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御正体山峰宮展望台から望む富士山

御正体山|富士山を間近に望む、プリンスも登った登山コース

御正体山は山梨県にある二百名山。山中湖の近くにあり、コース中からは富士山も間近に望めます。あまり知られていない山ですが、実は皇太子様も登ったことのある山。東西南北から登山コースが伸びており、日帰り登山にもぴったりです。5つの登山コースとアクセス情報をまとめました。

目次

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、山小屋営業ならびに交通状況などに変更が生じている可能性があります。
山小屋や行政・関連機関が発信する最新情報を入手したうえで登山計画を立て、安全登山をしましょう。
アイキャッチ画像提供:ヤマレコ/katsushige

プリンスも登った!御正体山(みしょうたいやま)ってどんな山?

御正体山

出典:PIXTA
標高山頂所在地山系最高気温(6月-8月)最低気温(6月-8月)
1681m山梨県都留市・南都留郡道志村道志山塊19.2℃11.1℃
参考:ヤマレコ

御正体山は、富士山の北東に位置する道志山塊の最高峰。日本二百名山に名を連ねています。古くは山岳信仰の山で、養蚕の神の山として崇められました。2004(平成16)年には皇太子殿下も御登頂されたことで知られています。

紅葉の美しさが有名!

御正体山の紅葉

出典:PIXTA

御正体山にはブナなど広葉樹の森が広がっています。秋には一斉に紅葉し橙や黄色に染まる様子は大変美しく、登山者にも人気。落葉を踏みしめつつ絵画のような景色の中を歩くことができますよ。

コース中から富士山も望める

御正体山から望む富士山

御正体山の山頂は木々に覆われ、展望は望めません。道中も樹林帯が基本ですが、コースによっては途中に富士山が見えるスポットがあります。晴れていれば写真のように美しい富士山が望めますよ。

どのコースで登る?

御正体山には東西南北からコースが伸びており、それぞれに違った魅力があります。登りと下りを別々のコースにして組み合わせることで、更に満喫することも可能。多少体力が必要なコースもありますが、全体的に難易度はそれほど高くありません。

御正体山の天気

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山と高原地図 富士山 御坂・愛鷹山

昭文社 山と高原地図 富士山 御坂・愛鷹山

瑞々しいブナ林と富士山の大展望。「御正体入口」からの登山コース

最初に紹介するのは御正体入口からのコース。御正体山の特徴である美しいブナ林の中を歩くことができ、コース終盤には富士山の大展望が待っています。

御正体入口からの登山コース

合計距離: 5.44 km
最高点の標高: 1673 m
最低点の標高: 637 m
累積標高(上り): 1454 m
累積標高(下り): -427 m
【体力レベル】-
日帰り(片道)
コースタイム:3時間15分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表

御正体入口(80分)→登山道入口(80分)→峰宮跡展望台(35分)→御正体山山頂

都留市駅から出ているバスに乗車し、御正体入口バス停で下車。平安初期創立の三輪神社がバス停そばにあり、ここから登山スタートです。

登山口の三輪神社

提供:ヤマレコ/take333(登山口の三輪神社)

序盤は1時間程度、舗装された林道を歩きます。

林道ゲート

提供:ヤマレコ/take333(林道ゲート)

やや急坂で、木陰が無く日差しが直に当たると、夏は少しつらいかもしれません。途中に眺めのいいポイントも。林道が終わるといよいよ本格的な登山道へ。下の写真が登山道入口です。

登山道入口

提供:ヤマレコ/katsushige(登山道入口)

新緑の季節は瑞々しい緑に覆われ美しい樹林帯の中を進みましょう。道ははっきりしていますが急登が続きます。登り切った先にある峰宮跡展望台からは、富士山の素晴らしい眺めが楽しめるでしょう。

峰宮展望台から望む富士山

提供:ヤマレコ/katsushige(峰宮展望台から望む富士山)

峰宮跡を後にし、引き続き樹林帯の中を進みます。アップダウンの険しいところもありますが、あと少しで山頂です。

御正体山登山道

提供:ヤマレコ/take333(コースの様子)

御正体山の山頂は広々としており、テーブルやベンチも設置されています。展望はありませんが、ゆっくりと過ごすことができるでしょう。

御正体山山頂

提供:ヤマレコ/katsushige(山頂)

御正体入口へのアクセス

登山口周辺に駐車場がないため、公共交通機関でアクセスしてください。

富士急行大月線 都留市駅-富士急山梨バス「月夜野~道志~道坂隧道~菅野上~都留市駅」線に乗車-御正体入口バス停にて下車

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ロングコースで御正体山を満喫。「道坂峠」からの登山コース

