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百名山があるなら【百名道】があってもいい!みんなが好きな登山道を大調査(2ページ目)

【第10位】奥多摩 石尾根(東京都)|広々として気持ちいい!落葉広葉樹の尾根

奥多摩 石尾根
出典:PIXTA

奥多摩駅(135分)→三ノ木戸山分岐(150分)→水根山(45分)→鷹ノ巣山(125分)→七ツ石山(105分)→雲取山
(合計:約9時間20分 約19.5km)

参考:YAMAP

スタートのJR青梅線「奥多摩駅」から雲取山へ至る尾根道。落葉広葉樹林帯の中、広々とした尾根道が続き、夏は新緑、秋は紅葉、冬は落葉が登山道に敷き詰められます。

石尾根
出典:PIXTA

もともとこの尾根は防火帯としての役割があり、両脇の木々が伐採されているため見通しが良く、気持ちよく歩けます。周辺には避難小屋や山小屋が整備されているので縦走にも便利。奥多摩の自然をゆっくり楽しめる道です。

この道のモデルコース

奥多摩駅よりスタートするのは前述の通り。雲取山からは鴨沢登山口へ3時間30分です。

【第9位】小池新道(岐阜県など)|静かな北アルプスを歩く

小池新道
出典:PIXTA

小池新道登山口(145分)→シシウドが原(60分)→鏡平山荘(60分)→弓折乗越(60分)→双六小屋(60分)→双六岳(85分)→三俣蓮華岳
(合計:約7時間50分 約11km)

参考:YAMAP

鏡平を経て、弓折岳(標高2,592m)、双六小屋から双六岳(標高2,860m)登頂後、三股蓮華岳(標高2,841m)へ至り裏銀座へ接続する登山道。

この小池新道は、双六小屋の経営者だった小池義清さんなどにより、1955年(昭和30年)に開かれました。おかげで新穂高温泉から、穂高連峰や槍ヶ岳の基点となる双六小屋へのアクセスが楽になり、多くの登山者が訪れています。

小池新道 山小屋
出典:PIXTA

北アルプスの登山シーズンの人気ルートはどこも人が多いのですが、この小池新道は、穂高連峰・槍ヶ岳などの眺望がよく、高山植物も点在するいいコースでありながら、北アルプスとしては比較的歩く人が少なめ。静かな北アルプスを歩きたい人におすすめの道です。

この道のモデルコース

新穂高温泉から約1時間で小池新道登山口。双六小屋から双六岳登頂後ピストンするか、槍ヶ岳方向、または、裏銀座へ接続して縦走を続けることもできます。

【第8位】大雪山系縦走路(北海道)|雄大な神々の遊ぶ庭を歩く

大雪山系縦走路
出典:PIXTA

旭岳(120分)→北海岳(75分)→白雲岳避難小屋(300分)→忠別岳(45分)→五色岳(45分)→化雲岳(60分)→ヒサゴ沼避難小屋(180分)→トムラウシ山
(合計:約13時間45分 約28.5km)

参考:YAMAP

アイヌ語でカムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)とよばれ大雪山。その言葉通り、雄大な絶景と、高山植物が咲き乱れる道を、旭岳(標高2,291 m)からトムラウシ山(標高2,141 m)まで縦走します。

大雪山系縦走路
出典:PIXTA

大雪山に限らず、北海道には営業小屋はなく、宿泊は無人の避難小屋かテント泊。この長い距離を、テント泊なら20kg近い荷物を担いで歩くことになります。しかし、ゆるやかで広い雄大な山上を歩く登山道は、日本アルプスの切り立った稜線とは違う感動があります。雄大な大自然の中、神々の存在を感じる、そんな道です。

この道のモデルコース

旭岳温泉から旭岳まで4時間30分ですが、ロープウェイに乗車すれば姿見駅からは2時間20分です。トムラウシ山からはトムラウシ温泉へ4時間30分です。大雪山系縦走路としては、ほかに旭岳から黒岳へ至る道(3時間40分)もあります。

大雪山旭岳ロープウェイ

【第7位】合戦尾根(長野県)|スイカが空を飛ぶ!?歩きやすい急登

合戦尾根
出典:PIXTA

中房・燕岳登山口(70分)→第2ベンチ(110分)→合戦小屋(65分)→燕山荘
(合計:約4時間5分 約4km)

