20以上の山々が集まる、雲仙岳(うんぜんだけ)
標高 | 山頂所在地 | 最高気温(6月-8月) | 最低気温(6月-8月) |
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1359.29m(主峰・普賢岳) | 長崎県島原市、南島原市、雲仙市 | 23.2℃ | 11.4℃ |
雲仙岳は島原半島ジオパーク内にある世界有数の活火山で、普賢岳、妙見岳、国見岳など20以上の山から成る火山群の総称です。平成3年に始まった主峰「普賢岳」の噴火で溶岩ドームが現れてから、成長と崩壊を繰り返し、噴火が終息した平成8年に最高峰となったドーム部分を「平成新山」と名付けました。
雲仙の地名は、大宝元年(701年)に僧行基が温泉山満明寺を開いた際、「温泉」を「うんぜん」と呼んだことからとされています。
平成の大噴火があった雲仙岳。今は登れるの?
雲仙岳は平成2年11月に198年ぶりの噴火を始めてから入山禁止となっていましたが、平成10年4月に火山活動が沈静化したと見なされ登山解禁となりました。その後平成24年には普賢岳山頂方面への登山道が整備されています。
現在では、平成新山の火口周辺約950ヘクタールが警戒区域に設定されていて一般の立ち入りは制限されています。
噴火警戒レベル1の活火山であることに留意し、登山を行ってください。
雲仙岳の活動状況を確認する
ミヤマキリシマに紅葉…一面に広がる数々の絶景
個性豊かな山々から成る雲仙岳は、四季折々で美しい風景が広がります。その美しさは息を呑むほど。どのような絶景が見られるのでしょうか?
春にはミヤマキリシマで一面ピンクに
ミヤマキリシマは九州の高山に自生するツツジの一種。春になると雲仙岳周辺は一面このミヤマキリシマで埋め尽くされます。葉の大きさや光沢、花のピンクの色合いに変化があるのがミヤマキリシマの特徴で、美しいグラデーションに圧倒されます。
秋には紅葉が!長崎県内でも人気の絶景紅葉スポット
雲仙の紅葉は「普賢岳広葉樹林」として国の天然記念物に指定されているほど。紅葉する植物はヤマボウシやドウダンツツジ、コハウチワカエデなどなど120種類以上と言われ、10月下旬から11月下旬にかけての山の斜面はまるで錦の絨毯のよう。
雲仙の紅葉はロープウェイや仁田峠展望台からも楽しめますが、特に国見岳山頂からの景観は素晴らしく、起伏に富んだ稜線の山肌が色とりどりに染まり、登山をしながら絶景の紅葉が見られます。
普賢岳山頂からの紅葉も見事です。こちらでは紅葉と荒々しい平成新山のコラボ絶景を見ることができます。
紅葉の時期は混雑に注意!!!
紅葉やミヤマキリシマの時期にはかなり混みあうので早めの時間に行動するのが重要です。ロープウェイを利用する場合は始発狙い!ゲートの開く8時前には到着しているようにするのがおすすめです。
【ロープウェイで約3分!!】スニーカーで気軽に散策コース
雲仙岳に登ってみたいけど、観光も楽しみたいから時間がないしスニーカーしかない!そんなときでもロープウェイを利用すれば気軽に雲仙岳を楽しめます。