Yさん:山選びをするにあたってまず大事なのが、「自分の登山レベル」と「山の難易度」をしっかり把握すること。把握した上で、自分に合った山を選ぶのか、少し難しそうな山に挑戦するのか、を決めていくんだ。
難易度の高い山は、距離が長かったり危険個所があったりと、登山技術や体力、さらにそれに伴う装備が必要なんだよね。
山の難易度を知るときの一つの指標として、「山のグレーディング」というのがあるよ。
山の難易度・山のグレーディング
グレーディングとは…?
日本国内では、山やルートごとに難易度を示す「グレーディング」(難易度評価)が広がっている。これを参考にして、難度が高い山は装備などをより入念に準備したり、初心者は避けたりして、事故防止に繋がる効果が期待されている。2014年に長野県が公表し、2017年夏時点では7県の600以上のコースについてグレーディングが公表されている。引用:Wikipedia
Yさん:体力度・技術的難易度からランク付されており、山のレベルを知る事が出来る表だね。同じ山でも、登山口・登山コースによって難易度が異なるので、ルートの難易度から登る山を決める事もできるんだ。
現在山のグレーディングを公開しているのは、都道府県では長野県・山梨県・静岡県・新潟県・岐阜県・栃木県・群馬県の7県。他にも大雪山や石鎚山系、百名山のグレーディングなどがあるよ。
自分の気になった山の難易度を知るためには有効的なので、まずはこの表を確認しよう!
▼YAMAHACKでグレーディングをチェックしてみよう
技術的難易度と体力レベル
編J:技術的難易度は何となくイメージがつくんだけど、体力レベルって日帰りの場合でも1~3もあるんだね。昔スポーツやってたから体力ある方だと思ってるんだけど、自己判断でいいの?
Yさん:たしかに。”体力レベル”って言われても、まだ登山をあまりやっていない人には少し難しいかもしれないね。その場合は「コースタイム」を参考にしてみるいいよ。
Yさん:初心者・体力に自信のない人は「基本のコースタイムとされている時間よりも、約1.5~2倍歩く時間がかかる」と言われているよ。
登山では日が暮れる前には必ず下山して欲しいんだけど、下山予定時間も2時間くらい余裕を持つといいと言われているので、登山初心者の人は遅くても15時までには下山する計画がたてられる山を選んでみよう!
編J:15時…。まだ全然明るいね!そんなに早く下山しなきゃいけないんだね。
Yさん:山には街灯がないので、日が暮れたとたんに真っ暗になってしまうんだ。日が暮れる前に下山するのは登山の基本だから、覚えておいてね。
編J:たしかに真っ暗!コース時間ってどこでわかるの?
Yさん:ガイドブックや山のアプリなどで調べる事が出来るよ。実際に「ヤマプラ」というのを使って見てみようか。