続いて紹介するのは、道坂峠からのコース。全コース中最長のロングコースとなります。やや体力が必要なコースです。眺望はあまり期待できませんが美しいブナ林の中を歩けるので、特に新緑や紅葉の季節におすすめ。

道坂峠からの登山コース

合計距離: 5.93 km
最高点の標高: 1673 m
最低点の標高: 1023 m
累積標高(上り): 1048 m
累積標高(下り): -398 m
【体力レベル】-
日帰り(片道)
コースタイム:3時間50分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表

道坂隧道(15分)→道坂峠(75分)→岩下ノ丸(90分)→白井平分岐(50分)→御正体山山頂

都留市駅からバスで向かい、道坂随道バス停で下車。バス停のそばのトンネル横に登山口があります。

道坂トンネルの登山口

提供:ヤマレコ/subaru5272(道坂峠登山口)

登山口から美しい天然林の中を登って行きます。途中、多少の藪こぎポイントも。

藪こぎ箇所

提供:ヤマレコ/subaru5272(途中の藪こぎ箇所)

道坂峠から2、30分のところにあるガンギ沢ノ頭付近では、大室山をはじめとした道志や丹沢の山々の眺望があります。

コース中からの眺め

さらに1時間程進むと岩下ノ丸に到着。展望はありません。岩下ノ丸から一旦下って登り返し。引き続き樹林帯の中を進みますが、木々の間から景色を眺められるポイントもいくつかあります。白井平分岐からは一気に急登となり、1時間ほどで山頂へ。

急登

提供:ヤマレコ/subaru5272(分岐からの急登)

御正体山山頂

提供:ヤマレコ/yasuyasubon3(山頂のテーブルとベンチ)

道坂隧道へのアクセス

【車の場合】
中央道 都留IC-道坂トンネル都留市側駐車場(約30分)

<駐車場情報>
駐車可能台数:約10台
料金:無料

【電車・バスの場合】
富士急行大月線 都留市駅-富士急山梨バス「月夜野~道志~道坂隧道~菅野上~都留市駅」線に乗車-道坂隧道バス停にて下車

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最短距離で登りたいなら。「御正橋」からの登山コース

つづいて、御正橋からのコース。最短で登れるのが特徴です。少し道が分かりにくいところがあるので、目印のリボンを見失わないように注意して進みましょう。

御正橋からの登山コース

合計距離: 4.15 km
最高点の標高: 1673 m
最低点の標高: 814 m
累積標高(上り): 960 m
累積標高(下り): -101 m
【体力レベル】-
日帰り(片道)
コースタイム:2時間50分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表

御正橋(120分)→白井平分岐(50分)→御正体山山頂

御正橋バス停で下車して登山スタート。

登山口の道標

提供:ヤマレコ/aideiei(登山口のバス停にある道標)

バス停から登山口までは30分程林道を進んでいきます。

林道

提供:ヤマレコ/aideiei(最初は林道歩き)

登山口からは沢沿いを緩やかに登っていきます。周囲には赤いリボンや木製標識が設けられているので見失わないようにしましょう。

登山道

提供:ヤマレコ/aideiei(登山道に変わるポイント)

尾根に出てからは急登が続き、ややハード。出発から2時間程で白井平分岐です。白井平分岐で道坂峠からのコースと合流し、山頂へ。

御正橋へのアクセス

【車の場合】
中央道 都留IC-林道御正体線-登山口(約40分)

<駐車場情報>
駐車可能台数:約2~3台
料金:無料
※駐車場の詳しい地図は道志村観光協会のページを確認ください。
御正体山(道志村観光協会HP)

【電車・バスの場合】
富士急行大月線 富士山駅-富士急山梨バス「月夜野~道志小学校~長又」線に乗車-御正橋バス停にて下車

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大きく富士山を望むポイントも。「山伏峠」からの登山コース

山伏峠からは気持ちの良い尾根道を進むコース。途中の送電鉄塔付近は開けており、富士山や周辺の山々が美しく望めます。

山伏峠からの登山コース

合計距離: 5.26 km
最高点の標高: 1673 m
最低点の標高: 1115 m
累積標高(上り): 837 m
累積標高(下り): -296 m
【体力レベル】-
日帰り(片道)
コースタイム:3時間15分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表

山伏峠登山口(65分)→石割山分岐(20分)→送電鉄塔(35分)→中ノ岳(30分)→前ノ岳(45分)→御正体山山頂

山伏峠バス停で下車後トンネルを通って道志村側に進み、右側にある登山道へ入ります。

登山口

提供:ヤマレコ/artpanorama(右側が登山口)

