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【登山】スマホのライトは山の暗闇で使えるのか? テスト@高尾山!(2ページ目)

スマホ以外のライトも見え方をテスト

各種ヘッドライト
撮影:PONCHO

今回、スマホの他に筆者が山でいつも使っているライト3種類も持ってきました。

①のハンディライトは250lmで7時間点灯、明るさが長続きする『ジェントス』の閃。
②のヘッドライトはメイン灯が電球色なのでガスっても視界を保てる『マイルストーン』のMS-E1。
③の赤いケースは『ペツル』のイーライト。エマージェンシーライトとして定評で、サブライトとしていつも活用。
そして④のスマホは初代『TORQUE』です。

暗い山道
撮影:PONCHO

早速テスト開始! 日没は16時30分頃でしたが、暗くなったのは17時頃。山頂は自販機や街灯の明かりがあり、ライトを点けなくても歩けますが、稲荷山コースへの階段を下るとすぐに真っ暗です。

まずはスマホ以外のライトの灯りを見てみよう

マイルストーンは電球色でやさしい光

マイルストーンの灯り
撮影:PONCHO

ヘッドライトのマイルストーンは、電球色なので黄色みがかった光です。250lmで照射距離は100mというスペック。強いスポット光があって、周辺もその光に伴って見える感じです。さすがに照射用のアイテムですから、かなり明るいです。

スポット光なら140m先まで照らすジェントス

ジェントスの灯り
撮影:PONCHO

写真で見ると、上のマイルストーンのほうが見える範囲が広いですが、ハンディライトのジェントスのスポット光のほうが、かなり遠くまで光りが届き見えていました。ワイド光に切り替えれば足下から広く照らしてくれます。

ちなみにペツルのイーライトは同じシャッタースピードで撮影したら、暗すぎて真っ黒にしか写りませんでした。イーライトは10lmの最小限の明かり。注意しながらなんとか歩けるくらいの明かりでした。

スマホのライト、その実力は!?

スマホの灯り
撮影:PONCHO

いよいよスマホの検証。街では他に明かりがあるのでスマホのライトの明るさを意識したことがありませんでしたが、山の暗闇の中で照らしてみると明るいことがわかりました。足下からフワッと数m先を照らし、歩くことも可能です

切り株も見えます!

切り株を照らす
撮影:PONCHO

スマホのライトで下山。トレイルには木の根、岩、切り株等、躓いたら転倒しそうなものが多くあります。が、ライトの陰影でそれらもしっかり確認できるので、問題ありません。

標識もしっかり見えます

標識を照らす
撮影:PONCHO

真っ直ぐ前方だけでなく、周囲を照らしながら歩いていけば、トレイル脇にある標識にも気が付けます。前方を遠くまで明るく照らせる明かりではないので、一度も歩いたことのないコースだと見逃してしまう可能性もあるでしょう。そのため、スマホのライトで下山する場合は、注意深さが必要です。

障害物も判別可能

木の幹を照らす
撮影:PONCHO

トレイル脇に倒れた木がありましたが、「なにか不気味なものが見えるな」と感じ、ゆっくり近づくと露出した根だとわかりました。

ちなみに高尾山はムササビの森でもあります。途中でムササビが鳴く警戒音や木から木へと飛び移る「バサッ」という音が聞こえました。もっと深い山であれば、なにがいるのだろうかと、ビクビクしながら歩くことになっていたかもしれません。

結論:スマホのライトでもナイトハイクは可能!でも・・・

月明かり
撮影:PONCHO

スマホのライトの明るさに目が慣れれば案外普通に歩けることが分かりました。

しかしナイトハイクに慣れていない人、初めて歩くコースの場合は、ゆっくり慎重に進んでいったほうがよいです。ちなみにテスト当日は満月前日の十五夜で、明るい光が森に射し込むのが見られました。これも明るすぎないスマホのライトで照らしていた効果なのかもしれません。

スマホのライトを使う場合の注意点

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