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多良岳(たらだけ)ってどんな山?
標高 | 所在地 | 最高気温(8月) | 最低気温(8月) |
---|---|---|---|
996m | 佐賀県藤津郡太良町 | 25.7℃ | 17.6℃ |
日本一その1 オオキツネノカミソリの群生

8月上旬からお盆頃にかけて、西日本の野山を中心にオレンジ色の花をつけるオオキツネノカミソリ。多良岳にも多くの花を咲かせますが、株数数百万本と言われ群生地としては日本一の規模です。
日本一その2 日本最古の修験道場

多良岳山頂から15分程度下りた標高860m付近に鎮座する金泉寺。空海が806年頃建立した由緒あるお寺で、修験道場としては日本最古です。そのため古くから山岳仏教が盛んで、六体地蔵菩薩立像や梵字岩、役の行者(えんのぎょうじゃ)像など多くのパワースポットが点在しています。
多良岳の登山適期は?

九州で1000m以下という事もあり、積雪はほとんどありません。登山は一年中できますが、中でも、4~5月のツクシシャクナゲ、8月のオオキツネノカミソリの季節が登山の最盛期。
GPSアプリやココヘリも忘れずに!
登山時には必ずGPSアプリなど地図の準備はしておきましょう。また、もしもの遭難時に、登山者を早く見つけ出すことに特化したサービス「ココヘリ」も登山の新常識となりつつありますよ!初級者向け!中山キャンプ場から最短コース

- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コース全長:約4km
- コースタイム:約3.5時間
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
多良岳登山で最も一般的に使用される登山コース。迷うような場所が無い、わかりやすい最短コース。夏は、山頂までの階段脇に咲くオオキツネノカミソリを鑑賞しながら歩くことができます。
コース詳細

登山コースのほとんどは石の階段。8月はオオキツネノカミソリがあちこちに咲いています。



下山は往路を戻りますが、役の行者像の分岐から金泉寺まで遠くないので経由することもできますよ。
中級者向け!黒木から経ヶ岳多良岳周遊コース

- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コース全長:約10km
- コースタイム:約6時間
- 【技術的難易度】★★★☆☆
- ・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要
黒木登山口から、佐賀県最高峰経ヶ岳へ経由し、多良岳へ登頂。途中、春はツクシシャクナゲのトンネル、金泉寺を参拝し、夏はオオキツネノカミソリ最大の群落を鑑賞する周遊コースです。途中、分岐が多くわかりにくいところがあるので地図とコンパスは必須。
コース詳細



経ヶ岳手前は、急坂や鎖場の連続。慎重に進みましょう。






ハイキング後のお楽しみ!観光・温泉情報
多良岳登山の後、時間があれば観光や温泉を楽しみましょう。それぞれの登山口から便利な施設をご紹介します。山あいの湯治場 平谷温泉(ひらたにおんせん)「山吹の湯」
黒木登山口から約20分、国道444号線沿いの山あいにたたずむ平谷温泉。紅葉の名所「肥前耶馬渓」にある江戸時代から続く、こぢんまりとした湯治場です。登山後の汗をゆっくりと流しましょう【住所】佐賀県鹿島市大字山浦丙3864
【電話番号】0954-64-2321
【営業時間(定休日)】8:00~21:00 無休
【料金】大人:600円 3歳~小学生:300円
平谷温泉
干潟体験もできる!道の駅鹿島

【住所】佐賀県鹿島市大字音成甲4427-6
【電話番号】0954-63-1768
【営業時間(定休日)】9:00~18:00 無休
【干潟体験料金】小学生以上700円(幼児400円) レンタル品別料金
道の駅 鹿島
アクセス・駐車場情報
今回ご紹介した登山口のアクセス、駐車場などの情報をご紹介します。中山キャンプ場登山口
多良岳山頂への最短コースの中山キャンプ場登山口です。トイレ完備。キャンプ場は7月から9月のみ開設しています。
【マイカーの場合】
長崎自動車道武雄北方ICから約50分、多良岳県立自然公園・中山キャンプ場の駐車場を利用します。駐車料金無料。
【公共交通機関の場合】
祐徳バス中山バス停が最寄り。しかし、本数が少なく、休日は運休、登山口まで徒歩25分ですので公共交通機関の利用は不便です。
中山キャンプ場
黒木登山口
今回ご紹介した多良岳、経ヶ岳、そのほか五家原岳への登山口です。トイレ完備。
【マイカーの場合】
長崎自動車道大村ICより約20分、30台分の無料駐車場があり、八丁林道ゲート前には10台分の無料駐車場があります。
【公共交通機関の場合】
JR大村線大村駅より黒木バス停まで約35分、黒木バス停は登山口のすぐそばです。1日3~5本程度運行。
多良岳は年間通じて楽しめる山!

【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山してください。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに! ・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんでください。