豪太さん
あの三人について行くんじゃなかったと思いましたね。(笑)僕のペースで登っていっても、なんとなくペースが早くなっていくわけですよ。
そしたら、頂上目前で動けなくなってしまったんです。酸欠になって倒れると、足が本当に動かないんですね。倉岡さんから酸素をもらって、なんとも情けない気持ちで登りました。(笑)

豪太さん
この写真もこれ以上、手が上がらないんですよ。(笑) 酸素のありがたみもわかりましたね。
気になる次のチャレンジは?

最後に今後の挑戦について、話がありました。
雄一郎さん
今回も「90歳でエベレストに登れるか」というテストのために、登りました。
6,000mの高さを登りながら、「90歳でもエベレスト登れるぞ!」という錯覚を覚えましたよ。
豪太さん
80歳から今回のアコンカグアまでに大きな遠征を入れいなかったので、ロシアのエルブルス(5,642m)にスキーも含めて行ってみたいということと、一昨年登ったデナリでスキーをしていないので、スキーをしに行きたいと思います。
アコンカグアで自分はスキーヤーということがわかったので、スキーを含めたチャレンジを考えたいと思います。
まだまだ三浦さんたちの挑戦は続きそう!

和やかなムードで終わったトークショー。今回、特に印象的だったのは、冒頭のムービーで流れた豪太さんが雄一郎さんを説得している時の言葉でした。
お父さんの意志は、絶対に死なないと思うんだ。お父さんの意志は死ななくても、お父さんの肉体がもしそこで終わってしまったら、僕はすごく残念。
山の上にお父さんの行きたい気持ちだけ行っちゃって、体だけが僕たちに残されてしまったら、多分僕はずっと自分を許せないと思う。
僕の気持ちだけじゃ、絶対にお父さんを止められないと思うんだけど・・・。
お父さんの気持ちは辞めないと思う。だからあえて僕はここを降りる。
この言葉の後、雄一郎さんはチャレンジを豪太さんに託しました。
今回の二人の話の中から、何よりも生きて帰るということの大切さが伝わってきました。
次の挑戦が90歳でのエベレスト登頂になるのか、それとも別の内容なのかはわかりませんが、その日まで楽しみに待ちたいと思います。
会場にはレアな展示も
会場の外には、三浦さん親子が遠征の時に使用したウェアの展示がありました。

こっちが雄一郎さんの着ていたウェア。

この青いウェアが豪太さんが、着用していたウェアと使用したスキー板です。