目次
札幌市内を一望!札幌岳(さっぽろだけ)

標高 | 山頂所在地 | 最高気温(6月-8月) | 最低気温(6月-8月) |
---|---|---|---|
1,293m | 北海道札幌市南区 | 18.2℃ | 3.7 |
山頂からは札幌市内や周囲の山々を一望できる大展望が広がる札幌岳。コースによって難易度が変わるため、初級者から中・上級者まで幅広い登山者が楽しむことができます。秋には紅葉の景色を楽しみに多くの登山者が訪れる、札幌市を代表する人気の山です。
札幌から約1時間!市内を一望できる山頂

市内から少し移動するだけで北海道の自然を楽しむことができるため、初心者からベテランにまで人気です。
マイナスイオンたっぷり!

札幌岳には、カラマツが密集した台風高原と呼ばれるエリアがあります。もともとは針葉樹林が自生していたのですが、1954年の洞爺丸台風で多大な被害を受けたため、マツが植林されました。 この高木のカラマツ群は札幌岳の特徴の一つであり、夏は日光を遮るため涼しい山歩きを楽しむことができます。
札幌岳の登山適期は?

初夏にはオトギリソウやゴゼンタチバナなどの植物が咲き、紅葉の見頃である10月には登山道がオレンジや黄色に染まった落ち葉の道に。四季によって表情が変化するところも札幌岳の魅力です。
札幌岳登山の注意点
市内から近距離の位置にあり、気軽な登山も楽しめる札幌岳。登山の際はウェアや服装などに気をつけるとともに、ヒグマや虫などにも注意する必要があります。①ヒグマの目撃情報あり

②沢沿いコースのため、虫除け必須

③登山口にはトイレがありません

④一部不明瞭な場所も!地図・GPSは必ず準備!天気もチェックしましょう
コースによってはわかりやすいですが、一部藪漕ぎなど不明瞭な場所も多い札幌岳。地図はもちろんの事、GPSアプリも一緒に準備しましょう。また、雨が降ると増水する可能性も。行く前に現地の天気を必ずチェック!てんきとくらす|札幌岳【メインコース】台風高原を通る冷水コース
合計距離: 5.61 km
最高点の標高: 1264 m
最低点の標高: 444 m
累積標高(上り): 961 m
累積標高(下り): -154 m
最高点の標高: 1264 m
最低点の標高: 444 m
累積標高(上り): 961 m
累積標高(下り): -154 m
- 【体力レベル】★★☆☆☆
- 日帰り
- コースタイム:5時間50分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
ルート概要
冷水登山口(60分)→林道横断(50分)→冷水小屋(90分)→札幌岳(70分)→冷水小屋(40分)→林道横断(40分)→冷水登山口
冷水コースは際立った難所もなく、日帰りができるため初心者にもおすすめ。川や水場も通過する夏向きのこのコースは、しっかりした木造建築の冷水小屋やカラマツ林が並ぶ台風高原が見どころです。




急登を登りきって尾根に出ると一気に視界が開けるので、そこまでの辛抱!

夏には青空と山一面を覆う深緑が、秋には紅葉を楽しむことができます。
冷水小屋

北海道大学|山小屋
【ルート注意】藪こぎに挑戦!豊滝コース
合計距離: 5.79 km
最高点の標高: 1252 m
最低点の標高: 390 m
累積標高(上り): 1226 m
累積標高(下り): -366 m
最高点の標高: 1252 m
最低点の標高: 390 m
累積標高(上り): 1226 m
累積標高(下り): -366 m
- 【体力レベル】★★★☆☆
- 日帰り
- コースタイム:6時間25分
- 【技術的難易度】★★☆☆☆
- ・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
ルート概要
豊滝登山口 (35分)→盤ノ沢 (45分)→林道終点(110分)→分岐(30分)→札幌岳 (20分)→分岐(80分)→林道終点 (35分)→盤ノ沢(30分)→豊滝登山口
藪こぎを必要とするエリアや林道歩きがある豊滝コース。登山道には多数の目印がありますが、藪が高い場所では注意が必要。さらに林道終点からは長い急坂となるため、しっかりと体調を整えた状態でチャレンジすることをおすすめします。


