冬の低山ハイクには、雪道もトレイルも行ける『ウィンターブーツ』を推したい!

2022/07/29 更新

冬の低山へ登山に行く時の足元、皆さんはどうしていますか? 春~秋の3シーズン用トレッキングブーツでは低山といえども寒い…。とはいえ、厳冬期の高所にも対応するアルパインブーツは、いくら軽量モデルが増えているからといって、ひと冬に何度も履く訳ではないし、登る山は低山だからと、その高価さに二の足を踏んでいませんか? そこで今回提案したいのが、保温材を装備し暖かく、軽量で歩きやすい、しかも雪が降ったときの街でも履けるウィンターブーツです!

制作者

モノ書き

ポンチョ

アウトドアライター歴25年。「細かすぎるライター」としてアウトドア道具のレビューが評判。登山はファストハイクからコーヒーやハンモックでくつろぐのんびりハイクまで。日本山岳耐久レース完走7回のトレイルラン好き。自転車雑誌&WEBでもアウトドアと組み合わせた記事を執筆。低山ハイクとヨガをMixしたツアー・イベント『ちょい山CLUB』の案内人。

ポンチョのプロフィール

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アイキャッチ画像撮影:PONCHO

ウィンターブーツって、どんな靴?

ウィンターブーツ 雪山
撮影:PONCHO(メレル サーモ ローグ ミッド ゴアテックス※サンプルのため、アウトソールのカラーリングが実際のものとは異なります)
最近では日本海側の雪国だけでなく、太平洋側の都市部でも大雪に見舞われることが増えています。そんな時に活躍してくれるのがウィンターブーツ

保温材を装備し気温の低いトレイルでも足先を暖かく保護してくれて、ゆるんだ雪に濡れても大丈夫なように防水性も高いのが特徴。ブーツ内のムレも放出して冷えを抑制する透湿性も備えています。

ウィンターブーツ 正面
撮影:PONCHO
「ウィンターブーツ」「スノーブーツ」といえば、オーロラ鑑賞やスノーキャンプなど防寒性を重視したモデルからはじまり、スキーやスノーボードをしに行く際のアプローチや降雪時のタウン仕様が多くありました。

それがここ最近、スノーシューや冬の低山ハイク、ブーツによっては積雪時のトレイルランニングと、山を歩いたり、よりアクティブな動きにも対応する運動性の高いモデルが増えてきているのです。

まだこうしたウィンターブーツを冬の低山ハイクで履くことはメジャーではありませんが、使わない手はないと思うのです!

数年前からウィンターブーツで低山ハイクをした結果

ウィンターブーツ 冬山登山
撮影:PONCHO
私がウィンターブーツを履いて、冬、そして雪の低山をハイク&ランをはじめたのは5年程前。タウン用ではなく、冬のトレイルを歩いてかつ走れると紹介されていたサロモンのウィンターブーツを手に入れ、500~2,000mくらいまでの山に何度となく行ってみました。さらにひと冬に1~2回はスノーシューでも履いてみました。

その結果…

ウィンターブーツ 登山で使用
撮影:PONCHO
3シーズン用トレッキングブーツやトレイルランニングシューズのように足先は冷えず、しかもそれらと同じように軽快な足取りは可能で、とても快適でした。

もちろん防水素材なので、雪に濡れてもシューズ内は濡れません。履き口から雪が入りそうな積雪の場合は、スパッツを装備すればよいのです。

ただしワンタッチアイゼンは装着できないので、高所登山×

ウィンターブーツ 足元
撮影:PONCHO
雪上でも暖かく、軽快に歩け、モデルによっては走れるウィンターブーツですが、ほとんどのモデルはワンタッチアイゼンを装着することはできません。そのため森林限界を超えた雪と岩の高所にまで行くことは難しいです。

しかし軽アイゼンやチェーンスパイクは装着可能なので、森林限界以下の低山の凍結しているトレイルには対応してくれます。

メレルのウィンターブーツは凍結にも強かった!

