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ラグビー姿で世界25ヶ国の最高峰にトライする! “ラグビー登山家”って一体何者?(3ページ目)

ラグビー登山家

撮影:YAMAHACK編集部

長澤さん:ちょうど20座目にトライした、日本人として初めて登頂したトンガのカオ島(1,033m)は登るまでが大変でした。

吉澤:それは聞いたこともない島ですね。

長澤さん:インターネットにも情報が無かったので、まずは行き方の聞き込み調査から開始しました。でも、誰に聞いても分からなくて・・・。だったら王室の偉い人に聞こうと思い、服装が派手な人を見つけて声を掛けたんです。そしたら、その人がたまたま首相の孫で、カオ島の州知事を紹介してくれました。

吉澤:王室を頼りにするなんて、発想がすごいです(笑)。しかも、それで首相の孫に出会えるなんて強運の持ち主ですね。

長澤さん:それから、やっと漁船を借りて島に向かうことができたんですが、今度は船が着岸できずに50mも泳ぐ羽目になり・・・。なんとか上陸した後も、ジャングルで3時間も鉈を振り続けて前に進み、やっとの思いでトライすることができました。

吉澤:それは登山家ではなく、もはや未開の地を目指す冒険家ですね(笑)。

初心者なのに1人で登頂。苦しかったアコンカグア

ラグビー登山家 アコンカグア
提供:長澤奏喜(#10 アルゼンチン、アコンカグア)

吉澤:登ることが困難だった山はありますか?

長澤さん:アルゼンチンのアコンカグア(6,962m)が過酷でした。ガイドと挑んだ1回目のトライでは6,500m付近で高山病になり敗退したんです。なので、再トライすることになりました。

吉澤:2回目もガイドと登ったのですか?

長澤さん:いえ、2回目は1人で挑戦しました。

吉澤:え!?山の初心者だったのに6000m峰に1人で挑んだんですか?

長澤さん:そうなんです。まぁ不安はありましたが体力には自信があるし、一度挑戦しているから何とかなるだろうと思っていました。でも、やっぱり大変で。特に水を確保するのに苦労しました。1回目の挑戦で雪から水を作る方法をガイドから教わっていたのですが、いざ自分で行うとうまくいかず・・・結局水を作るだけで2?3時間もかかってしまったんです。

吉澤:そんな状況で何泊したのですか?

長澤さん:麓の街から数えると合計13泊になります。ベースキャンプから山頂までの往復は3泊ですね。

吉澤:13泊なんて日本の登山では滅多に経験できない泊数の多さです。それを初心者が挑戦するとは、勇気があるというか、無謀と言うか・・・。

長澤さん:でも、高度順応は教えて貰った通りに行って、結果、無理のないペースで山頂にトライすることができました。分からないことはプロから学んで、それを実行に移せば、最初はうまくいかなくても最終的には身につくのもです。

プロジェクト成功を目指して大自然に体当たり!

ラグビー登山家

撮影:YAMAHACK編集部

吉澤:最後に、今後の目標を教えて下さい。

長澤さん:まずは5月と6月に予定している、カナダの最高峰ローガン山(5,959m)とアメリカの最高峰デナリ(6,194m)で無事トライを決めることです。そして、最後には富士山にトライします。ラストトライとなる25座目は、ラグビーW杯2019が開催される日本の富士山と決めているんです。今年の8月には富士山に豪快なトライを決めて、必ずこのプロジェクトを成功させます!

吉澤:挑戦を続けながら、ラグビーと登山に共通点を感じることはありますか?

長澤さん:ラグビーって自分より体の大きな相手にもぶつかって行かないといけないスポーツじゃないですか。そして、その体当たりの先に勝利があります。登山も過酷な自然に一人で立ち向かい、その先に登頂があるといった意味では、似ている部分があると感じますね。

吉澤:ラガーマンらしく過酷な自然に体当たりしているのですね。長澤さんの話を聞いていると、こっちまで勇気が湧いてきます。

長澤さん:体を張った挑戦の先に何があるのか、自分自身の目で見てこようと思います。山の素人でも、ここまで来ることができました。このプロジェクトを見てくれた人が、大きなことにチャレンジする勇気を持ってくれたら嬉しいですね。

吉澤:プロジェクトの成功を楽しみに待っています。今回はありがとうございました!

長澤奏喜さんのプロジェクトを皆で応援しよう!

ラグビー登山家

提供:長澤奏喜(#16 コートジボワール、ニンバ山)

YouTubeでたまたま出会った長澤奏喜さん。登山初心者だったにも関わらず、世界のすごい山にトライし続けられる驚異の体力はさすが、ラガーマン!「自分がやらなければ誰がやる!」と自らを奮い立たせる使命感と、真面目に直向きに自身の目標に向かって行動し続けている姿を目の当たりにして、素直にカッコイイと感じたインタビューでした。
自ら掲げたプロジェクトに勇気と行動力で挑戦する長澤さんを、一緒に応援しましょう!

長澤奏喜さんプロフィール

長澤奏喜さん

提供:長澤奏喜(#18 フィジー共和国:トマニビ山)

1984年生まれ。小学生のときに読んだ本がきっかけで、大学時代は四国のお遍路やバックパッカーを経験。
社会人になってからは青年海外協力隊でジンバブエへ赴任し世界への見聞を広める。
2016年2月末にラグビー登山家のプロジェクトを思いつき、同年12月に会社を退社。2019年3月現在で目標とする25座まで残り5座に迫っている。

ラグビー登山家 長澤 奏喜 オフィシャルサイト – Worldtryproject
長澤さんを応援しよう!クラウドファンディングはこちら

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