましょう。
ーーーガレ場が続くと、つま先が圧迫されて痛くなってしまいます。防ぐ方法はありますか?
上田ガイド
ガレ場・ザレ場だけでなく下りではつま先に加重がかかりやすくなるので、どうしても痛くなりがちです。
靴の中で足が遊んでいると、靴の中で足がずれてつま先に負担がかかるので、靴紐をしっかりと絞めておくと改善されるはずですよ。
歩き方を極めて、ザレ場・ガレ場に強くなろう

出典:PIXTA
登山をしていれば、ザレ場・ガレ場は避けては通れないもの。それでも、そこを乗り超えると、充実感や達成感、素晴らしい絶景のご褒美が待っているのが登山の醍醐味。ぜひ、安全な歩き方を身につけて、より登山を楽しんでくださいね!