冬の低山ハイクには、雪道もトレイルも行ける『ウィンターブーツ』を推したい!

2018/12/14 更新

冬の低山へ登山に行く時の足元、皆さんはどうしていますか? 春~秋の3シーズン用トレッキングブーツでは低山といえども寒い…。とはいえ、厳冬期の高所にも対応するアルパインブーツは、いくら軽量モデルが増えているからといって、ひと冬に何度も履く訳ではないし、登る山は低山だからと、その高価さに二の足を踏んでいませんか? そこで今回提案したいのが、保温材を装備し暖かく、軽量で歩きやすい、しかも雪が降ったときの街でも履けるウィンターブーツです!


アイキャッチ画像撮影:PONCHO

ウィンターブーツって、どんな靴?

撮影:PONCHO(メレル サーモ ローグ ミッド ゴアテックス※サンプルのため、アウトソールのカラーリングが実際のものとは異なります)
最近では日本海側の雪国だけでなく、太平洋側の都市部でも大雪に見舞われることが増えています。そんな時に活躍してくれるのがウィンターブーツ

保温材を装備し気温の低いトレイルでも足先を暖かく保護してくれて、ゆるんだ雪に濡れても大丈夫なように防水性も高いのが特徴。ブーツ内のムレも放出して冷えを抑制する透湿性も備えています。

撮影:PONCHO
「ウィンターブーツ」「スノーブーツ」といえば、オーロラ鑑賞やスノーキャンプなど防寒性を重視したモデルからはじまり、スキーやスノーボードをしに行く際のアプローチや降雪時のタウン仕様が多くありました。それがここ最近、スノーシューや冬の低山ハイク、ブーツによっては積雪時のトレイルランニングと、山を歩いたり、よりアクティブな動きにも対応する運動性の高いモデルが増えてきているのです。
まだこうしたウィンターブーツを冬の低山ハイクで履くことはメジャーではありませんが、使わない手はないと思うのです!

数年前からウィンターブーツで低山ハイクをした結果

撮影:PONCHO
私がウィンターブーツを履いて、冬、そして雪の低山をハイク&ランをはじめたのは5年程前。タウン用ではなく、冬のトレイルを歩いてかつ走れると紹介されていたサロモンのウィンターブーツを手に入れ、500~2,000mくらいまでの山に何度となく行ってみました。さらにひと冬に1~2回はスノーシューでも履いてみました。

その結果…

撮影:PONCHO
3シーズン用トレッキングブーツやトレイルランニングシューズのように足先は冷えず、しかもそれらと同じように軽快な足取りは可能で、とても快適でした。
もちろん防水素材なので、雪に濡れてもシューズ内は濡れません。履き口から雪が入りそうな積雪の場合は、スパッツを装備すればよいのです。

ただしワンタッチアイゼンは装着できないので、高所登山×

撮影:PONCHO
雪上でも暖かく、軽快に歩け、モデルによっては走れるウィンターブーツですが、ほとんどのモデルはワンタッチアイゼンを装着することはできません。そのため森林限界を超えた雪と岩の高所にまで行くことは難しいです。

しかし軽アイゼンやチェーンスパイクは装着可能なので、森林限界以下の低山の凍結しているトレイルには対応してくれます。

メレルの新作ウィンターブーツは凍結にも強かった!

撮影:PONCHO
今回、この企画の取材をするために着用したのはメレル『サーモ モーグ ミッド ゴアテックス』。タウン用とは異なるなるスポーティなデザインで、足首まで包み込む高めのミッドカットは、不安定な雪上でも安心感がありました。特に秀逸なのはアウトソール。メレルとビブラム社が共同開発した「Vibram ARCTIC GRIP DURA」を搭載しています。

撮影:PONCHO

濡れた氷上はもちろんのこと、雪上でも驚異的なグリップ力!

