雪山の景色は見たいけど、登るのはちょっと・・・。

そんな理由で、雪山の景色を諦めていませんか?
雪山装備なしでも見られる絶景も

しかもその景色は、世界でも一部のエリアでしか見られない珍しいものなんです。
巨大な雪の怪物!『アイスモンスター』

実はコレ、限られた気象条件のもとでしか見ることのできない、世界的にも貴重な自然現象なんです。
怪物の正体は巨大な樹氷

その中でも、東北の奥羽山脈の一部の山域(八甲田山、八幡平、蔵王、吾妻山)などに見られる巨大な樹氷が『アイスモンスター(スノーモンスター)』と呼ばれています。
どうして一部の地域だけ大きくなるの?

①常に気温が低く、一定方向から強風で雪が吹きつけられる
②氷や雪が付きやすいアオモリトドマツなどの、常緑針葉樹が自生している
③アオモリトドマツが自生できないほど、雪が降りすぎない
このような条件が揃っているため、東北地方の樹氷は他の地域よりも大きくなるのです。
アイスモンスターが見られるエリアはココ!
ここでは、アイスモンスター観賞におすすめのエリアを紹介。今回は自分で雪山を登らなくても、ロープウェイや雪上車などで樹氷群を観賞できる場所をピックアップしました。①宮城県『すみかわスノーパーク』

ワイルドモンスター号という暖房完備の雪上車に乗って、雪の中を進みます。その後、散策エリアをガイド付きで楽しむことができるので、初めてでも安心です。

【みやぎ蔵王の樹氷めぐりツアー情報】
■期間:2021年12月25日(土)~2022年3月6日(日)
■時間:11時00分出発~13時00分戻り/13時30分出発~15時30分戻り
※完全予約制なので、気になる方は必ずホームページから予約をしていきましょう。
※現在、施設内で新型コロナウィルスの陽性が確認され全施設クローズ中。レストランの営業再開は営業再開は2022年1月31日(月)、みやぎ蔵王の樹氷めぐり』は1月19日(水)からの再開予定。
樹氷めぐりツアー詳細宮城蔵王すみかわスノーパーク
【アクセス】
■バス(樹氷号):JR仙台駅→すみかわスノーパーク(約125分)※事前予約が必要
すみかわスノーパーク アクセス情報
②山形県『蔵王ロープウェイ』

ライトアップ期間中は「ナイトクルーザー号(事前予約要)」に乗って樹氷を楽しむことができ、昼と夜の2つのアイスモンスター表情を楽しめます。
ロープウェイ営業時間は、予約なしでも樹氷を楽しむことができるので、気軽に楽しみたい人におすすめ。

【ロープウェイ運行状況】
■時間:8時45分~17時00分(地蔵山頂駅は16時45分まで)
【ナイトクルーザー号運行状況】
■期間:2021年12月25日(土)~2022年2月28日(月)
■時間:17時00分~21時00分(上りは最終19時50分まで)
※ロープウェイもナイトクルーザーも、天候により運転を休止することもあります。
蔵王ロープウェイ(樹氷ライトアップに関してはこちら)【アクセス】
■直通バス:JR仙台駅→蔵王ロープウェイ(約77分)
■バス:JR山形駅→蔵王ロープウェイ(約45分)
蔵王ロープウェイ アクセス情報
③青森県『八甲田ロープウェー』

八甲田国際スキー場では、アイスモンスターの間をすり抜けて滑走することもできるので、スキーやスノーボードを楽しむ人には特におすすめ。
近くにある酸ヶ湯温泉も人気の観光スポットなので、樹氷と合わせて訪れる人も多いようです。

【ロープウェー運行状況】
■時間:9時00分~15時40分(11月中旬~2月)、9時00分~16時20分(3月~11月上旬)
※強風の場合は、運行が中止になるので必ず事前に情報を確認しましょう。
八甲田ロープウェー【アクセス】
■バス:JR青森駅→八甲田ロープウェー(約60分)
八甲田ロープウェー アクセス情報
④秋田県『森吉山ゴンドラ』

2月の土祝日には「キャビン付圧雪車で行く夜の樹氷観賞」が予約制で行われているので、運が良ければ星空とモンスターのコラボレーションも見られるかもしれません。

【ゴンドラ運行状況】
■時間:9時00分~16時00分(最終時間:上り15時00分、下り15時30分)
※強風の場合は運行が中止になるので、必ず事前に情報を確認しましょう。
森吉山 阿仁ゴンドラキャビン付圧雪車で行く夜の樹氷観賞
【アクセス】
■電車・タクシー:秋田新幹線 角館駅→秋田内陸縦貫鉄道 阿仁合駅(1時間20分)→森吉山周遊タクシー 阿仁スキー場(25分)
※森吉山周遊タクシーを利用の際は、30分前までに予約が必要になります。予約先:阿仁タクシー(0186-82-3115)
森吉山 阿仁スキー場アクセス情報
天候が悪くても前向きに

ただし、風や雪が激しくかなり寒くなるので、安全を第一に、暖かいウェア選びや防寒対策は晴れている時よりも慎重に。
『アイスモンスター』を見に雪山へ行こう!

雪山登山の装備がいらないとはいえ、紹介した場所は雪山です。寒いことに変わりありませんので、体が冷えないようにしっかりと暖かい格好をして、特別な景色を楽しんでみてください。