①重い物を背中を中心に
上下で重さについて考えましょう。重い荷物は背中の中心より少しだけ上にします。こうすることで歩行時の重心が安定し、無駄に体力を使わずにすむのです。
そして背中を中心に上下に行くほど軽い荷物を入れていきます。肩より上の部分を重くすると左右に振られやすくなるのでさけましょう。
次に横からの視点で考えます。てこの原理と同じで、体より遠くに重い物が集まると重く感じるため、背中に近い位置に重い荷物を持ってきます。
さきほどブサイクパッキングが重く感じていたのは、通常のパッキングの時と違い、重いもの(水2L)が体から遠い位置にあったからです。
左右のバランスも偏らないように注意が必要。左右のバランスが取れていれば問題ないですが、基本的には上段の「軽い・重い・軽い」で意識するほうが簡単にパッキングできます。
②使用頻度と緊急度が高いものはザックの上部に
取り出しやすさも考慮して、上部にはよく使うものや緊急時にすぐに取り出すべきものを入れます。逆に下部には行動中には使わない、使用頻度が低いものを入れましょう。
例えばレインウェアはほとんどの場合、上部に収納。下部に入っていると、雨が急に降った時に取り出して着ることができず濡れてしまうからです。
①と②をまとめるとこうなります。
具体例を見てみよう
小屋で一泊する時の荷物を入れてみると、こんな感じです。
この例を参考にしながら「重い物は体の近く」「よく使うものは上」を意識してパッキングしてみてください。
例えば、行動食はハーネスベルトがある場合はそこに入れたり、レインウェアが雨蓋にどうしても入らない時はザックの上部に入れるなどをしても問題ありません。
その他、サイドポケットには地図や行動中の飲み物を入れたり、ハーネスベルトには行動食や携帯電話を入れたりします。
雨蓋って、何を入れたら良いの?
パッキングに関する質問で多いのが雨蓋に関すること。何を入れるのか迷う人が多いようです。
基本の考えは「すばやく取り出せる必要があり、軽いもの」。人によって変わりますが、レインウェアやファーストエイド、サングラスなどを収納しましょう。
意外と簡単?きれいなパッキングに挑戦してみよう!
先程の基本の考えを踏まえて、パッキングをしてみましょう。大切なのは『重さ』『使用頻度』『緊急度』でしたね。