梅雨真っ只中!ぐずついた天気の仕組みとは?
ジメジメしたイヤな梅雨の時期が到来しました。「どうして梅雨はスッキリしない天気がいつまでも続くの?」と、気分まで下がってきますよね。今の時季、日本の北側には低温のオホーツク海気団、南側には高温の小笠原気団があり、この2つの気団がぶつかり合って出来るのが、梅雨前線です。2つの気団は共に多湿でほぼ同じ勢力で南北100kmを行き来するために、ぐずついた天気が続くのです。
2021年の東北と北海道の梅雨情報
5月5日を皮切りに、沖縄から九州、関東へと梅雨入りしています。東北地方の梅雨入りはご覧の通りです。
地方 | 平年の梅雨入りと梅雨明けの予想 | 2021年の梅雨入り |
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東北南部 | 6月12日頃|7月24日頃 | ー |
東北北部 | 6月15日頃~7月28日頃 | - |
(参考:2021年6月18日の時点)
実は北海道に梅雨はありません。しかし、道南の太平洋の地域は、7月中旬に降水量が多くなる統計データがあります。また同地域には”蝦夷梅雨”と言う夏前に多く降る雨の時期があります。
梅雨の時期に起こり得る“好山病”に要注意
近年知れ渡りつつある”気象病”をご存知でしょうか?気象病は、気温・気圧・湿度などの急激な変化により、体調不良を起こす症状の総称です。症状が出やすいのは、気圧の変化が大きい台風の接近時、梅雨、低気圧が通り過ぎる春・秋・冬。
ちなみに6月は、一年のうちで一番気圧が低い月と言われています。さらに梅雨の時期は、本州を横断するようにできた梅雨前線上に低気圧ができるため、梅雨の期間と相まって長期間体調が優れない方もでてくるようです。
山好きのみなさんも“好山病”にご注意を!
山好きの方に起きる「雨ばかりでパッとしない。山に行けなくて気分がモヤモヤ。もう無理…」とフラストレーションが溜まる好山病の症状が出ている方、思い切って山に出掛けてしまうのはいかがでしょうか?自然界の癒しを全身に取り込んで、好山病を切り抜けましょう!
“好山病”を切り抜ける山情報【東北&北海道編】
梅雨の時期でも歩けるコースタイム5時間以内の山5座を、コースタイムが短い順にご紹介します。東北と北海道の山の魅力をたっぷり堪能しましょう!
①白神山地・十二湖(150~240m)|青森県・秋田県
標高 | 所在地 | 最高気温(6月-8月) | 最低気温(6月-8月) |
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150~200m | 青森県西津軽郡深浦町 | 17.6℃ | 10.9℃ |
白神山地はブナ林が世界で最も広大な山域で、ユネスコ世界遺産に登録されています。標高1,000~1,200mの9つの山々が連なるその一角に33湖の湖沼が存在する”十二湖”は、アップダウンの少ない人気のエリア。ブナ林を歩きながらイチ押しの湖を巡り、そしてむき出しになった白い大岩壁が見られる盛り沢山のコースをご紹介します。
おすすめコース:森の物産館キョロロ(5分)→鶏頭場の池(5分)→青池(5分)→ブナ自然林(15分)→沸壺の池(20分)→仲道の池(10分)→王池(5分)→日暮の池(20分)→日本キャニオン(10分)→八景の池
コースタイムと距離:1時間40分/4.5km
<青池の神秘的な透き通った湖面>

青池は5~10月が見頃ですが、太陽の陽が射す5~8月が特に綺麗に見えます。さらに、一日のうちでも午前と午後とでコバルトブルーの湖面の濃淡が変わり、池の底の倒木やなどが見えるほどの透明度です!
<宝石のような輝きを放つ沸壺の池>
こちらの沸壺の池も、青池と並ぶほど透明度の高いエメラルドグリーン。沸壺の池は”平成の名水100選”にも選ばれ、十二湖庵では”沸壺池の清水”を使った抹茶をいただくことができます。
白神山地ビジターセンター