撮影:PONCHO
「ARCTIC GRIP DURA」は、凍結している木段や木道でもジワッと滑りを抑えてくれました。ちなみに展示会では氷の上を歩ける什器が用意されていて、ツルツルの氷の上に乗ってみましたが、しっかりとグリップされ、「オオッ!!」と思わず声を出す程に驚きました。

ただしアウトソール全面にこのグリップ力を誇るゴムが採用されている訳ではないので、実際のトレイルでは、強いグリップ力を誇るソール部分が凍結部分に乗らないと多少のグラつきを感じます。しかし慎重に足裏全体を下ろして進めば、グリップしてくれます。3シーズン用トレッキングブーツで軽アイゼンを装着した方がよい状況でも、このブーツなら進め、仮に「軽アイゼンを忘れた・・・」という時でも心強いと思います。

軽快さは楽しいけれど、重い荷物を背負った時は・・・

撮影:PONCHO
メレルのサーモ ローグ ミッド ゴアテックスに限らず、多くのウィンターブーツは、ソールが柔らかめです。モデルによる違いはありますが、3シーズン用トレッキングブーツとトレイルランニングシューズの中間くらいです。そのためデイハイクや山小屋泊の装備であれば問題ありませんが、テント泊までを考えた装備では、足の疲労、体に負担が掛かりそうです。

足先が寒くて・・・、それならウィンターブーツを試してみて!

撮影:PONCHO
タウン仕様ではなく、アクティビティ対応のスノーブーツを手に入れれば、街で山でと活用する機会は増えます。また冬は足が冷たくなってツラいから低山ハイクも行かない・・・という人も、是非試してみてください!

メレル サーモ ローグ ミッド ゴアテックス

ミュンヘンで開催された世界最大のスポーツ用品見本市ISPOにおいて金賞を受賞した高機能ウィンターブーツです。軽くしなやかな履き心地で、空気をジェルで固めてとどめる「プリマロフトエアロジェル」は保温性抜群です。

ITEM
メレル サーモ ローグ ミッド ゴアテックス
重量:458g
サイズ:25.0cm~28.0cm、29.0cm、30.0cm
カラー:サブライム、ブラック

メレル サーモ クロス ミッド ウォータープルーフ

メレルとヴィブラム社が共同開発した「ARCTIC GRIP DURA」を搭載。濡れた氷上や雪上で驚異的なグリップ力を誇ります。独自のライトウェイトインサレーションを200g採用し保温効果も◎。高コスパモデルです。

ITEM
メレル サーモ クロス ミッド ウォータープルーフ
重量:444g
サイズ:25.0cm~28.0cm、29.0cm、30.0cm
カラー:ミッドナイト、スノーストーム

サロモン X ULTRA MID WINTER CS WP

冬のトレイルを快適に、そして時には走って移動することにも対応するウィンターブーツ。安定感が高く、積雪時でも安心して進めます。またシンプルなブラックカラーは、雪の日の通勤でも違和感なく街の風景に似合いそうです。


 

サロモンのウィンターブーツ 詳細

 

コロンビア モントレイル マウンテンマゾヒストIV アウトドライ エクストリーム ウィンター

雨天でも雪でもランが楽しめるウィンター仕様の完全防水シューズ。雪国ランナーや雪上バーティカルに出るようなアクティブなランナーにオススメの1足です。保温材は入っていませんが、防水のメンブレンが冷気をシャットアウトします。

ITEM
コロンビア モントレイル マウンテンマゾヒストIV アウトドライ エクストリーム ウィンター
重量:315g
サイズ:25.0~29.0cm、30cm
カラー:1色

キャラバン SHC_C1

「冬の低山に履いていく、あたたかいシューズが欲しい」という声に応えて開発された無雪域向けの冬用シューズがコレ。キルティングタイプのGORE-TEXライニングやアウトラストインソール、つま先部分にはシンサレートを採用し、冷えから足を守ってくれます。

ITEM
キャラバン SHC_C1
重量:650g
サイズ:23.0~28.0cm、29.0㎝
カラー:ブラック

キーン ターギー レース ブーツ

独自の防水透湿素材『KEEN.DRY』、保温素材も独自の『KEEN.WARM』を100g使用。-20℃まで対応する保温力を誇り、竹炭をブレンドしたことで、遠赤外線、抗菌防臭、湿度吸収の効果がある。雪道から寒冷地舗装路でも歩きやすいソールを装備する。

ITEM
キーン  ターギーレースブーツ
重量:約490g
サイズ:25.0~28.0cm、29.0cm、30.0cm
カラー:オリーブ、ブラック



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PONCHO
PONCHO

登山、トレイルラン、自転車、キャンプ、旅をテーマに雑誌、WEBで企画、執筆する編集・ライター。低山ハイクとヨガをMixしたツアー・イベント『ちょい山CLUB』を妻と共に主催する山の案内人。

登山専用コミュニティサイト「ヤマレコ」

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