①設営シェルターの下に長方形のアルミマットを挿入し位置を決める。(頭~太もも辺りをカバーできる様に)
②5cmほど引き出し、ハサミでシェルター形状に沿ってカットする。
④アルミシートを引き抜き、半分折りにして反対側もカットする。
⑤簡単に完成!
ポイントは、幕体より少し小さめにカットすること。 万が一の降雨になった際、大きいと水溜りになります。
今回、撮影作業用では180L×90Wと長いものを使用しましたが、筆者のオススメ長さは、より軽量化・コンパクト化が可能な150Lです。その場合、シェルター上下部分にはフットプリントは行き渡りませんが、この辺りは重い負荷が掛かることはないため、なくてもOK。 就寝時の寝返りなどで足元辺りの生地への局所的な重量負荷が心配な場合、空になったザックを敷いておけば安心です。
いざという時のために…細引きを用意!
場所によっては、ペグが打ち込めなかったり、緩くてペグが利かないことも。 その場合、細引きがあると石で固定でき設営が可能になりますので、少なくとも上下の2本は準備しておくと助かります。
ストックシェルター使用時の注意点まとめ
①雨予報のときは使用しない。
前述のとおり、耐水生地だが完全防水処理はされていないため、好天予報のときに利用しましょう。②強風時にも控えるのがベター。
幕体そのものの大きさ・形状から、風に対する受圧面積が少ないため、風荷重は大きくありませんが、ペグ固定は2本、最大でも4本のため、強風時の使用は好ましくありません。③設営場所を選ぼう。
なるべく風の影響が少ないテント場にて設営しましょう。 事前に調査し、樹林帯のテント場など幕営適地はたくさんあります。④基本的に緊急用であることを忘れない。
このシェルターの良さは、軽量、且つコンパクト、設営がスピーディーなことです。 そのため、犠牲にしていることはたくさんあり、それらを求めることは出来ません。 快適性・安全性の程度をよく理解しておきましょう。
【総評】圧倒的なメリット勝ち!
メリット・デメリット色々ありますが、圧倒的なメリット勝ちで、筆者はこのストックシェルターに大満足しており、開発された方々に対し深い感謝の念を禁じえません。 日帰りハイクの際もいつもザックに放り込んであり、有事に備えられる安心感もとてもありがたいです。 今回紹介した注意点に留意し、軽量化の一案として検討してみてはいかがでしょうか。
尚、いくら簡単とは言え、事前に設営し手順を確認・練習しておきましょう。
それでは皆さま、どうぞ良い山行を!
信州トレイルマウンテン※人気商品のため、現在欠品中
文・出典表記がある写真以外の撮影 三宅 雅也 (山岳ライター、長野県自然保護レンジャー)