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なぜ雨の日に山に登るの?レイニーハイクを楽しんでいる人に聞いてみたらみんな「山への愛」に溢れてた(2ページ目)

ナベちゃんさん

撮影:三宅 雅也

仲良しトリオさんと別れ、立て続けに第2ハイカーさんに遭遇! こちらは金沢から来た若く体力アリアリの爽やかハイカー、ナベちゃんさん!

ライター三宅
濡れて滑り易いトレイルでも足運びが軽やかですね!
今日はどうして北八ヶ岳に登山に来たんですか?

ナベちゃんさん
天気持ちそうと思って来ましたが、結局雨になっちゃって・・・。晴れてたら良かったんですけどね!

ライター三宅
なるほど、天気は残念でしたね。
よく八ヶ岳には来るんですか?

ナベちゃんさん
いえ、滅多に来ないんです(笑)金沢に住んでるので、よく行く山域は、白山や北アルプスですね。学生時代、中長距離の陸上をやっていたので、往復40kmのハイクとかもするんですよ!

ライター三宅
それはすごい体力ですね!やっぱ陸上経験があると違いますね。

ナベちゃんさん
えぇ、体力には自信あります!

濡れた木の根や岩はとても滑り易く難儀しますが、石ゴロトレイルを事も無げにアップテンポなスピードであっという間に視界から消えていきました。 体力だけでなく、体幹やバランス感覚も非常に優れていることが見て取れました。 やはりスポーツで鍛えただけありますね!

その③ 母娘、苔を愛でるため日本東西から合流ハイク

みぃさん アワっちゃんさん

撮影:三宅 雅也

次に出会ったのは、今回はじめての女性たち。 しかも、母娘! お母さまは東京から、お嬢さまは京都から、ここ北八ヶ岳で合流し、久しぶりの親子ハイクを楽しむ「みぃさん」と「アワっちゃん」!

ライター三宅
まさか親子だとは思いませんでした!
雨の日もよく登られるんですか?

みぃさん
そういうわけではありませんけど、ここは過去に2度来ていて、晴れの日と曇りの日だったんです。

ライター三宅
結構頻繁に来られてるんですね!今回は雨ですが・・・

みぃさん
はい、なんだか晴れている日は苔が「乾いている」気がして、雨の日に来て、苔本来の美しさを見たかったので、今回の雨はうれしいんです!

ライター三宅
なるほど、北八ヶ岳の苔の美しさは、確かに雨の日こそ艶が出ますしね!
お嬢さまは雨の日のハイクはどうですか?

アワっちゃん
登山を始めたのが昨年11月で、今回が初めての雨の日ハイクですが、北八ヶ岳の苔の美しさを堪能できて、雨ハイクもとても楽しいです!

しっとりとした北八ヶ岳本来の苔鑑賞を楽しみに来られたお二人、滑り易いトレイルに難儀しながらも、雨ハイクを本当にエンジョイされていました! 雨ならではの楽しみを求め山に入られるのは、相当な山好きです!

その④ カメラ女子ハイカー、苔を求めて北八ヶ岳

ヨッシーさん

撮影:三宅 雅也

続いては、東京からお越しのソロ女性ハイカー、ヨッシーさん! こちらは、目的があれば雨でも歩くツワモノです!

ライター三宅
結構な重装備ですね!
今日はお泊りですか?

ヨッシーさん
いえ、元々雲取山テント泊を予定していたのですが、雨の中テント泊もどうかなと、急遽、雨に濡れた苔を撮影したいと思い、北八ヶ岳へ変更したんです。

ライター三宅
それで重装備なんですね、納得!
で、撮れ高はどうですか?
雨降りの今日は撮影日和ですよね!

ヨッシーさん
それが思いのほか雨が強いため、ザックから一眼カメラを出すことができず、まだ1枚も撮れてないんです(笑)

ライター三宅
そうなんですか!でも確かに大粒の雨にカメラ濡らしたくないですものね。雨の日もよくハイクするんですか?

ヨッシーさん
はい、目的があれば雨でも歩きます。
例えば、山の中の温泉めぐりとか・・・。

ライター三宅
それはすごい!
公共交通機関で急遽の変更に対応できるし雨でも歩くし、山も下界も旅慣れてるんですね。

ヨッシーさん
特に雨の日は、足運びとか学ぶことが多いので、晴れた日とは違うんですよね。

ライター三宅
そのとおりですよね、さすがです!

ヨッシーさんは雨ハイクの経験を積んでおり、雨ならではの歩行課題も理解されていました!
その後、無事小雨になってきたため、バスの時間まで白駒池周りの苔の撮影に出掛けていかれました。

やっぱり皆さん、山への愛に溢れてた!

雨上がりの湖畔
撮影:三宅 雅也

その後、見る見る青空が広がり天気が回復。 予報では終日雨でしたが、結局午後からは青空広がる晴天に。 こんな予想外のご褒美も、天気が変わりやすい山ならでは!

今回、雨の北八ヶ岳で4組のハイカーさんと出会い話を伺いましたが、やっぱり皆さん、雨でも山を歩きたい!という、山への愛に溢れたハイカーさんばかり! それぞれのハイカーさんから楽しいお話が聞け、それだけでも充実したハイクになりました。

その翌週末、「横殴りの雨」予報だったため、トレイルランナー取材にこれは好機と里山へトレランに行った筆者でしたが、予報が悪すぎて、一人のトレイルランナーにも出会えなかったという後日談も・・・。

やはり何事も適度であることが大事ですね。それでは皆さま、安全に配慮しどうぞ良いレイニーハイクを!

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