急登や渡渉ポイントも出てきますが、川幅はそれほど広くないので、急がず慎重に渡れば問題ありません。

登山道にはエンレイソウやエゾノリュウキンカなど可愛らしい植物が咲いています。


山頂からの展望を楽しんだ後は来た道を戻って下山します。
【中・上級者】空沼岳~札幌岳の縦走コース
合計距離: 20.71 km
最高点の標高: 1264 m
最低点の標高: 329 m
累積標高(上り): 1788 m
累積標高(下り): -1692 m
最高点の標高: 1264 m
最低点の標高: 329 m
累積標高(上り): 1788 m
累積標高(下り): -1692 m
- 【体力レベル】★★★★☆
- 日帰り
- コースタイム:10時間45分
- 【技術的難易度】★★★☆☆
- ・ハシゴ、くさり場を通過できる身体能力が必要
・地図読み能力が必要
ルート概要
空沼登山口(20分)→入山ポスト小屋(100分)→万計沼(45分)→真簾沼(25分)→札幌岳分岐(20分)→空沼岳(10分)→万計沼分岐 (115分)→ヒョウタン沼(130分)→分岐(30分)→札幌岳(70分)→冷水小屋(40分)→林道横断(40分)→冷水登山口
札幌岳の縦走コースは、藪こぎの連続。登山道は整備されておらず、背の高い笹がコースを塞いでいます。道は不明瞭で、過去には遭難事故も発生しているので注意が必要です。距離も長いため、登山計画を立てる際は、早朝出発か1泊2日をおすすめします。






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札幌岳へのアクセス方法は?
多彩なコースが存在する札幌岳へは、マイカーと交通機関を使ってアクセスすることが可能。登山口によってアクセス方法が変わるため、交通手段からコースを選ぶのもいいかもしれません。冷水登山口へのアクセス
【クルマの場合】・道央自動車道「恵庭」ICー道道117号ー国道453号ー国道230号ー札幌岳登山口駐車場
・札樽自動車道「札幌西」ICー国道5号ー道道82号ー国道230号ー札幌岳登山口駐車場
・道央自動車道「大谷地」ICー国道12号ー道道82号ー国道230号ー札幌岳登山口駐車場
【公共交通機関の場合】
・JR「札幌」駅下車、じょうてつバス「かっぱライナー号」乗車ー「豊平峡温泉」下車ー冷水登山口じょうてつ|かっぱライナー号
豊滝登山口へのアクセス
【クルマの場合】・道東自動車道「恵庭」ICー道道117号ー国道453号ー国道230号ー豊滝登山口駐車場
・札樽自動車道「札幌西」ICー国道5号ー道道82号ー国道230号ー豊滝登山口駐車場
・道央自動車道「大谷地」ICー国道12号ー道道82号ー国道230号ー豊滝登山口駐車場
【公共交通機関の場合】
・JR「札幌」駅下車、じょうてつバス「豊滝」行き乗車ー「豊滝」下車ー豊滝登山口
・市営地下鉄南北線「真駒内」駅下車、じょうてつバス「定山渓温泉」行き乗車ー「豊滝」下車ー豊滝登山口
じょうてつ|札幌駅 時刻表じょうてつ|真駒内 時刻表
空沼岳登山口へのアクセス情報
【クルマの場合】・道東自動車道「恵庭」ICー道道117号ー国道453号ー空沼岳駐車場
・道央自動車道「札幌南」ICー道道1138号ー道道341号ー国道453号ー空沼岳駐車場
【公共交通機関の場合】
市営地下鉄南北線「真駒内」駅下車、中央バス「空沼」線乗車ー「空沼登山口」下車ー空沼岳登山口
※土日・一部の期間以外は空沼二股までの運行のため注意
中央バス|時刻表
一緒に行きたい”豊平峡”
札幌岳を訪れた際に、ぜひ一緒に行きたいのが豊平峡。観光からグルメまでを楽しめるこのエリアは、メディアでも紹介されるほど札幌屈指のレジャースポットです。まだ行ったことがないという方は、これを機に足を運んでみるのもおすすめ!豊平峡ダム

豊平峡ダム|公式サイト
一面色づく豊平峡温泉の紅葉

豊平峡温泉|公式サイト
名物のインドカレー
温泉のイメージが強い豊平峡ですが、本場のインドカレーが食べられることでも人気。数十種類のスパイスを使用したカレーは味わい深く、特製セラミック釜で焼いたナンは、ふわふわもちもちの食感です。豊平峡温泉|お料理
サクッと登山から縦走までが楽しめる札幌岳

【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山して下さい。(足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。)
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんで下さい。
紹介されたアイテム

山と高原地図 ニセコ・羊蹄山 暑寒別岳