令和の出典元「万葉集」には山がたくさん
2019年5月1日より、元号が新たに『令和』となりました。典拠になったのは万葉集ですが、収めれている歌にはたくさんの山が詠まれていることをご存知でしょうか?
令和元年、せっかくなら万葉集ゆかりの山に登ってみませんか?ということで、本記事では万葉集で詠まれた山をご紹介してききます!
そもそも、万葉集とは?
万葉集は、奈良時代末期に編纂された日本最古の和歌集。収録されている和歌の詠み人は、天皇や貴族から防人や農民まで、様々な身分の人々であり、東北から九州まで日本各地の自然や文化を謡っていることが大きな特徴です。
【福岡県・四王寺山】太宰府にそびえる古代山城の山
標高 | 所在地 | 体力レベル | 技術的難易度 |
---|---|---|---|
410m | 福岡県太宰府市など | ★~★★ | ★~★★ |
「令和」の典拠、万葉集の序文は、今回ご紹介する四王寺山(しおうじやま)のふもとで詠まれました。
時に、初春の令月(れいげつ)にして、気淑く(き よく)風和ぎ(かぜ やわらぎ)、梅は鏡前の粉(こ)を披き(ひらき)、蘭は珮後(はいご)の香を薫す(かおらす)
序文の「梅花の歌」が詠まれたのは、奈良時代に大伴旅人(おおとものたびと)が長官として太宰府に赴任していた時に主宰した歌会。この歌会が行われたのが、大伴旅人の邸宅跡、今の「坂本八幡宮」です。今回ご紹介する登山コースは、坂本八幡宮の横を通りますので、登山する際はぜひ参拝しましょう。
四王寺山登山コースの概要
- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コース全長:約8km
- 所要時間:約4時間
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
西鉄都府楼前駅(15分)→坂本八幡宮(10分)→四王寺山登山口(60分)→大城山(四王寺山主峰)(50分)→四王寺山登山口(25分)→西鉄都府楼前駅
西鉄都府楼(とふろう)前駅から出発し、途中、坂本八幡宮に参拝後、四王寺山の主峰、大城山(おおしろやま)へ登頂するコース。
標高差360m、登山道はわかりやすく特に危険な箇所も無いため、初心者でも問題ありません。
今、一大ブームの坂本八幡宮
坂本天満宮は、地元の方が時折訪れる程度の静かな神社でしたが、令和発表以後、ゆかりの地として脚光を浴び、一躍、名所としてたくさんの参拝者が訪れるようになりました。今では、参拝者の長い列ができ、周辺道路は交通規制されるようになったほどです。
所在地: 〒818-0133 福岡県太宰府市坂本3丁目14−23
電話番号:092-925-1880(太宰府観光協会)
いたるところに史跡が点在
四王寺山は、西暦663年に築造された日本最古の山城の石垣や、倉庫跡などの史跡が残っています。また、江戸時代に建立された33体の石仏が山全体に点在しており、登山を兼ねて、歴史探訪も楽しめますよ。