メレル サーモ モーグ ミッド ゴアテックス
撮影:PONCHO
今回、この企画の取材をするために着用したのはメレル『サーモ モーグ ミッド ゴアテックス』。タウン用とは異なるなるスポーティなデザインで、足首まで包み込む高めのミッドカットは、不安定な雪上でも安心感がありました。

アウトソール
撮影:PONCHO
特に秀逸なのはアウトソール。メレルとビブラム社が共同開発した「Vibram ARCTIC GRIP DURA」を搭載しています。

濡れた氷上はもちろんのこと、雪上でも驚異的なグリップ力!

雪の上でのグリップ力
撮影:PONCHO
「ARCTIC GRIP DURA」は、凍結している木段や木道でもジワッと滑りを抑えてくれました。ちなみに展示会では氷の上を歩ける什器が用意されていて、ツルツルの氷の上に乗ってみましたが、しっかりとグリップされ、「オオッ!!」と思わず声を出す程に驚きました。

ただしアウトソール全面にこのグリップ力を誇るゴムが採用されている訳ではないので、実際のトレイルでは、強いグリップ力を誇るソール部分が凍結部分に乗らないと多少のグラつきを感じます。

しかし慎重に足裏全体を下ろして進めば、グリップしてくれます。3シーズン用トレッキングブーツで軽アイゼンを装着した方がよい状況でも、このブーツなら進め、仮に「軽アイゼンを忘れた・・・」という時でも心強いと思います。

軽快さは楽しいけれど、重い荷物を背負った時は・・・

ウィンターブーツ 重い荷物を背負ったとき
撮影:PONCHO
メレルの『サーモ ローグ ミッド ゴアテックス』に限らず、多くのウィンターブーツは、ソールが柔らかめです。モデルによる違いはありますが、3シーズン用トレッキングブーツとトレイルランニングシューズの中間くらいです。

そのためデイハイクや山小屋泊の装備であれば問題ありませんが、テント泊までを考えた装備では、足の疲労、体に負担が掛かりそうです。

足先が寒くて・・・、それならウィンターブーツを試してみて!

ウィンターブーツ 足先
撮影:PONCHO
タウン仕様ではなく、アクティビティ対応のスノーブーツを手に入れれば、街で山でと活用する機会は増えます。また冬は足が冷たくなってツラいから低山ハイクも行かない・・・という人も、是非試してみてください!

メレル サーモ ローグ 2 ボア ミッド ゴアテックス

ミュンヘンで開催された世界最大のスポーツ用品見本市ISPOにおいて金賞を受賞した高機能ウィンターブーツ『サーモ ローグ ミッド ゴアテックス』が2019年にフルにニューアル。ダイヤルを回すだけでフィット感を調整できるBOAシステムを搭載し、グローブをしたままでも紐を締めやすくなりました。メレルとVibram社が共同開発した「メレル エクスクルーシブ Vibram Arctic Grip Dura 2 アウトソール」により、濡れた氷上にや雪上で優れたグリップ力を発揮します。

サーモ ローグ 2 ボア ミッド ゴアテックス®(メンズ)

重量:約540g (27.0cm/片足)
サイズ:25.0cm~28.0cm、29.0cm、30.0cm
カラー:アイロン、ブラック

キーン レヴェル フォー イーエックスピー ミッド ポーラー

独自の防水透湿素材『KEEN.DRY』、保温素材も独自の『KEEN.WARM』を200g使用。雪道から寒冷地舗装路でも歩きやすいソールを装備しています。“ヒートトラポレーターテクノロジー”により、底からの冷気をシャットダウンしつつ内部を保温。スノーシューや簡易アイゼンの装着に対応しています。

レヴェル フォー イーエックスピー ミッド ポーラー(メンズ)

重量:ー
サイズ:25.0~29.0cm、30.0cm
カラー:ブラック/マグネット、クラシックブルー/ブルーナイツ



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