豊かな登山に、ITの力はもはや不可欠!?
今やスマートフォンの所有率は約80%にものぼる勢い!(※)こうした情報端末は、今や現代登山においても常識と言ってもいいほど浸透しています。GPSログを取ったり、現在地を確認したり、写真を撮ったり…もはや必需品ですよね。
しかし、登山ではスマホを取り出せないようなシビアなシーンがあることも事実。そんな時はスマートウォッチが活躍してくれます。
GPSログを取ることはもちろん、標高や気圧を確認したり、心拍を測ってペースを保つことも。腕に1つ身につけているだけで、できることがたくさんあるのです。
気になるのは…ずばり「バッテリー」
しかし電子機器において心配なのが『バッテリー』問題。せっかくの多機能アイテムも、電池が切れてしまってはただのお荷物です。そんな中、『SUUNTO9』というGPSウォッチが液晶タッチパネル採用で光学式なのに超ロングバッテリーであるというウワサを編集部が聞きつけました。ストレスなく使えるなら、それに越したことはありません!
そもそも、GPSウォッチの電池寿命ってどれくらい?
しかし「ロングバッテリー」と言っても、一般的に同等のGPSウォッチはどれくらい電池が持つものなのでしょうか?
ウワサのSUUNTO9は、まるでスマホのようなフルカラーの液晶タッチパネル。G社のアウトドア仕様同等スペックモデルだと、時計モードで14日間、GPSログを取るなら21時間。C社はGPSログを取る場合18時間持つようです。つまり、これと同等・もしくは上回ればそのウワサは本当という事になります。
今回は、正直想像以上だった脅威のバッテリーを持つ『SUUNTO9 Baro』を実際に使ってみた模様をお届けします!
実験①冬の八ヶ岳で3日間使ってみた
氷点下にもなる2月の八ヶ岳。この環境で使い続けて、その後何日間バッテリーが持つのか試してみました。
3日間のうち、初日の小屋までのハイクアップと、最終日の頂上アタック+下山の7時間弱だけ最も正確にGPSログを取れる「パフォーマンスモード」でGPSログを取ってみました。出発日にフル充電で使用開始し、小屋にいる間も歩数や睡眠分析などの追跡機能、bluetoothのモバイル通知などはフル活用。
低温の環境下で約7時間のGPSログを取っても、充電ナシでおよそ6日間も持ちました! これは日帰り登山は当然余裕で、かつ1泊2日の泊まり登山でもバッテリーを気にせずに使用できることを示しています。
スマホは寒い環境にあるとどんどんバッテリーがなくなってしまいますが、それを考えるとさすがアウトドア仕様のGPSウォッチ。
ちなみにGPSログを取らない場合
一方、もう1台同じ条件でGPSログを取らなかったものの推移がこちら。なんと12日後にやっと20%になり「充電してください」とのメッセージが出ました。
ということは、歩数計測や睡眠分析の追跡機能、bluetoothのモバイル通知など日常生活レベルの機能であれば2週間は充電せずに持つということに!これはすごい。
何度も言いますが、フルカラーの液晶タッチパネル時計です。要はスマホと同じ。そう考えると、2週間充電ナシは驚異的だと思いませんか?