参考:YAMAP

北アルプス三大急登のひとつの合戦尾根。燕岳の登山道であり、裏銀座やパノラマ銀座の入り口でもあるこの尾根道は多くの登山者が通ります。そのおかげでよく整備され、途中の山小屋やベンチなどの休憩ポイントが多く、標高差約1200mの長い急登でありながら、それほどきつくはありません。

尾根途中から見える燕岳、秋の紅葉などの景色も楽しめます。

合戦小屋 スイカ
出典:PIXTA

これは登山道途中の合戦小屋の名物で、ふもとから合戦小屋まで運搬用リフトにスイカがぶら下がって登ってくることから、空飛ぶスイカとも言われています。つらい急登の甘いスイカ、これも合戦尾根の大きな魅力です。

この道のモデルコース

燕山荘から燕岳まで30分。燕岳のピストンや、ここから裏銀座、パノラマ銀座へ縦走することもできます。

【第6位】大倉尾根(神奈川県)|バカにできない「バカ尾根」

大倉尾根
出典:PIXTA

大倉(35分)→観音茶屋(55分)→駒止茶屋(65分)→茅場平(30分)→花立山荘(60分)→塔ノ岳
(合計:約4時間5分 約6.5km)

参考:YAMAP

大倉登山口から塔ノ岳(標高1,491m)へ続く尾根の登山道。同じような角度で、とにかく延々と続くことから通称「バカ尾根」とも呼ばれます。

標高差約1200mなので、第7位でご紹介した合戦尾根と同じですが、大倉尾根のほうは距離が2.5kmほど長く、急登でないことがわかります。つまりダラダラと地味にキツい「バカ尾根」なのです。

大倉尾根 階段
出典:PIXTA

そんな大倉尾根の魅力と言えば、よく整備された登山道、ベンチや山小屋などの休憩ポイント、富士山まで望める眺望、そして何よりも危険な箇所が少ないこと。初心者や、子供とのファミリー登山でも利用できる道です。

この道のモデルコース

出発点は大倉登山口。ピストンが多いですが、塔ノ岳から丹沢山(標高1,567m)へ縦走することもできます。また、ヤビツ峠から表尾根コースで登り、大倉尾根を下る登山者も多くいます。

【第5位】裏銀座(長野県など)|北アルプスにどっぷり浸かれるロングトレイル

裏銀座
出典:PIXTA

烏帽子岳(130分)→三ッ岳北峰(100分)→野口五郎岳(170分)→水晶小屋(40分)→水晶岳(黒岳)(143分)→鷲羽岳(100分)→三俣蓮華岳(90分)→双六岳(40分)→双六小屋(70分)→硫黄乗越(150分)→千丈沢乗越(120分)→槍ヶ岳
(合計:約19時間13分 約25.5km)

参考:YAMAP

裏銀座は全長25kmにも及ぶ北アルプス屈指のロングトレイルコース。アクセスしにくく3泊4日程度の行程が標準とされるため、表銀座に比べ登山者が少なく静かです。

コマクサの群落
出典:PIXTA

長い稜線からの風景は、表銀座に負けない大パノラマ。白い花崗岩の砂礫地の足元にはコマクサの群落、そしてライチョウが。そんな北アルプスの魅力満載の稜線を、4日も歩き続けることができるなんて、とっても贅沢な道です。

この道のモデルコース

烏帽子岳へは七倉より高瀬ダムへ乗合タクシーで15分。高瀬ダムより烏帽子岳山頂まで7時間。槍ヶ岳からは上高地へ7時間50分です。

【第4位】西鎌尾根(長野県)|あこがれの槍ヶ岳への道

西鎌尾根
出典:PIXTA

双六小屋(70分)→硫黄乗越(150分)→千丈沢乗越(90分)→槍ヶ岳山荘(30分)→槍ヶ岳
(合計:約5時間40分 約6.2km)

参考:YAMAP

稜線を歩き槍ヶ岳へ登頂する一般コースの1つである西鎌尾根。この道は、裏銀座の最終目標の槍ヶ岳を目指すアプローチでもあります。

ちなみにもう1つの東鎌尾根は表銀座。実は、槍ヶ岳には他に北鎌尾根がありますが、これは上級者向けバリエーションルートなので、一般登山者の立ち入りは制限されています。

西鎌尾根 登山道
出典:PIXTA

西鎌尾根自体は、東鎌尾根に比べると、難しい箇所少なく初心者でもそれほど難しくないですが、槍ヶ岳直下は危険ですので経験者と同行しましょう。

稜線上は何も遮るものが無いので絶景を楽しめます。歩けば歩くほど、あこがれの槍ヶ岳にどんどん近づくワクワクする道です。

この道のモデルコース

裏銀座コースの一部であることは前述のとおりですが、新穂高温泉から双六小屋へ約6時間30分、そこから西鎌尾根へ取り付くこともできます。なお、槍ヶ岳からは上高地への下山は7時間50分です。

【第3位】黒戸尾根(山梨県)|絶景目指してただひたすら登る

黒戸尾根
出典:PIXTA

尾白渓谷駐車場(150分)→笹ノ平(120分)→刀利天狗(120分)→七丈小屋第1(150分)→甲斐駒ヶ岳
(合計:約9時間10分 約8.5km)

参考:YAMAP

日本三大急登は、一般的には、谷川連峰・西黒尾根、北アルプス烏帽子岳・ブナ立尾根、そして、その中でも最大の標高差なのが、この南アルプス甲斐駒ケ岳(標高2,967m)・黒戸尾根(※諸説あり)です。

標高差なんと2200m、まるで平地から一気に3000m級山岳に登るようで、長くつらい道のりです。

黒戸尾根 鎖場
出典:PIXTA

そして、つらさを一段と増してくれるのが、刃渡り、はしご、鎖場、大きな岩場越え・・・。ただでさえ消耗した体力をどんどん奪っていきます。そんなつらさの最後には、甲斐駒ヶ岳山頂の絶景!そのためにただひたすら登り続けるそんな道です。

この道のモデルコース

スタートは尾白渓谷駐車場から。ピストン登山する健脚者もいますが、北沢峠に下山するのが一番短く2時間50分です。

【第2位】丹沢表尾根(神奈川県)|湘南の海と富士山の大パノラマ!

丹沢表尾根
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ヤビツ峠(85分)→二ノ塔(20分)→三ノ塔(30分)→烏尾山(60分)→政次郎ノ頭(60分)→木ノ又小屋(30分)→塔ノ岳
(合計:約4時間45分 約7.5km)

参考:YAMAP

首都圏からも近く、多くの登山者でにぎわう丹沢山系。その丹沢山系でも一番の人気ルートが表尾根です。二ノ塔、三ノ塔など、いくつかのピークを越えていきそれなりのアップダウン、鎖場などがありますが、風景の良さが魅力です。

丹沢表尾根 紅葉
出典:PIXTA

 表尾根の絶景と言えば、三ノ塔(標高1,204m)からの相模湾や富士山の大パノラマ!そして、塔ノ岳から伸びる長い稜線を望むことができます。全体的に見通しが良く明るいさわやかな道です。

この道のモデルコース

スタートはヤビツ峠、塔ノ岳からは大倉尾根を使い約2時間35分、大倉へ下るのが一般的です。

【第1位】表銀座(長野県)|感動の連続!北アルプス絶景の道

表銀座
出典:PIXTA

燕岳(155分)→切通岩(55分)→大天井岳(205分)→西岳(60分)→水俣乗越(190分)→槍ヶ岳
(合計:約11時間5分 約14.5km)

参考:YAMAP

やはり、第1位はこの道。日本の全登山者が一度は歩いてみたい道ではないでしょうか?

最初の燕岳と、最後の槍ヶ岳への登りを除けば大きなアップダウンも無く、適当な距離に山小屋が点在するため快適な長期縦走を楽しめます。

表銀座 稜線
出典:PIXTA

森林限界を越えた高山帯の稜線では、足元にはハイマツやコマクサなどの高山植物が咲き、遠くにはアルプスの山々と、目的地でもある北アルプスのランドマーク「槍ヶ岳」。運が良ければライチョウと出会うことも。燕岳から槍ヶ岳に至る大縦走路は、どこでも、どこまでも絶景と感動の連続の道です。

この道のモデルコース

中房温泉から燕岳へ約4時間30分。槍ヶ岳からは上高地へ7時間50分です。

一度は歩きたい!そんな道ばかり

稜線
出典:PIXTA

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