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コレ知ってる?気にしてみると面白い登山道のヒミツ!(3ページ目)

斜面に道がない理由は…

国土地理院の淡色地形図(タイル)に傾斜量区分を重ね、注釈を追記して掲載

答え:雪崩が起きやすい傾斜だから

この地図は地形図の上に傾斜量区分図(雪崩関連)※1を重ねたものです。
豪雪地帯では、そのような斜面を避けて尾根やなだらかな斜面に登山道が作られる傾向があります(そうでない道ももちろんあります)。

※1)傾斜量区分…平成29年に起きた那須町の雪崩事故を受けて整備された地図で、雪崩が起きやすい30°~55°の斜面がオレンジや赤で塗られます。⇨詳しい情報はコチラ。

平原やなだらかな斜面の登山道の特徴と注意点

撮影:松本圭司

なだらかな山のピークやコルなどに見られる登山道は、歩くのは楽ですが地形に特徴がないので地図を見て現在地を特定するのは非常に困難となります。

撮影:松本圭司

なだらかな斜面の道は、視界不良時には道迷いのリスクが高くなります。特に冬期のホワイトアウト時には、地形的な手掛かりを失いやすく現在地をロストしやすい地形です。GPSを使って、現在地をロストしないように注意してください。

登山道を味わってみよう!

撮影:松本圭司

登山と言うとピークばかり気にしがちですが、山に登っている間ずっと歩いているのは登山道です。登山道がそこを通っている理由、あるいは、特定の場所を通っていない理由を考えてみると、より山全体を深く味わうことができます。ぜひ登山道を観察して、作った人の考え方を想像してみてください。

なお、登山者のリスク回避も考えて作られているのが登山道ですから、登山道を外れて歩くのは大変危険です。出来るだけ登山道から外れないように歩き、敢えてバリエーションルート(一般的な登山道ではない道や藪)を歩く場合は地図やGPSを用意し、上級者と一緒に行くなどしっかりとリスク回避に努めましょう。

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