五竜岳 遠見尾根
標高 | 山頂所在地 | 最高気温(8月) | 最低気温(8月) |
---|---|---|---|
2,814m | 富山県黒部市宇奈月町 | 14.9℃ | 6.7℃ |
鹿島槍ヶ岳と並んで、後立山連峰にそびえる「五竜岳(ごりゅうだけ)」。堂々とした山容が特徴的で、日本百名山の中でも人気の一座です。
【山行計画の目安】
- 【体力レベル】★★★★☆
- 1泊2日
- コース距離:約15km
- コースタイム:約11時間30分
- 【技術的難易度】★★★☆☆
- ・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要
八方尾根から唐松岳を経由するルートや、八峰キレットを通過して鹿島槍ヶ岳へ至る縦走コース魅力的ですが、比較的短い日数で行ける遠見尾根も人気があります。極端な難所はありませんが、長い長い尾根歩きは“きっつい”ですよ。
針ノ木岳 針ノ木雪渓
標高 | 山頂所在地 | 最高気温(8月) | 最低気温(8月) |
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2,821m | 長野県大町市、富山県中新川郡立山町 | 15.8℃ | 6.6℃ |
日本三大雪渓のひとつ「針ノ木大雪渓」が有名な針ノ木岳。高山植物が豊富で、新・花の百名山にも数えられるほど。
夏には艶やかな紅紫のグラデーションが美しいコマクサやイワナシをはじめ、可憐なチングルマ、鮮やかな黄色のシナノキンバイやオオバキスミレ、純白のキヌガサソウなど、多くの高山植物の花が登山道を彩ります。
【山行計画の目安】
- 【体力レベル】★★★★☆
- 日帰り
- コース距離:約11km
- コースタイム:約10時間
- 【技術的難易度】★★★★☆
- ・岩場、雪渓を安定して通過できる技術が必要
・ルートファインディングの技術が必要
毎年7月~9月の夏シーズンには、多くの登山者がこの大雪渓を登ります。「大雪渓」というだけあって登りの負担は相当“きっつい”です。
山頂からは眼下に広がるエメラルドグリーンの黒部湖や、その向こうに連なる立山連峰が見渡せる絶景が楽しめますよ。
剱岳 早月尾根
標高 | 山頂所在地 | 最高気温(8月) | 最低気温(8月) |
---|---|---|---|
2,999m | 富山県中新川郡上市町、立山町 | 23℃ | 12.2℃ |
日本国内で「一般登山者が登る山のうちでは危険度の最も高い山」とされる剱岳。まるで刀が立ち並んでいるように見える、険しくも美しい山容が特徴的で、多くの登山者やクライマーを魅力しています。
【山行計画の目安】
- 【体力レベル】★★★★★
- 1泊2日
- コース距離:約14.5km
- コースタイム:約15時間30分
- 【技術的難易度】★★★★★
- ・岩場、雪渓を長時間継続して通過できる技術が必要
・ルートファインディングの技術に加え、撤退などの判断能力ができる
北アルプスでも屈指の長大な尾根である早月尾根は、標高差がある体力勝負のコース。「岩と雪の殿堂」とも呼ばれるだけあり、後半は慎重を要する鎖場の連続。総合的な実力が問われる“きっつい”登山ルートです。
中央アルプスの「きっつい登山ルート」2選
空木岳 池山尾根
標高 | 所在地 | 最高気温(8月) | 最低気温(8月) |
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2,864m | 長野県駒ヶ根市、上伊那郡飯島町 | 14.7℃ | 7.2℃ |
中央アルプスのほぼ中央に位置する百名山。白い砂礫とハイマツの緑とのコントラストが美しい山頂が特徴的。
頂上からの展望がすばらしく、乗鞍岳や御岳山をはじめ、北・南アルプスの大パノラマを楽しむことができます。
【山行計画の目安】
- 【体力レベル】★★★★★
- 日帰り
- コース距離:約20km
- コースタイム:12時間45分
- 【技術的難易度】★★★☆☆
- ・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要
最もポピュラーな池山尾根は、起点となる駒ケ根高原から一気に高度を上げていくコース。大地獄や小地獄という恐ろしい名前の付けられたハシゴ場や鎖場も登場します。3000mに近い標高もあり、総合的な“きつさ”がある山行です。
安平路山 摺古木自然園往復コース
標高 | 山頂所在地 | 最高気温(8月) | 最低気温(8月) |
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2,363m | 長野県飯田市、木曽郡大桑村 | 17.8 ℃ | 9.9℃ |
中央アルプスの最南部にそびえる「安平路山(あんぺいじやま)」。日本二百名山にも数えられていますが、その山深さから登山者も少なく、静かな山歩きを満喫できる通好みな山。
コース途中の展望台からは美しい中央アルプスが望め、6月にはシャクナゲの群生地が魅力的です。
【山行計画の目安】
- 【体力レベル】★★★★☆
- 日帰り
- コース距離:約15km
- コースタイム:8時間20分
- 【技術的難易度】★★★★☆
- ・岩場、雪渓を安定して通過できる技術が必要
・ルートファインディングの技術が必要
摺古木山から白ビソ山を経由して、安平路山を目指すコースの特徴は何と言っても「藪漕ぎ」。行動時間も長く、全行程において笹藪が深い登山道のため、健脚だけでは乗り切れない“きっつい”登山ルートです。