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転びやすいザレ場・ガレ場を安全に歩く極意、山岳ガイドに教わりました!(2ページ目)

ザレ場では「体幹」を安定させフラットに歩くべし!

まずは、ザレ場の歩き方から見ていきます。最初にNG例をチェックして、気をつけるポイントを知り、正しい歩き方をマスターしましょう。

ザレ場の上りは「体幹」をしっかり垂直にすれば安定する!

❌ NG!

NGの歩き方

撮影:YAMA HACK編集部

滑る恐怖心からかつま先に余計な力が入り、結果的に滑る要因となっています。目線も下がりすぎていて、つんのめった歩き方で見ているだけでハラハラします。

NGポイント

  • つま先に余計な力が入っている
  • 前のめりの姿勢で、重心がズレている
  • 目線が足元を見すぎている

⭕️ OK!

OKの歩き方

撮影:YAMA HACK編集部

基本的に、膝から上の上体が常に垂直に立っていて、姿勢がブレていません。また、目線を進行方向にしっかりと向けています。一歩一歩、靴底をフラットに置き、足裏全体を使って歩いています。

垂直 重心

撮影:YAMA HACK編集部

膝から上の上体を常に垂直に保つことで、足裏のセンターに荷重をきちんと乗せることができます。靴底全体で地面を捉え、まっすぐ荷重して登れば滑ることもありません

上田さん

上田ガイド

体幹が安定した状態で歩くことが、滑らず上手く歩くためのコツ。また、歩幅は普段より狭くすることで安定します。これは、ザレ場・ガレ場において共通したポイントです!

下る時も、足裏全体で地面を捉えることが大切

❌ NG!

NGの歩き方 下山

撮影:YAMA HACK編集部

踵に力が入っていしまい、ズルズルと滑り降りている状態です。こういった歩き方は落石を引き起こす原因にもなりかねません。

足の踏み出し方 NG

撮影:YAMA HACK編集部

NGポイント

  • 足裏全体で地面を捉えられていない
  • 腰が引けた「へっぴり腰」になっている
  • 踵から着地してしまっている

⭕️ OK!

撮影:YAMA HACK編集部

歩幅を狭くし、足裏全体で着地するように下りていきます。怖いからといって、腰が引けてしまうと踵に力が入り、余計に滑りやすくなってしまいます

両膝を少しだけ曲げ、踏み込む場合には踵を突き刺すようにして、しっかりと歩きましょう。靴底の中心に重心を置いて、足裏全体を使うと歩きやすいですよ。

上田さん

上田ガイド

傾斜が増した場合は、後足に体重をかけたまま前足を着地してから体重移動を心がけると滑りにくくなりますよ!

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