COCOHELI 山岳遭難対策制度(ココヘリ) 550万円までの捜索救助を実施 入会金1,100円OFFで申込む

コレ知ってる?気にしてみると面白い登山道のヒミツ!(2ページ目)

山頂まで進むのを避けた理由は…

国土地理院の淡色地形図(タイル)に陰影起伏図を重ね、登山道を示す赤線と注釈を追記して掲載

答え:道迷い防止のために、分岐を作らないようにしている

シーン①と同じ用に尾根の分岐が道迷いの原因になるため、手前で曲げて分岐を作らないようにしていると考えられます。
実際に地図を見てみると、このような登山道をいくつも見つけることが出来ます。

斜面を横切る道の特徴と注意点

撮影:松本圭司

上の地形図にあったような、斜面を横切る登山道のことをトラバース道と呼びます。
尾根が急すぎる場合や、小さなピークを巻く(回避する)ための巻道として作られる事が多いです

撮影:松本圭司

トラバース道では、谷側への滑落と山側からの落石に注意してください。谷側に避けて待つと転落の危険があるため、すれ違う時は待つ人が山側に避けましょう。

シーン③なんでここで急に曲がるの?

国土地理院の淡色地形図(タイル)に陰影起伏図を重ね、注釈を追記して掲載

地図の上部から下に向かって尾根をすすむと、登山道(黒い実線)が急角度で曲がっています。曲がった後は、再び同じ尾根道に合流。

先ほどまでのパターンと違って尾根は分岐していません。なぜ急に曲がっているのでしょうか?

 

 

 

 

 

急に道が曲がっていた理由は…

国土地理院の淡色地形図(タイル)に陰影起伏図を重ね、注釈を追記して掲載

答え:急斜面を避けている

尾根が途中で急斜面になっているため、一部だけトラバース道にして急斜面を避けています。現地に行ってみると、避けている斜面は地図で見るよりも急。

等高線は高さ10mごとにひかれるため、10mに満たない崖は地形図からだけでは読めないことがあるんです。

撮影:松本圭司

人間が下るのに不向きな急斜面は、巻き道としてトラバース道が作られていることが。勢いで真っすぐ下らず、おかしいと思ったら、周りの地形、道、地図、GPSをよく見ましょう。

暗いと曲がり角を見逃して急斜面に突っ込んでしまうことがあります。暗い中での下山は出来るだけ避けてください。

シーン④道が作られない場所の理由とは・・・

国土地理院の淡色地形図(タイル)に陰影起伏を重ね、注釈を追記して掲載

この地図は山形県の月山周辺のものですが、山頂を中心にいくつかの登山道が描かれています。山頂から北と西に伸びるのは尾根道で、東と南東に伸びる道はなだらかな斜面を通過。

しかし、なぜか地図の左上のエリアには道が一切ありません。広々としているのにどうしてでしょうか?

答えは次のページ⇨

2 / 3ページ