他のコースと同じく、美しい自然林の中を登っていきます。石割山分岐を御正体山方面へ、途中奥ノ岳の山頂を通過しますが展望はありません。

尾根道

提供:ヤマレコ/artpanorama(気持ちの良い尾根道)

分岐から20分ほどで送電鉄塔に到着。周辺は開けており、天候が良ければ眼前に大きく富士山の姿を捉えることができます。

鉄塔付近から望む富士山

提供:ヤマレコ/aigoe(鉄塔から望む富士山)

送電鉄塔からは中ノ岳と前ノ岳のピークを踏んで進みます。何度かアップダウンがありますが、通過するピークにはベンチが設置されているので、一休みしつつ進んでいきましょう。前ノ岳を過ぎると急登が始まり、1時間弱で山頂です。

山伏峠へのアクセス

【車の場合】
東名高速道路 御殿場IC-山伏トンネル(約40分)
※トンネル付近の旧道路肩に5台ほどの駐車スペースあり

【電車・バスの場合】
富士急行大月線 富士山駅-富士急山梨バス「道志小学校前方面行き」に乗車-山伏峠バス停にて下車

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プリンスルートで歴史を感じる。「池ノ平」からの登山コース

皇太子殿下が登られたプリンスルートと言われるのが池の平からのコース。道中のお堂の跡では、古くからの雨乞い信仰の歴史が感じられるでしょう。高度が上がるにつれ背後に富士山が裾野まで望めるのも魅力。

池ノ平からの登山コース

合計距離: 4.47 km
最高点の標高: 1673 m
最低点の標高: 786 m
累積標高(上り): 1115 m
累積標高(下り): -228 m
【体力レベル】-
日帰り(片道)
コースタイム:2時間50分
参考:ヤマプラ
【技術的難易度】★★☆☆☆
・登山装備が必要
・登山経験、地図読み能力があることが望ましい
凡例はこちらをクリック:グレーディング表

池ノ平(40分)→竜の口(50分)→上人堂跡(45分)→峰宮跡展望台(35分)→御正体山山頂

虹の木橋が池の平駐車場の目印。登山口には皇太子殿下御登頂の看板も立てられており、この道を登っていかれたことが実感できます。

登山口

提供:ヤマレコ/NNP(登山口)

登山口を出発し、最初は沢沿いを登っていきます。途中渡渉ポイントもあり。道中には小さな石仏がいくつもあり、信仰の山であることを感じさせます。

登山道の様子

提供:ヤマレコ/mutouikka(樹林帯の中の登山道)

竜の口というポイントを過ぎるとやや急登に。妙心法師が即身仏となったと伝えられる上人堂跡は開けており、富士山も望めます。

上人堂跡

さらに高度を上げると峰宮跡展望台に到着。ここからは御正体入口からのコース合流し山頂へと向かいます。

池ノ平へのアクセス

公共交通機関でのアクセスはできず、車のみのアクセスとなります。
中央道 都留IC-池ノ平登山口(約40分)

※登山口へアクセスする「県営林道鹿留線」は、12月中旬~4月下旬に冬季閉鎖されます。

県営林道鹿留線について(都留市HP)

石割山との縦走も人気!

石割山から眺める富士山

出典:PIXTA(石割山から望む富士山)

御正体山の南西には、富士山の大展望で人気の高い石割山があります。山伏峠のコース途中から石割山への道が分岐しており、御正体入口からや道坂峠からのコースなどと組み合わせて縦走するのも人気。御正体山山頂から石割山山頂までは約6km、3時間程の行程となります。

▼石割山についてはこちらの記事を参考に!

ブナ林と富士山の眺望が魅力の御正体山

御正体山

出典:PIXTA

深いブナ林と展望スポットから望む富士山の美しさはまさに格別。コースもたくさんあり、組み合わせは自由自在です。難易度も比較的低いので、初心者でも目いっぱい楽しめるはずですよ。

【登山時の注意点】
・登山にはしっかりとした装備と充分なトレーニングをしたうえで入山して下さい。足首まである登山靴、厚手の靴下、雨具上下、防寒具、ヘッドランプ、帽子、ザック、速乾性の衣類、食料、水など。
・登山路も複数あり分岐も多くあるので地図・コンパスも必携。
・もしものためにも登山届と山岳保険を忘れずに!
・紹介したコースは、登山経験や体力、天候などによって難易度が変わります。あくまでも参考とし、ご自身の体力に合わせた無理のない計画を立てて登山を楽しんで下さい。

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