繰り返される・・・失敗の歴史

数々の失敗談から学びを得よう!

今回は「山道具購入の失敗談」を集め、その“判断軸”を考察。“なにが悪かったのか”など、原因を明らかにしていきます。これから登山用品を購入する初心者の方は、「失敗例」として参考にしてみてください!
「ザック」選びの失敗談

ケース①「背面長が合わなかった・・・」

何故、Fさんは“合わないザック”を選択してしまったのでしょうか?
【原因】
Fさんがザックを選ぶときに基準にしたのが「価格」でした。
確かに、値段は重要な判断基準です。「安いから」という理由で自身の体型にフィットしないザックを選んでも、買い直すことになっては結果的に高くついてしまいます。
【解決策】
もちろん「安価なザックはNG」ということではありませんし、「高価なザックが最適」と一概に言えるわけでもありません。
大切なのは、ザックを選ぶ際の判断軸を「自身の体型にフィットするザック」にすること。背面長が自分に合ったザックを選ぶことが重要です。
ケース②「オーバースペックで使いこなせなかった・・・」

何故、初心者にもかかわらず「上級者向けのザック」を選択してしまったのでしょうか?
【原因】
ザック選びでKさんが重要視したのは「デザイン」でした。
登山を始めた当初は「荷物が入ればいい」と思い、気に入ったデザインのザックを選択したそうです。しかし、自分の山行スタイルに合わず、ザックを買い直すことになってしまいました。
【解決策】
登山道具を長く使うためには「愛着」も重要なポイントなので、好みのデザインを選ぶことは当然のこと。ですが、優先順位を明確にすることも必要です。
「山行スタイルに適したもの」を判断軸にした上で、デザインをが気に入ったモデルを選ぶようにしましょう。
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「登山靴」選びの失敗談

どのような失敗が見受けられるのか早速チェックしていきましょう!
ケース①「試着したのにサイズが合っていなかった・・・」

合わないシューズでは足の疲労がたまりやすく、「完全に失敗だった」と悔やむ結果に・・・
【原因】
Oさん見落としてしまっていたのは「山行を想定した靴下選び」でした。
試着した際に着用していたのは“普段使っている薄手の靴下”。登山時に使う靴下は“中厚”または“厚手”のものが多く、その厚み分がサイズの違和感に繋がってしまったのです。
【解決策】
登山用品店の靴売り場には“試着用の靴下”が用意されているケースがほとんどです。靴の試し履きをする際には、「実践を想定した靴下の着用」を忘れないようにしましょう。
用意されている靴下の着用に抵抗がある場合には、ソックスを持参して試着すればOK。
ケース②「使ってみると足に合わなかった・・・」

サイズ選びに間違いはなかったNさん、ではいったいどのようなポイントを見落としていたのでしょうか?
【原因】
Nさんの失敗は試し履きの際「確認するポイントがよく分からなかった」こと。
登山を始めて3ヶ月ほどだったこともあり、登山靴の適正を判断することが困難でした。少し歩いただけで“なんとなくの感覚”で選んでしまったのです。
【解決策】
試着はあくまで試着。実際に歩いてみなければ分からないこともありますが、確認するべきポイントもきちんとあります。
靴売り場にある坂道を利用して「足首の可動域」を確認しましょう。歩いた時に靴の中でどう足が動くのか、入念にチェックすることで、足と靴の相性を確認することができます。
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「ウェア」選びの失敗談

ケース①「コーディネートが合わなかった・・・」

単体では使えるものの、「組み合わせて使えないのは大誤算だった」と嘆いていました。
【原因】
Sさん最大の失敗はアイテム単体にしか注目しておらず、「手持ちのアイテムとの相性を考えなかった」ことにあります。
【解決策】
普段使いができる分、どうしても好きなカラーを選んでしまいがち。ある程度の相性を合わせるために、「売り場に着て行く」ことも一つの手段です。
登山の服装はレイヤリングが基本なので、インナーとアウターとの相性などをチェックすることもできますよ。
ケース②「知っているメーカーなのにサイズが合わなかった・・・」

いったいなぜ、知っているブランドの製品なのにサイズが合わなかったのでしょうか?
【原因】
Mさんが見落としてしまっていたのは、「アジアサイズとインターナショナルサイズ」の違い。メーカーによっては、サイズ展開の異なるアイテムを製造しているケースも珍しくありません。
【解決策】
知っているブランドとは言え、アイテムによってサイズ感は異なるもの。感覚や思い込みに頼らず、「実際に試着する」ことや「サイズ表をチェック」することはアイテム選びの基本です。
登山に必要なウェアはこちらをチェック▼
目指せ、買い物賢者!

数々の失敗談を参考に、後悔のない買い物をして登山を楽しんでください!